ブライトリングの人気ランキングを発表。今回は、女性に選ばれたモデルの、売り上げ金額上位5本をランキング形式で紹介する。シンプルかつ上品なダイアルに、機械式ムーブメントを搭載したモデルが好まれる傾向にあるようだ。
Text by Tsubasa Nojima
[2024年1月26日公開記事]
女性から支持を得る、人気TOP5を紹介!
昨今、ブライトリングが積極的に拡大している領域が、レディースウォッチだ。特に、ブランドのアイコンである「クロノマット」や「ナビタイマー」では、シンプルな3針モデルをリリースし、それぞれレディースを含めた幅広いサイズで展開している。
今回は、そんな同社のラインナップより、女性に選ばれているモデルの売上金額TOP5を発表する。12月20日に公開したメンズモデルのランキング同様、クロノマットとナビタイマーが大きく注目を集めた結果となった。
第5位:ナビタイマー B01 クロノグラフ 41
男性人気も高かった、ナビタイマーのアイスブルーダイアル。カラーダイアルの登場によって、インダイアルや回転計算尺がもたらすツール感が適度に軽減され、さまざまなファッションにも合わせやすくなった。自動巻き(Cal.01)。47石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。SSケース(直径41mm、厚さ13.6mm)。3気圧防水。116万6000円(税込み)。
メンズサイズではあるものの、女性の愛用者も多いナビタイマー。現行モデルの特徴は、2022年のリニューアルに伴って追加された、豊富なカラーバリエーションだろう。従来のナビタイマーに見られた武骨な道具感はやや抑えられ、よりファッショナブルとなったことで、男女問わず幅広い層から支持を集めるコレクションへと変貌を遂げた。
本作は、その中でも爽やかな色味が魅力のアイスブルーダイアルモデルだ。3つのインダイアルと外周の回転計算尺はブラックに仕上げられ、全体をグッと引き締めている。ポンプ型のプッシャーや細身のラグ、12時位置のAOPAロゴが、クラシカルな印象をもたらす。サテン仕上げをメインとしたケースが、落ち着きを与えている。
ムーブメントは、自社製の機械式自動巻きクロノグラフ、Cal.01を搭載している。堅牢なクロノグラフ機構に加え、約70時間のパワーリザーブや変更禁止時間帯がない日付機構など、使い勝手にも優れる。シースルーバックを採用するため、コラムホイールやレバーなど、クロノグラフ特有の動きを鑑賞することが可能だ。
第4位:クロノマット オートマチック 36
シンプルな3針モデル。クロノグラフを搭載したモデルに比べてドレッシーな印象だが、10気圧防水を備えた堅牢なケースや、機能性に優れる逆回転防止ベゼルが採用され、実用性は十分に確保されている。自動巻き(Cal.10)。25石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約42時間。SSケース(直径36mm、厚さ10mm)。10気圧防水。75万9000円(税込み)。
ブライトリングを代表するクロノマットコレクションより、「クロノマット オートマチック 36」が第4位にランクイン。本作はシンプルな3針モデルであり、あたたかみのあるホワイトダイアルとローズゴールドカラーのインデックス・針によって、エレガントなデザインにまとめ上げられている。インデックスにはダイヤモンドが配され、手首を動かすたびにきらめく。
3針モデルとはいえ、外装にはクロノマットを象徴する意匠がちりばめられている。逆回転防止機構が備わったベゼルには、4つの一体型ライダータブが配され、短く湾曲を抑えたラグを採用している。特筆すべきは、筒状のコマを組み合わせたルーローブレスレットだ。初代クロノマットを想起させるとともに、しなやかな装着感をもたらす。
ムーブメントは、汎用機をベースにブライトリングでチューンされた機械式自動巻きのCal.10を搭載する。これによってケースの厚さは10mmに抑えられ、長時間着用していても負担になりにくい。
第3位:クロノマット 32 ジャパン エディション
ブラックマザー・オブ・パールダイアルを採用した日本限定モデル。高精度なクォーツムーブメントを搭載しており、デイリーユースに最適だ。クォーツ。 SSケース(直径32mm、厚さ8.5mm)。10気圧防水。日本限定。66万5500円(税込み)。
第4位に引き続き、第3位はクロノマットの3針モデルだ。本作はクォーツムーブメントを搭載しており、機械式に比べて手間がかからない点が魅力だ。
日本限定モデルの特別仕様として、ブラックマザー・オブ・パールダイアルを採用しており、ゴールドカラーのBタイプロゴやインデックスに配されたダイヤモンドとともに、ドレッシーな印象を強めている。
ケースは直径32mmの小ぶりなサイズを採用する。第4位の36mmモデルでは、逆回転防止ベゼルが搭載されていたが、本作のベゼルは固定式。ベゼルには数字が刻まれておらず、よりすっきりとしたデザインに仕上がっている。ケースの厚みは8.5mmと、こちらもより薄くなっている。滑らかな肌触りを実現し、サテンとポリッシュを織り交ぜた仕上げが上品なルーローブレスレットを採用した。
全モデルでC.O.S.C.認定クロノメーターを取得するブライトリングだが、それはクォーツに関しても例外ではない。本作には、高い精度に加え、温度補正機能を備え、約3~4年のバッテリー寿命を持つCal.77が搭載されている。
第2位:スーパーオーシャン オートマチック 36
外装をホワイトで統一した、クリーンな印象のダイバーズウォッチ。秒針の先端とロゴのオレンジがアクセント。日本限定の42mmモデルと合わせることで、ペアウォッチにもできる。自動巻き(Cal.17)。26石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約38時間。SSケース(直径36mm、厚さ12.2mm)。300m防水。63万8000円(税込み)。
1960年代に登場したクロノグラフ付きダイバーズウォッチ、「スーパーオーシャン スローモーション」のデザインを取り入れた、300m防水のモデルだ。スクエア型の大きなポインターを備えた分針が特徴である。
ダイアルからベゼル、ラバーストラップまで、全てがホワイトに統一され、ダイバーズウォッチでありながらも爽やかさを兼ね備えた1本である。時刻表示に特化したデザインを持ち、大型のインデックスと針に塗布されたスーパールミノバは、さまざまな環境下での視認性を確保する。
ベゼルインサートはセラミックス製であり、耐候性や耐傷性に優れるだけではなく、艶やかな質感が審美性も高めている。ベゼルは逆回転防止機構が備わっており、経過時間を計ることが可能だ。
大径のリュウズを保護するリュウズガードが採用されたケースは、ラバーストラップとの隙間が詰められ、凝縮感をもたらしている。ストラップにはフォールディングクラスプが取り付けられ、容易に着脱できるだろう。汎用ムーブメントをベースとした機械式自動巻きのCal.17を搭載する。
第1位:ナビタイマー オートマチック 35
ビーズ状の装飾が与えられたベゼルや、マザー・オブ・パールダイアル、ダイヤモンドインデックスによって、エレガントにまとめられた3針のナビタイマー。自然素材であるマザー・オブ・パールには個体差があるため、自分好みの1本を探す楽しみもある。自動巻き(Cal.17)。26石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約38時間。SSケース(直径35mm、厚さ9.9mm)。3気圧防水。75万3500円(税込み)。
1位に輝いたのは、ナビタイマーの3針モデルだ。パイロットクロノグラフの代表作として認知されていたナビタイマーに、3針モデルが加わったのは2018年のこと。今ではすっかりコレクションに定着し、豊富なバリエーション展開から、多くのファンに愛されるモデルとなった。
本作は、ホワイトマザー・オブ・パールのダイアルとダイヤモンドインデックスを組み合わせた、上品さが際立つモデルだ。ケースは、女性の手首にもぴったりと収まる直径35mmのサイズ。双方向に回転するベゼルには、初期のナビタイマーを想起させるビーズ状の装飾があしらわれ、華やかな印象を与えている。
薄型のケースに加え、しなやかに動く7連のステンレススティールブレスレットによって、高い装着感を実現している。多様なカラーのレザーストラップも用意されており、別途買いそろえることで、さらに活躍の幅が広がる点も魅力だ。
搭載する機械式自動巻きムーブメントのCal.17は、C.O.S.C.認定クロノメーターを取得した高精度を誇る。
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