「セイコー アストロン」の魅力は世代を超えて広がっている。スタイリッシュな若者から洗練された大人まで、どの年代にも似合うセイコー アストロンの普遍的な魅力とおすすめのモデルについて詳しく紹介する。
セイコー アストロンが似合う年齢層は?
「セイコー アストロン」を着用したくても、年齢に似合わない腕時計を身に着けて、浮いた印象を与えることにはならないのだろうか。セイコー アストロンは特定の年齢層向けのブランドなのだろうか。
世代を問わず着用できる
そんなことはない。セイコー アストロンは世代を問わず着用できるブランドだ。どの年齢層にもふさわしい機能性、デザインのさまざまなモデルが存在する。
実際にセイコー アストロンは幅広い年齢の有名人が着用しており、どのような人が着けても、ふさわしい時計と言えるだろう。
もっともバリエーションが豊富なため、より自分に向いたモデルを選びたい。機能もモデルによって異なるので、購入前にはチェックされたし。
セイコー アストロンが愛される理由
機能やデザインが高い評価を得ているセイコー アストロンは、全ての年齢層に人気があるブランドだ。多くの時計愛好家から支持を集める理由を見ていこう。
GPSソーラー機能
2012年に誕生したセイコー アストロンは、世界初のGPSソーラー腕時計だ。セイコー アストロンが採用する「GPSソーラー機能」とは、人工衛星を用いた時刻修正と、太陽光などの光で発電する機能のことだ。4つのGPS人工衛星の発する電波を用いて、世界中のどこにいても、その場所の正確な時刻を表示する。
なお、アストロンには、近年基地局から発せられる電波を受信して時刻を調整する「ソーラー電波モデル」も登場している。こちらもソーラー充電で稼働する。
また、上位ムーブメントのCal.5x系では、タイムゾーンが変わるとワンプッシュで位置情報と時刻情報を修正できる「高速タイムゾーン修正機能」も備える。このCal.5xはホームとローカルタイムの表示と切り替えを簡単に実行できる「デュアルタイム表示機能」や「タイムトランスファー機能」も搭載されており、ビジネスシーンでは特に力を発揮してくれるに違いない。
なお、時刻を自動で1日最大2回受信する「スーパースマートセンサー」は、アストロンのみに搭載されている。また、ソーラー充電方式が採用されており、基本的に電池交換の必要がない。
メカニカルかつ品のあるルックス
セイコー アストロンは機能面だけでなく、デザイン面にもこだわっている。情報量が多いダイアルを持つモデルはレイアウトに工夫が凝らされており、雑多なイメージを与えない。
立体感を演出するインデックス外周のフランジや、視認性を高めるインダイアルなど、メカニカルな側面を強調することで男性の興味を引きつけている。
品がある点もポイントだ。ケース、風防、インデックスの丁寧な加工や仕上げにより、美しさと高級感も醸し出している。
豊富なバリエーション
セイコー アストロンが支持を集める理由のひとつに、多彩なラインナップも挙げられる。バリエーションが豊富であることから、自分に合ったモデルを選びやすいのだ。
スポーティーなタイプからラグジュアリーなタイプまで、さまざまな年齢、ファッション・シーンに向くモデルを探せる。
現在のセイコー アストロンには、ネクスター、アストロン オリジン GPSソーラー 5X、アストロン オリジン GPSソーラー 3X、GPSソーラー 5X レギュラー、アストロン オリジン ソーラー電波の5シリーズが展開されている。それぞれの特徴を理解すれば、腕時計選びがより楽しくなるだろう。
セイコー アストロンより、年齢を問わないおすすめモデル5選
セイコー アストロンの現行モデルの中からおすすめを紹介する。自分にふさわしいモデルを選びたいときの参考にしよう。
セイコー アストロン「Nexter」Ref.SBXY061
光発電クォーツ(Cal.7B72)。フル充電時約2年稼働(パワーセーブ時)。Tiケース(直径39.6mm、厚さ9.5mm)。10気圧防水。16万5000円(税込み)。
セイコー アストロンの新シリーズ「Nexter(ネクスター)」は、2022年に登場した。2023年から発売している「アストロン ネクスター SBXY061」は、多角形ベゼルが特徴的なモデルだ。
この腕時計はケースとブレスレットが一体的にデザインされたスタイルを持つスポーツウォッチだ。基地局からの電波で時刻を合わせるソーラー電波機能を搭載しており、時刻合わせと電池交換は基本的に不要。同様のデザインでGPSソーラー機能を搭載したモデルも存在する。ハイテクな腕時計を探している人は、チェックしてみてほしい。
チタンの地金が銀色に輝き、麗しいブルーのダイアルを備える腕時計だ。カジュアルなシーンだけでなく、フォーマルでも活躍することだろう。フレッシュな若者から落ち着いた雰囲気の大人にまでもってこいの1本だ。
セイコー アストロン「Nexter GPSソーラー デュアルタイム・クロノグラフ」Ref.SBXC159
光発電クォーツ(Cal.5X83)。フル充電時約2年稼働(パワーセーブ時)。Tiケース(直径42mm、厚さ12.4mm)。10気圧防水。28万6000円(税込み)。
シルバーのモノトーンで統一された、洗練された印象のGPSソーラーモデル。クリスタルホワイトカラーのダイアルにヘアライン調の型打ちパターンを施すことで、メリハリを利かせている。3つのインダイアルが示すように、本作は多機能モデルであり、クロノグラフやパーペチュアルカレンダー、ワールドタイム、デュアルタイムなどの機能が搭載されている。
また、本作はアストロンのGPSソーラームーブメントを搭載した多針モデルとしては、過去最少のサイズを実現しており、ケースの直径は42mmである。エッジの利いたケースとブレスレットには純チタンが採用され、軽快な装着感をかなえてくれる。短いコマで構成されたブレスレットは、しなやかさも備えている。
セイコー アストロン「Nexter GPSソーラー デュアルタイム・クロノグラフ」Ref.SBXC151
光発電クォーツ(Cal.5X83)。フル充電時約2年稼働(パワーセーブ時)。Tiケース(直径43.3mm、厚さ13.4mm)。10気圧防水。30万8000円(税込み)。
タキメーターを配したブラックのセラミックス製ベゼルが、高級感と力強さを感じさせるモデル。ブラックのダイアルは、中央に縦方向のパターンを施し、縦ふたつのインダイアルをシルバーとすることで、立体感を作り出している。インデックスと針には蓄光塗料が塗布され、暗所での視認性も十分に確保されている。
ケースとブレスレットは軽量な純チタン製であるため、アクティブなシーンでも手首に負担をかけることなく着用することが可能だ。GPSソーラームーブメントを搭載しているため、いつでも正確な時刻情報を得ることができ、定期的な電池交換も不要。クロノグラフ機能では、1/20秒単位で最長12時間までの時間を計測することができる。その他にも、パーペチュアルカレンダーやワールドタイム、デュアルタイムなど、充実した機能を搭載する。
セイコー アストロン「Nexter GPSソーラーモデル」Ref.SBXC109
光発電クォーツ(Cal.5X53)。フル充電時約2年稼働(パワーセーブ時)。Tiケース(直径42.7mm、厚さ12.2mm)。10気圧防水。33万円(税込み)。
ブルーのベゼルが爽やかなGPSソーラーモデル。本作のベゼルにはサファイアクリスタルが採用されており、腕元を動かす度に光を受けて煌めく様子を楽しむことが可能だ。ダイアルには3つのインダイアルと日付表示窓が配され、ふたつのプッシュボタンとともに、さまざまな機能を使うことが可能。
ケースは、軽く耐食性に優れる純チタン製。ブレスレットと一体化したスポーティなデザインが特徴だ。純チタンは、一般的に時計に用いられるステンレススティールに比べて硬度に劣るが、本作を含めてセイコーの腕時計の多くには、独自の表面加工技術であるダイヤシールドが施され、耐傷性が高められている。
10気圧防水や簡単に手首回りを調整できるスマートアジャスター機構など、日常的に使いやすいスペックを備えている点も魅力だ。
セイコー アストロン「Nexter セイコー腕時計110周年記念限定モデル」Ref.SBXD019
光発電クォーツ。フル充電時約2年稼働(パワーセーブ時)。Tiケース(直径41.2mm、厚さ12mm)。10気圧防水。世界限定800本(うち国内300本)。22万円(税込み)。
国産初の腕時計として、1913年に誕生したセイコーの「ローレル」。本作は、その110周年を記念して登場した数量限定モデルである。12時位置に赤いインデックスを配したローレルにオマージュを捧げ、ミニッツマーカーの60の数字を赤く彩っている。
アストロンの中では比較的シンプルなデザインであることも、本作の特徴である。すっきりとしたホワイトのダイアルや、控えめなプッシュボタンは、ビジネスシーンでも着用しやすい。純チタン製ケースの直径は41.2mmと、GPSソーラーモデルとしてはかなりコンパクトだ。
ストラップはカーフレザーを採用。ケースから自然につながるようなデザインが、ケースとの一体感を高めている。三つ折れ式のフォールディングバックルが取り付けられているため、手首への装着も簡単に行うことができる。
先進的な挑戦を続けてきたセイコー アストロン
セイコー アストロンは全ての年齢層が着用できる腕時計だ。バリエーションが豊富であり、幅広い年齢層に向く機能性、デザインのモデルが存在する。
アストロンはデザイン、技術的に時計製造の分野で先進的な挑戦を続けてきた。今後も、セイコーアストロンが時計業界に与える役割と影響は大きなものになるだろう。