さまざまなジャンルの有名人が愛用する腕時計に着目して紹介する「セレブウォッチ・ハンティング」。今回はお笑いコンビ、オズワルドの伊藤俊介が愛用するカルティエの「カリブル ドゥ カルティエ ダイバー」に注目した。
Text by Yukaco Numamoto
[2023年12月17日掲載記事]
お笑いコンビ・オズワルドの伊藤俊介、女優の伊藤沙莉とともに兄妹で活躍中
お笑いコンビ、オズワルドの伊藤俊介は、妹が女優の伊藤沙莉ということも広く知られている。家庭環境が厳しい状況だった時も、3人兄妹と母、伯母で助け合いながら楽しく暮らしてきたそうだ。9歳から子役として活躍する伊藤沙莉は、兄の俊介に対して「映画やお笑いの趣味が似ていたのでいつも兄の感想が気になるし、私の仕事を見ていてほしいと思う」とコメントしている。このことから見ても、兄妹仲もよく、芸能人同士としてもお互いに大切な存在であることが分かる。伊藤沙莉は、2024年から始まる連続テレビ小説「虎に翼」の主演を務めることも決定している。これから30代に入り、ますます演技の幅も広がることだろう。
そんな伊藤沙莉は、ファッション誌のインタビューで「カルティエの時計を着けることに憧れる」と語っている。普段は時計を着けることはあまりないそうだが、兄の伊藤俊介が着用しているカルティエが兄妹にとって特別なものであることに関係するのかもしれない。
伊藤俊介の愛用時計はカルティエの「カリブル ドゥ カルティエ ダイバー」
両親が離婚した後も父のことが大好きだったという伊藤俊介が着用している腕時計はカルティエの「カリブル ドゥ カルティエ ダイバー」だ。これは2019年に他界した父の形見であり、今回紹介する写真のほか、YouTubeなどでも日常的に着用していることが確認できる。「とにかく父は面白い人だった」と語る伊藤俊介のコメントは多数あり、お笑い芸人の立場から見ても共感する部分、尊敬する部分があることが感じられる。
父から譲り受けたカルティエの「カリブル ドゥ カルティエ ダイバー」にはたくさんの思い出や気持ちが詰まっていることだろう。現在は販売されていないモデルであるため、より一層思い入れの強い時計となるに違いない。
カルティエ初のメンズ用コレクションとして2010年に発表されたのが「カリブル ドゥ カルティエ」だ。ブランド自体がエレガントなイメージであるカルティエが、本格ダイバーズウォッチを発表したことで大きな注目を集めた作品である。
伊藤俊介が着用するブルーベゼルのモデルは2016年に発売されたものと思われる。同モデルは300mの防水を備えながらも、ケースの厚みは11mmと薄めに抑えられているため、スーツにも違和感なく溶け込むスタイルである。搭載されるムーブメントは自社製自動巻きムーブメント1904MCだ。このコレクションに付けられた名前「カリブル」はフランス語でキャリバーを意味していることからも、いかにカルティエがこの作品で自社製ムーブメントが搭載されていることを謳いたかったのかが感じられる。ベースとなったのはジャガー・ルクルトがカルティエのために製作したCal.8000系統で、ツインバレル式で効率良く巻き上げ、約48時間のパワーリザーブを確保する。
伊藤俊介の父はもしかすると、最初から「息子に何か残したい」という気持ちでこの腕時計を購入したのではないだろうか。離れて暮らし、連絡も取れなくなった時期があったが、携帯電話にある日突然「父です」と電話があり、腕時計が贈られたという。父として、自分がいなくなってからも息子に自分を思い出してほしいと思っていたのかもしれない。親子の絆がこの腕時計には詰まっていることが感じられる。そして、そんな父と兄の姿を見て伊藤沙莉はカルティエに憧れを持っているのかもしれない。
伊藤俊介はお笑いコンビ、蛙亭のイワクラと交際中である。オズワルドの相方の畠中悠は、タレントの井上咲楽と交際報道されたばかりだ。お互いにプライベートも充実している様子であり、来年にはおめでたい話もあるのではないだろうか。
自動巻き。SS(直径42mm)。300m防水。生産終了。
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