ボーナスはもらったけど、まだ十分使っていない。腕時計は欲しいけど、何を買えばいいか迷い中。そんなあなたに、クロノス日本版から年内最後の提案! ド定番のタグ・ホイヤー カレラから、ミリタリーウォッチの復刻版まで。これを見れば、ボーナスの使い道にますます迷うこと間違いなし?
Text by Masayuki Hirota (Chronos-Japan)
[2023年12月23日公開記事]
ボーナスで買えるアンダー40万円の時計9選
ホリデーシーズンに突入し、賑わいを見せる時計界隈。12月のボーナスが出て、新たに腕時計を買おうと思うっている人も多いことだろう。
今回はそんな迷える時計愛好家に向け、40万円以下(税込み)という制限の中でおすすめの時計を紹介しよう。
1.タグ・ホイヤー「タグ・ホイヤー カレラ デイト」
自動巻き(Cal.7)。2万8800振動/時。パワーリザーブ約56時間。SSケース(直径36.0mm)。50m防水。39万6000円(税込み)。
2023年の新作でいきなり良くなったタグ・ホイヤーのベーシック。直径39mm、厚さ11.5mmのケースは、全長も短いため細腕にもなじむ。インデックスと針には、ダイヤモンドカット仕上げをおごっている。外装がいまいちというタグ・ホイヤーは今や昔。パワーリザーブはちょいと短いが、トータルのバランスが勝った。
2.バズリクソンズ「WATCH, NAVIGATION Type A-11」
ミリタリーウェアの復刻で知られるバズリクソンズは、かなり出来のいい復刻時計を作っている。本作は、第2次世界大戦中に使われたA-11を忠実に再現したモデル。風防の盛り上がり方や印字などもリアル。オタクだけに留めるのはもったいない!以前の復刻はクォーツだったが、自動巻きに変更された。
3.フォーメックス「エッセンス 39」
自動巻き(Cal.SW200-1)。25石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約38時間。SS(直径39mm)。100m防水。クロノメーター。28万2500円(税込み)。
新進気鋭のフォーメックスは、価格に比して作り良し。しかも、搭載するのはセリタのクロノメーターバージョン。驚くほどの“コスパ”の良さは、経営母体が大サプライヤーと考えれば納得だ。個人的な推しポイントは、凝った文字盤。サプライヤーがベースにあればこその試みだ。もっと人気が出ていいモデルです。
4.オリエント「バンビーノ RN-AC0M04Y ストア限定モデル」
ディープな時計好きに愛されるバンビーノ。ボンベダイヤルにインデックスまで届いた針と、ディテールもよく練られている。3万1900円という価格でこれを売って大丈夫なのかしらん? 厚さ12.5mmと薄い時計ではないけど、それもまたレトロっぽい。長く使えるベーシックを探しているあなたに。全長も短いため細腕にも合う。
5.シチズン「シリーズエイト 880 Mechanical」GMTモデル
自動巻き(Cal.9054)。24石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約50時間。SSケース(直径41.0mm、厚さ13.5mm)。10気圧防水。22万円(税込み)。
外装に凝るシチズン。シリーズエイトのGMTは、良質なブレスレットとケースが強調されたモデル。ムーブメントも耐磁性能を向上させた新バージョンで、使い勝手も良し。ちょっと重いが、バランスが取れているため、装着感も良好だ。サファイアクリスタル製のリングをあしらったベゼルは、価格以上の節度ある感触を持つ。
6.セイコー「キングセイコー SDKS001」
自動巻き(Cal.6R31)。24石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約70時間。SSケース(直径37mm、厚さ12.1mm)。10気圧防水。22万円(税込み)。
偉大な兄貴分に隠れてあまり目立たないキングセイコー。ただし、ケースや文字盤の仕上げなどは、やっぱり優れている。6L搭載機は精度も良いし薄いが、値付けは強気。ということで、ベーシックな6Rモデルを選んだ。厚い6Rにもかかわらず、ケース厚12.1mmはお見事。正直、このモデルは欲しい。
7.ストーヴァ「パーティツィオ」
手巻き(Cal.SW215-1)。19石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約42時間。SSケース(直径37mm、厚さ10.8mm)。5気圧防水。16万5000円(税込み)。
筆者も以前所有していたモデル。どうってことないシンプルな3針手巻き時計だが、これが今となっては珍しい。分針と秒針がきちんとインデックスに届いているのは、いかにもドイツ時計。ケースなどの仕上げは並みだが、針や文字盤の仕立てが、このモデルを価格以上に見せる。玄人だけに使わせるのはもったいない!
8.ブローバ「ミルシップ ダイバー」
自動巻き(Cal.82S0)。21石。パワーリザーブ約42時間。SSケース(直径41mm、厚さ15.42mm)。20気圧防水。9万2400円(税込み)。
ブローバの隠れ傑作が、1950年代のダイバーを復刻した本作だ。限定モデルはセリタを採用しているが、本作はミヨタの82系。90系ならなお良かったが、価格を考えればやむなしか。1950年代風の丸いドーム風防も気分を盛り上げる。「デビルダイバー」を含め、ブローバの復刻版にはじわじわ来るモデルが多い。限定でないのも◎。
9.チューダー「チューダー ロイヤル」
自動巻き(Cal.T601)。25石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約38時間。SSケース(直径34mm)。100m防水。31万2400円(税込み)。
コスパの高さで関係者の評価が高いチューダー。ブレスレット付きのチューダー ロイヤルも、中身に比して価格はかなり戦略的だ。新作には、凝ったサーモンダイアルを採用。フォールディングクラスプとセーフティキャッチを備えた5連のブレスレットも完成度が高い。正直、この値付けは他社にとって脅威のはずだ。
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