2023年11月、オメガの歴史を紹介する展覧会「プラネット オメガ」が開催された。このオープニングにブランドアンバサダーのダニエル・クレイグが登場したのだが、彼が着用していた腕時計はどのモデルなのかという話題が、時計愛好家のあいだで巻き起こった。
[2023年12月28日公開記事]
カタログにない、白い文字盤のスピードマスターの正体は?
アメリカ・ニューヨークで行われた展示会「プラネット オメガ」に登場した、オメガアンバサダーのダニエル・クレイグ。その手首にはカタログ未掲載の白い文字盤を備えたスピードマスターが着けられており、このモデルの正体が話題となっている。
これに関して、オメガからの言及はない。おそらく2024年初めに発表される新作ではないかと予想される。しかし、このスピードマスターを「プラネット オメガ」のオープニングでダニエル・クレイグの手首に装着させたことで、オメガ関係者はその腕時計が何かという話題が巻き起こることを十分に予想していたに違いない。
事実、いくつものダニエル・クレイグの公式写真が公開されるなかで、オメガの愛好家たちが見たこともないモデルを見逃すはずがなかった。ミッドナイトブルーのテーラーメイドのスーツに身を包んだダニエル・クレイグが、誰も見たことのない白文字盤のスピードマスターを着用しているのである。
似たようなモデルとして、18Kカノープスゴールド™製の「スピードマスター ムーンウォッチ マスタークロノメーター」があるが、このモデルの文字盤は白ではなく、シルバーカラーである。白文字盤だがサブダイアルが黒色の「スピードマスター プロフェッショナル 東京オリンピック2020」でもないだろうし、白文字盤だがロケット型の大きな針を備えた「スピードマスター アラスカプロジェクト」でもないだろう。もちろんムーンスウォッチでもない。
結局のところ、“調査関係者”によると、やはり2024年初めに発表される新作のようだ。おそらくステンレススティールモデルで、1997年にイタリア市場向けに発表された“アルビノ”スピードマスターを彷彿とさせる外観である。
今回確認されたのは、スーパールミノバが施されたブラックのインデックスと針を備えた白文字盤で、「Speedmaster」の表記のみが赤色だということだ。おそらく42mmのケース径とブレスレットは、既存のスピードマスターと同じだと思われる。
ムーンウォッチを生み出したオメガといえば、再び人類の月面着陸を目指す、米航空宇宙局(NASA)の「アルテミス計画」の第2弾「アルテミス2」にも注目したいところだ。
2024年に予定している宇宙船オリオンの月周回飛行に搭乗する宇宙飛行士4名(クリスティーナ・コック、ビクター・グローバー、レイド・ワイズマン、ジェレミー・ハンセン)も、NASAとカナダ宇宙庁(CSA)から発表されている。
この4名は、1972年のアポロ計画以来となる月面着陸を目指している。彼らの手首にはどんな時計が着けられるのか? 今後を注視する必要がある。
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