Die Glashütter Geschichte, von Gestern bis Heute.
旧東ドイツ時代、シュナイダー講師に師事した訓練生の証言
針の加工を担当するマティーナ・ハーンチ氏は、旧GUB時計学校時代に訓練生としてシュナイダー氏に師事したひとり。当時は2年制で、工業化された組み立て実習が主だったが、“内気な印象だった”というシュナイダー講師は、放課後に古い時計のレストアを実施して、伝統的な手仕事も教えてくれたという。「当時は町並みにももっと活気がありましたよ。中央通りには映画館もあったし、現在SUG(ケースメーカー)になっている建物はカルチャーホールで、毎週土曜日にパーティなどが開催されていました。今でも社内でアフターワークパーティを開きますよ」。なお、PR担当のライナー・ケルン証言によれば、酔ったシュナイダー氏はかなり踊る、らしい。
見習い期間を終えた後、GUBから通常の時計師としての仕事に就くか、訓練生の講師となるかというオファーを受け、私は講師となる道を選びました。生徒の中には、現在モリッツ・グロスマンで針の加工を担当しているマティーナ・ハーンチがいたのですが、実は当時をよく憶えていないのです。私も1年前に正式な時計師になったばかりで、どう指導したものかと悩んでいましたし、一度に30人ほどを受け持っていましたから…。
ところがその1年後、GUBのプロトタイプ部門を受け持っていた時計師が亡くなってしまい、急遽プロトタイピストの仕事を任されることになったのです。プロトタイプに使う部品を、旋盤で作るような仕事です。
東西ドイツ再統合直前の1989年に、新しく設立される博物館の館長をやらないかという話をもらいました。故郷のディポルディスヴァルトに関連した博物館で、グラスヒュッテ市内にあった古い学校内に間借りしていました。ここではグラスヒュッテで作られていた機械式計算機の特別展示などもオーガナイズしましたが、再統合直後の混乱もあって、誰も博物館などには見向きもしませんでしたね。そんな頃、GUB社屋の壁に「A.ランゲ&ゾーネが会社を再建する」という内容で、従業員の募集告知が貼り出されたのです。それを見た私は、すぐさま応募を決意しました。
Mit der Gangreserve
hat die zweite Generation vom BENU vorgetreten.
BENU Gangreserve
ベヌー・パワーリザーブ
ベヌー譲りのアラビックインデックスを受け継ぐ現行モデル。ロゴ下に加えられたスリットで、駆動時間の残量を読み取る。ハイセラム樹脂がインサートされた時分針は、このモデル専用に用意された独自ディテールのひとつ。手巻き(Cal.100.2)。26石。1万8000振動/時。パワーリザーブ約42時間。Pt(直径41.0mm、厚さ11.65mm)。520万円。
ベヌー・パワーリザーブ
ベヌー譲りのアラビックインデックスを受け継ぐ現行モデル。ロゴ下に加えられたスリットで、駆動時間の残量を読み取る。ハイセラム樹脂がインサートされた時分針は、このモデル専用に用意された独自ディテールのひとつ。手巻き(Cal.100.2)。26石。1万8000振動/時。パワーリザーブ約42時間。Pt(直径41.0mm、厚さ11.65mm)。520万円。