伝統から革新へ。セイコー プレザージュの魅力と人気モデルを紹介

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2024.02.20

セイコー プレザージュは、優れた実用性と高級感のあるデザインを備えた人気シリーズだ。日本の伝統美が反映されており、海外でも高い評価を集めている。メイド・イン・ジャパンの機械式時計の傑作、セイコー プレザージュの魅力に迫る。


セイコー プレザージュが高い評価を得ている理由

セイコー プレザージュのモデルは、ハイエンドモデルとベーシックモデルの2種類に大きく分けられる。共通する特徴は、高級感のあるデザインと信頼性の高いムーブメントだ。セイコー プレザージュが人気を博す理由を見ていこう。

高級感のあるデザイン

セイコー プレザージュのモデルは、高級感を醸し出す美しい針や文字盤が使われている。ダイヤルのユニークな素材も、デザインが際立つポイントのひとつだ。

セイコーの時計には、「Comfotex(コンフォテックス)」と呼ばれる技術がしばしば用いられている。ガラスの存在を意識させない「スーパークリア コーティング」や、外装を傷から守る「ダイヤシールド」により、優れた快適性を実現するセイコー独自の技術だ。

さらに、さびにくい特徴を持つチタンを用いることで、時計本来の美しさが引き出されている。

信頼性の高いムーブメント

ダイヤショックとマジックレバー

機械式腕時計を日常的に安定した精度で、長く愛用できるようにセイコーが独自に開発した「トライマチック」。左がムーブメントの耐震構造「ダイヤショック」、右が効率的な巻き上げを高めた「マジックレバー」だ。

セイコー プレザージュは、主に4R系・6R系の2種類の機械式ムーブメントが搭載されている。いずれも信頼性の高い自社製ムーブメントだ。

プレザージュのムーブメントには、セイコーが独自開発した「トライマチック」が採用されている。トライマチックには3つの技術「ダイヤショック」「マジックレバー」「スプロン」が用いられ、これらの技術により、日常での使いやすさや安定した精度がもたらされている。

スプロン

ぜんまいとひげぜんまいに用いられる、耐久性に優れた合金素材「Spron(スプロン)」。

プレザージュの裏蓋はトランスパレントバックだ。中にはダイアルの一部がスケルトン化されているモデルもあり、表や裏から緻密な美しい動作が楽しめる。

ダイアルの一部がスケルトン化されたオープンハートのモデルは、9時位置に設けられた開口部から、テンプの動きを鑑賞することができる。機械式時計の醍醐味が味わえる仕様だ。


【ハイエンドモデル】セイコー プレザージュのおすすめ

プレザージュのモデルは、ハイエンドタイプとベーシックタイプに大きく分けられる。まずは、ハイエンドモデルのおすすめを見ていこう。

Craftsmanship Series SARX095

Craftsmanship Series SARX095

セイコー プレザージュ「Craftsmanship Series」SARX095
自動巻き(Cal.6R31)。24石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約70時間。SSケース(直径40.5mm、厚さ12.4mm)。10気圧防水。22万円(税込み)。

「SARX095」のダイアルには、日本が世界に誇る磁器「有田焼」が用いられている。焼き物らしい柔らかな曲線を引き出しており、視認性の高さと見栄えの良さが両立している。

ケース径は約40.5mmと標準的だが、くっきりとした白いダイアルが広く取られていることもあり、実際のサイズ以上に強い存在感を放つ。

搭載されているムーブメントは、約70時間のパワーリザーブを誇る「Cal.6R31」だ。操作性の高い大きめのリュウズも、デザインのポイントになっている。

Craftsmanship Series SARX095

立体的なカーブを描く有田焼の白磁ダイヤルは、職人の技により、わずか1mmほどの厚みでなだらかな高低差を表現している。

Craftsmanship Series SARD017

Craftsmanship Series SARD017

セイコー プレザージュ「Craftsmanship Series」SARD017
自動巻き(Cal.6R24)。31石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約45時間。SSケース(直径40.2mm、厚さ12.8mm)。10気圧防水。世界限定1500本(うち国内300本)。数量限定のため、生産終了。

ダイアルに「琺瑯(ほうろう)」を用いたモデルが、プレザージュの「SARD017」だ。琺瑯ダイアルは、1913年に誕生した国産初の腕時計「ローレル」にも使われた。

日本腕時計産業の黎明期を支えた技法である琺瑯は、現在も職人による丁寧な手作業で行われる。琺瑯ダイアルにしか表現できない、えも言われぬ光沢と美しさを堪能できるだろう。

「SARD017」はセイコー腕時計110周年記念限定モデルだ。ローマ数字とインデックスを交互に配したレイアウトなど、ブランドの歴史に基づくクラシカルな味わいを特徴に持つ。

Sharp Edged Series SARX113

Sharp Edged Series SARX113

セイコー プレザージュ「Sharp Edged Series」SARX113
自動巻き(Cal.6R55)。24石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約72時間。SSケース(直径40.2mm、厚さ13mm)。10気圧防水。世界限定2000本(うち国内300本)。14万3000円(税込み)。

セイコー腕時計110周年記念限定モデルの「Sharp Edged Series SARX113」は、世界限定2000本(うち国内300本)で販売されている時計だ。

ホワイトグラデーションカラーのダイアルには、日本の伝統的な麻の葉紋様が立体的に表現されている。さまざまな方向へ光を反射させ、深みのある美しい輝きを生み出している。

エッジを効かせたケースとブレスレットは、シリーズ共通の特徴だ。力強さを示すシャープなシルエットが、腕元で存在感を演出する。


【ベーシックモデル】セイコー プレザージュのおすすめ

セイコー プレザージュのベーシックモデルのおすすめもチェックしておこう。入手しやすい価格帯だが、他ブランドの同価格帯モデルよりも、ワンランク上の魅力を備えている。

Cocktail Time SARY217

Cocktail Time SARY217

セイコー プレザージュ「Cocktail Time」SARY217
自動巻き(Cal.4R35)。23石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約41時間。SSケース(直径39.5mm、厚さ11.8mm)。5気圧防水。5万1700円(税込み)。

「Cocktail Time」はカクテルを思わせる艶やかなダイアルカラーが特徴的なシリーズだ。カクテルグラスのステムのようなインデックスが配されている。

クラシカルなデザインのボックスガラスに呼応するかのように、職人の技が反映された曲げ針が使われている。細部にまでこだわったセイコーらしいデザインといえる。

自社製自動巻きムーブメント「Cal.4R35」は、最大巻き上げ時に約41時間駆動する。トランスパレント仕様の裏蓋からは、機械式機構の動きを楽しむことが可能だ。

Japanese Garden SARY238

Japanese Garden SARY238

セイコー プレザージュ「Japanese Garden」SARY238
自動巻き(Cal.4R39)。24石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約41時間。SSケース(直径41.8mm、厚さ12.5mm)。日常生活用防水。8万1400円(税込み)。

プレザージュの「Japanese Garden」シリーズは、日本庭園の砂紋(さもん)をイメージしたダイアルを特徴に持つ。表情豊かな立体模様が堪能できるだろう。

ゴールドカラーを取り入れた「SARY238」は、ベーシックモデルでありながら高級感を演出できる。実用性を高めるインダイアルもデザインのポイントになっている。

風防にはデュアルカーブサファイアガラスを採用し、あらゆる角度から時刻を正確に判読できる。実用性とデザイン性を両立したモデルだ。


セイコー プレザージュの革新的なモデルを堪能しよう

高級感のあるデザインと信頼性の高いムーブメントが、セイコー プレザージュの評価を高めている理由だ。各シリーズに日本の美を堪能できる特徴的なモデルが並んでいる。

ビジネスシーンでスタイリッシュな印象を与えたい場合や、実用性の高い上品な時計を探している場合は、セイコー プレザージュをチェックしてみよう。



Contact info:セイコーウオッチ株式会社 お客様相談室 Tel.0120-061-012


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