“フルメタル”G-SHOCKの人気ランキングTOP5が決定! 2023年に最も人気を集めたモデルは?

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2023.12.16

多彩なシリーズ展開が行われているG-SHOCK。今回は“フルメタル”G-SHOCKにフォーカスし、カシオの売り上げ本数データをもとにした2023年人気ランキングTOP5を紹介する。G-SHOCKの誕生40周年キャンペーンが開催され、多くの新作モデルが登場した今年、ランキングにはどのような影響があったのか? 5位から順に確認していく。

新居賢人:文
Text by Kento Nii
[2023年12月16日公開記事]


“フルメタル”G-SHOCKの年間売上本数TOP5

 ステンレススティールを素材に採用し、金属特有の輝きと重量感を獲得したフルメタルG-SHOCK。コレクション性の高いスタンダードラインから、最先端技術を詰め込んだハイエンドモデルまでがラインナップされるG-SHOCKの中でも、“ちょっと良いG-SHOCK”と呼ぶにふさわしいシリーズだ。

今回のランキングでも紹介する、「GMW-B5000GD-9JF」。IP処理によって、華やかなイエローゴールドカラーを備えており、手元で存在感を放つだろう。

 TOP5の紹介の前に、その歴史やラインナップについて簡単におさらいしておく。

 18年、G-SHOCKの35周年を記念するモデルのひとつとして、“フルメタル”G-SHOCKは誕生した。金属ゆえの質感と重みを持つフルメタルモデルは、新たな需要の開拓に成功し、G-SHOCKコレクターに限らず、多くのユーザーからの支持を獲得したのである。

 その人気の理由のひとつには、「原点と進化」というコンセプトに則ったカシオのウォッチメイキングが挙げられる。

 ファーストリリースモデル「GMW-B5000D-1JF」のベースにはG-SHOCKの初号機である「DW-5000」が選ばれたが、新構造によってG-SHOCKならではの耐衝撃性を維持していることに加えて、細部に至るまでディテールを再現。原点へのリスペクトとフルメタルへの進化、その両方を実現していたのである。この正統進化こそがフルメタルG-SHOCKの真髄であり、人気シリーズの地位を獲得するに至った理由と言えるだろう。

 ちなみに、現在フルメタルG-SHOCKでは、一部の特別なモデルを除くと、「GMW-B5000」と「GM-B2100」というふたつのシリーズが展開されている。

 GMW-B5000はオリジンとも呼ばれる初号機モデルから、そのフォルムを受け継いだフルメタルモデルだ。そのあまりにアイコニックなデザインは誰もが知るところであり、23年6月に立体商標登録を達成したことは大きな話題となった。フルメタル化してもその魅力は健在であり、これまでに定番モデルとしてシリーズをけん引してきた。

フルメタル G-SHOCK

23年10月に発売された「GM-B2100PC-1AJF」。筆者の所有するモデルだ。レインボーIPによるパープルブルーのグラデーションがアクセントとなっており、これまでのフルメタルG-SHOCKとは異なる表現方法が開拓された。

 一方、GM-B2100は、19年に誕生した8角形フォルムのG-SHOCK、通称“カシオーク”と呼ばれるモデルのフルメタル版だ。デジタル表示のGMW-B5000とは対照的に、アナログ表示を前面に押し出したアナデジモデルであり、ニュースタンダードと呼ぶべきスタイリッシュなデザイン性が高い支持を獲得している。また、こちらも衝撃への耐久性は極めて高く、高密度実装技術によってスリムかつ高機能に仕上がっている点が魅力と言える。


 なお、2種のシリーズはそれぞれで機能性が共通しているため、ここでまとめて紹介しておく。

GMW-B5000

 ソーラー充電システムであるタフソーラーに加えて、日本、北米、ヨーロッパ、中国においても時刻が自動的に修正する標準電波受信機能(マルチバンド6)を搭載する。その他、世界39都市に対応したワールドタイム機能も備えているため、グローバルに活躍する人にとっても実用的な相棒となりうる。フル充電時の駆動時間は約22ヶ月(パワーセービング機能作動時)で、Bluetoothによってスマートフォンとも連携できる点も実用性を高めている。

GM-B2100

 こちらもタフソーラーによって定期的な電池交換の必要がないモデル。時計単体での電波受信機能は備えていないが、スマートフォンとの連携機能によって、常に正しい時間を表示可能だ。パワーセービング状態の駆動時間は最大で約18ヶ月。世界39都市に対応したワールドタイムも搭載しており、スリムな外見に反した高機能性は魅力と言えるだろう。

 そんなフルメタルG-SHOCKの、人気モデルTOP5を紹介する。


第5位 GM-B2100BD-1AJF

フルメタルG-SHOCK 人気 ランキング

G-SHOCK「GM-B2100BD-1AJF」
タフソーラー。SSケース(縦49.8×横44.4mm、厚さ12.8mm)。20気圧防水。8万5800円(税込み)。

 第5位には、オールブラックカラーが特徴的な「GM-B2100BD-1AJF」がランクインした。フルメタルカシオークのファーストリリースモデルの一本で、イオンプレーティング(IP)コーティングと呼ばれる手法によってケース・ブレスレットに至るまで黒一色を実現している。

 オールブラックカラーは近年採用するブランドも多く、本作も精悍かつクールなビジュアルがその魅力となるだろう。アクセントとしてだけでなく、コーディネートに馴染ませるような着けこなしができるオールブラックカラーのG-SHOCKは、今後も高い人気を維持し続けることが予想できる。


4位 GM-B2100GD-9AJF

フルメタルG-SHOCK 人気 ランキング

G-SHOCK「GM-B2100GD-9AJF」
タフソーラー。SSケース(縦49.8×横44.4mm、厚さ12.8mm)。20気圧防水。8万5800円(税込み)。

 第4位には、オールブラックカラーに続き、イエローゴールドカラーのカシオークタイプがランクイン。23年3月に登場したばかりのニューカラーモデルだが、今回、早速のTOP5入りとなった。

 イエローゴールドIPコーティングが採用された本作では、ブラックのダイアルにも程よくゴールドカラーが差し込まれており、金と黒の抜群の相性を実感できるモデルに仕上がっている。

 表面仕上げを使い分けることでゴールドカラー特有のギラつき感も抑えられているため、派手めな腕時計は手を出しにくかった人にもおすすめしたい一本だ。


3位 GMW-B5000GD-9JF

フルメタルG-SHOCK 人気 ランキング

G-SHOCK「GMW-B5000GD-9JF」
タフソーラー。SSケース(縦49.3×横43.2mm、厚さ13mm)。20気圧防水。8万5800円(税込み)。

 第3位には、4位から引き続き、イエローゴールドカラーの初号機モデル「GMW-B5000GD-9JF」が登場。反転液晶を採用しており、こちらも金と黒のコントラストを楽しめるモデルだ。見知ったオリジンデザインのゴールドモデルは、華があるだけでなく見た目のインパクトも非常に強く、コーディネートの外しとして大きな活躍が期待できる。

 もちろんその他のモデルと同様に高いタフネスを備えているため、ガンガン使えるゴールドウォッチという、得難い存在となってくれることだろう。


2位 GM-B2100D-1AJF

フルメタルG-SHOCK 人気 ランキング

G-SHOCK「GM-B2100D-1AJF」
タフソーラー。SSケース(縦49.8×横44.4mm、厚さ12.8mm)。20気圧防水。7万7000円(税込み)。

 第2位は、カシオークタイプのファーストリリースモデルから、最もスタンダードなシルバーモデルがランクイン。金属の質感をそのまま楽しめるシルバーモデルは、王道ゆえの魅力が詰まったモデルと言える。また、モノトーンで構成されたカラーリングはこれ以上なくシンプルで研ぎ澄まされており、その汎用性の高さはフルメタルカシオークの中でも随一と言えるだろう。

 加えて、その他の色付きモデルと比べると、比較的価格が抑えられているのも人気の理由と考えられる。


1位 GMW-B5000D-1JF

フルメタルG-SHOCK 人気 ランキング

G-SHOCK「GMW-B5000D-1JF」
タフソーラー。SSケース(縦49.3×横43.2mm、厚さ13mm)。20気圧防水。7万7000円(税込み)。

 第1位には、18年の登場以来のロングセラーモデルである「GMW-B5000D-1JF」がランクインした。初号機から継承されてきたそのデザイン性は、今やビジネス、カジュアル問わず、あらゆるシーンに当てはまるものとなっており、フルメタル化がその魅力にさらなる拍車をかけたと言えるだろう。

 一切の差し色がないシンプルなカラー構成も汎用性に貢献しており、王道と王道を掛け合わせたような一本に仕上がっている。フルメタルG-SHOCKのエントリーモデルとしても、おすすめできる一本だ。


フルメタルを活かしたカラーリングがTOP5入り

 今回のTOP5では、フルメタルケースを活かしたシルバーもしくはゴールドカラーモデルが多くラインナップする結果となった。従来の樹脂製G-SHOCKにはない金属特有の質感を楽しめるフルメタルG-SHOCKにおいては、やはりこの2色がこれからも定番入りすることが予想される。

 23年は、レインボーIPをアクセントに加えたモデルや、チタンケースモデルなど、多彩なバリエーションが登場した1年でもあった。これからもカシオの奥深い表現技法によって、そのラインナップのさらなる拡充が期待できるだろう。


カシオ計算機お客様相談室 Tel.0120-088925


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