シチズン時計のシリーズエイトは、洗練された都会的なデザインと、高い機能性で人気を集めている。どのようなシリーズとモデルが展開されているのだろうか。シリーズエイトというブランドの魅力とともに、そのラインナップを紹介しよう。
無駄をそぎ落としたデザイン「シリーズエイト」
大人の男を引き立てるブランドがそろう、シチズン時計。その中でも都会的で洗練された時計を求めているなら、「シリーズエイト」が選択肢に入る。
シリーズエイトは、8年の休止期間を経て2021年に復活したブランドだ。「余計なものを削ぎ落とす」という引き算の美意識を掲げながら、高性能な機械式時計を展開している。
躍動感のあるモダンなデザイン
シリーズエイトの大きな特徴として、モダンなデザインが挙げられる。直線とシンプルな面で表現されたシャープなフォルム、マットなヘアライン仕上げが都会的な印象だ。
21年の復活を機に、シリーズエイトはデザインも新たに再びその歴史を始めた。ラグが一体化したいわゆるラグジュアリースポーツウォッチ風なデザインのモデルも注目されている。
文字盤はシリーズによって、シンプルな無地からマザー・オブ・パールを用いたもの、ブランド独自のパターンまでバリエーションが豊富だ。着用するシーンによってはもちろん、好みによっても選びやすいだろう。
アーバンな暮らしをサポートする機能性
高い機能性も、シリーズエイトを大人の男性におすすめしたい理由のひとつだ。復活後のシリーズエイトは、機械式ムーブメント「Cal.0950」「Cal.9051」「Cal.9054」を搭載している。
いずれのムーブメントにも、スマートフォンやパソコンを日常的に使う現代の生活に合わせ、「第2種耐磁」の耐磁性能を持たせた。磁界を発生させる機器に1cmまで近づけても、ほとんどの場合で性能を損なわない。
23年には、GMT機能を搭載した「880 メカニカル」が発売された。GMT機能とは第2時間帯を表示できる機能で、880 メカニカルはさらに両回転ベゼルを使うことによって、最大3つの時間帯を確認できる。
シリーズエイトのラインナップ
シリーズエイトには現在、5シリーズが存在する。それぞれにデザインや機能性が違うので、購入を考えているなら、シリーズごとの違いを押さえておこう。
GMT機能を搭載「880 メカニカル」
新たにラインナップされたGMTモデル。従来のモデルとは異なり、ビル群の窓と市松模様とに着想を得たパターンが刻まれている。両回転ベゼルのサイドパターンと多面ケースとのコンビネーションも絶妙。自動巻き(Cal.9054)。24石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約50時間。SSケース(直径41.0mm、厚さ13.5mm)。10気圧防水。22万円(税込み)。
23年9月、GMT機能を搭載したシリーズ「880 メカニカル」がシリーズエイトに加わった。24時間針と両回転ベゼルで最大3時間帯を確認できるほか、時差設定機能も搭載している。
通常モデルのバリエーションは、「Ref.NB6031-56E」「Ref.NB6030-59L」の2モデルだ。いずれも文字盤に、ビル群の窓と市松模様を組み合わせて東京の夜景を表現したパターンが採用されている。裏蓋はCal.9054を鑑賞できる、シースルーバック仕様だ。
大胆かつシンプルな魅力「870 メカニカル」
2体構造のベゼルと面を際立たせたケースがモダンかつスポーティな代表モデル。テーパードの効いたウレタンバンドのほか、ブレスレットもラインナップされている。自動巻き(Cal.0950)。24石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約50時間。SSケース(直径40.8mm、厚さ10.9mm)。10気圧防水。20万9000円(税込み)。
シンプルかつダイナミックな時計を好むなら、「870 メカニカル」を手に取ってみてほしい。文字盤はプレーンなラッカー文字盤で、バーインデックスとロゴ、日付表示、針があるのみだ。
文字盤カラーとバンド素材の組み合わせにより、バリエーションは全4種。文字盤のデザインが同じでも、ステンレス製のブレスレットとウレタン製のバンドによって印象が大きく変わる。
ケース径は40.8mmと着けやすいサイズで、パワーリザーブは約50時間、第2種耐磁性能のムーブメント「Cal.0950」を搭載するなどデイリーユースに最適だ。
スポーティーなエレガンス「830 メカニカル」
シリーズエイトの中では最も個性と艶を備えた1本。3層構造の文字盤や、球面サファイアガラス風防、PVDのグレーコーティングなど、腕元で際立つ外装が特徴だ。自動巻き(Cal.0950)。24石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約50時間。SSケース(直径40mm、厚さ11.7mm)。10気圧防水。20万9000円(税込み)。
「830 メカニカル」はシリーズエイトの中でも、エレガンスと遊び心を重視したシリーズだ。球面ガラスを採用して立体的なフォルムに仕上げ、艶と華やかさのある「モダン・スポーティー」を体現している。
金属文字盤の上に白蝶貝、格子状の金属板という3層構造で、見る角度によって表情を変えるように作られた文字盤は、さながらオーロラのようだ。より個性を求める場合は、830 メカニカルなら満足できるかもしれない。
ケースとブレスレット、針、インデックスのカラーが違う2モデルが展開されている。
洗練されたスタイル「831 メカニカル」
「830 メカニカル」をよりシンプルに仕立てたスタンダードモデル。文字盤は白、黒、ブルーとスタンダードな3種だが、八角形状のケースデザインがほどよい個性と力強さを発散させる。自動巻き(Cal.0951)。24石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約42時間。SSケース(直径40mm、厚さ10.1mm)。10気圧防水。13万2000円(税込み)。
シリーズエイトのスタンダードモデルが「831 メカニカル」だ。デザインは「870 メカニカル」に近いが、精密な「切分(きりふん)」をインサイドベゼルのように配している点が、870 メカニカルと大きく異なる。
「1秒1秒を、どれだけ自分らしく刻み込めるか。」というブランドのメッセージを体現しているシリーズともいえるだろう。
文字盤には日付表示とロゴだけ、ラインナップも文字盤カラーがブルー・ブラック・ホワイトの3種類のみという極めてシンプルなラインだ。それだけに身に着けるシーンや好みを超えて、幅広い層から愛されるシリーズとなっている。
2024年の最新作!「890 メカニカル」
自動巻き(cal.9051)。24石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約42時間。SSケース(直径42.6mm、厚さ11.7mm)。20気圧防水。(左)19万8000円(税込み)。(右)20万9000円(税込み)。
2024年、シリーズエイトに新しいコレクションが追加された。「890 メカニカル」である。本コレクションは“シリーズエイト史上最もスポーティーなデザイン”とシチズンがうたうように、力強いデザインを特徴とする。
ラグジュアリースポーツウォッチ風の意匠はそのままに、直径42.6mm、厚さ11.7mmと、ケースが大型化。また、両方向回転式のインナーベゼルがダイバーズウォッチらしい機能を感じさせるデザインに仕上がった。一方で、八角形のベゼルが与えられることでモダンテイストも強調されている。なお、インナーベゼルは2時位置のリュウズで操作が可能だ。
意匠のみならず、スペックも20気圧防水と向上しており、アクティブに活動する大人の男性におすすめしたいシリーズエイトである。
シチズン シリーズエイトは都会の大人に似合う
シチズン時計のシリーズエイトは、目まぐるしく変化する都会での日常において、自分らしい1秒を刻むことを大切にしている。余計な装飾がなく研ぎ澄まされたフォルムとデザインは、アーバンライフを送る男性を輝かせてくれるだろう。
シリーズエイトには、シンプルな単色文字盤からマザー・オブ・パールと金属を重ねたもの、GMT機能搭載モデルまで幅広いラインナップがある。自身の価値観と理想を踏まえ、長く愛用できる1本を選んでみてほしい。
Contact info: シチズンお客様時計相談室 Tel.0120-78-4807
https://www.webchronos.net/features/74761/
https://www.webchronos.net/features/111186/
https://www.webchronos.net/features/88199/