ロンジンのレディースモデルより、人気ランキングTOP5を紹介する。レクタンギュラーケース、ホワイトマザー・オブ・パールやダイヤモンド、ムーンフェイズ機構など、エレガントな意匠を採用したモデルが多くラインナップする結果となった。
Text by Tsubasa Nojima
[2024年1月26日公開記事]
ロンジンのレディースウォッチ人気ランキングTOP5を発表!
ロンジンのレディースモデルから、2023年の売り上げ本数を下に、特に人気の高いモデルTOP5を発表する。“Elegance is an Attitude”をブランドメッセージに掲げる同社らしく、いずれのモデルもエレガントなデザインを特徴としている。
ムーンフェイズ機構を搭載した機械式モデルから、クォーツムーブメントを搭載した薄型ドレスウォッチまでが並び、幅広い層のユーザーから人気の、ロンジンらしさが感じられる結果となった。
第5位:「ロンジン ドルチェヴィータ」
ダイヤモンドをセットしたケースとブルーのアリゲーターストラップの組み合わせが、パーティシーンにもふさわしい佇まいを見せる。インターチェンジャブルシステムが採用されているため、簡単にストラップを交換することが可能だ。クォーツ。SSケース(縦32×横20.8mm、厚さ6.9mm)。3気圧防水。54万8900円(税込み)。
コレクション名の「ドルチェヴィータ」は“豊かな人生”を意味するイタリア語だ。レクタンギュラー型ケースとレイルウェイミニッツサークルを採用した、アールデコ調のデザインが特徴である。
第5位に選ばれたのは、ダイヤモンドをセットしたケースと、ブルーのアリゲーターストラップを組み合わせた、華やかなデザインが特徴のモデルだ。
6時位置にスモールセコンドを配したシルバーダイアルには、波紋が広がるようなフランケパターンが与えられ、ローマンインデックスやバトン型の時分針など、クラシカルな意匠がちりばめられている。構成要素自体は多いものの、ブルーの針とストラップが全体の調和を生みだしており、煩雑な印象はない。
ストラップには、インターチェンジャブルシステムが採用されており、レバーを爪で操作するだけで簡単にケースから取り外すことが可能だ。装いや気分に合わせて簡単に付け替えを楽しむことができる。クォーツ式ムーブメントを搭載しているため、使いたいときにサッと持ち出せる点も嬉しい。
第4位:「ロンジン マスターコレクション」
ムーンフェイズを搭載した機械式モデル。一般的に複雑機構を搭載すると、ケース全体の厚みも増してしまうが、本作はすっきりとした厚みに抑えることに成功している。自動巻き(Cal.L899)。21石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約72時間。SSケース(直径34mm、厚さ11.1mm)。3気圧防水。47万800円(税込み)。
第4位は、ロンジンの旗艦シリーズ「ロンジン マスターコレクション」より、ムーンフェイズ搭載モデルがランクインした。このモデルは、ホワイトマザー・オブ・パールダイアルにダイヤモンドインデックスを配した、きらびやかなデザインが特徴だ。
複雑に色味を変えるマザー・オブ・パールダイアルをさらに神秘的に見せているのが、6時位置に配されたムーンフェイズだ。これによって、実際の月の満ち欠けを手首の上で知ることができる。同軸にポインターデイトが搭載されており、実用性も高められた。
ポリッシュ仕上げを主体としたステンレススティールケースは、厚さが11mmに抑えられている。ムーンフェイズを搭載した機械式自動巻きムーブメントを採用しながらも、手首の負担にならないサイズのため、取り回しも良好だ。
ムーブメントは、自動巻きローターにコート・ド・ジュネーブ、受けにペルラージュが施されており、それらの仕上げと機械式特有の動きをシースルーバックから鑑賞可能だ。約72時間のパワーリザーブを備えているため、使い勝手にも優れる。
第3位:「ロンジン プリマルナ」
ホワイトマザー・オブ・パールダイアルとムーンフェイズの組み合わせが神秘的なモデル。ブレスレットからケースまでが連続した構造を持つ。クォーツ。SSケース(直径30.5mm、厚さ9.3mm)。3気圧防水。24万8600円(税込み)。
過ぎゆく時間、生きている時間、そして丸みを帯びた月……これらすべてを象徴し、銀色の星にオマージュを捧げたコレクションが、「ロンジン プリマルナ」だ。曲線を主体としたフォルムや、ブレスレット一体型のケースが、月の神秘性を表現する。本作は、ダイアルにホワイトマザー・オブ・パールを採用し、ダイヤモンドインデックスを組み合わせたモデルだ。6時位置に配された、星々をちりばめたムーンフェイズは、ホワイトマザー・オブ・パールのダイアルと相まって、朧月夜のような幽玄な印象を与える。視認性を確保するブルーのバトン型時分針や3時位置のデイト表示など、実用性も十分だ。
ブレスレットは、ケースから伸びる上下2本の爪からつながるデザインを持つ。ひとつひとつのコマが短いため、手首にやさしく馴染み、動かすたびにきらめきを放つ。フォールディングバックルが採用されており、プッシュボタンによって簡単に開閉することが可能だ。
ムーブメントはクォーツ式を採用。ムーンフェイズは、一度止まってしまうと再設定に手間がかかる。電池切れを起こさない限り長期間動き続けるクォーツムーブメントは、そんな煩わしさも感じにくい。
第2位:「ラ グラン クラシック ドゥ ロンジン」
わずか4.3mmの薄型ケースを採用する。シンプルなダイアルゆえに、ホワイトマザー・オブ・パールとダイヤモンドインデックスのきらめきが際立つ。クォーツ。SSケース(直径24mm、厚さ4.3mm)。3気圧防水。23万9800円(税込み)。
1992年に誕生した、薄型ドレスウォッチの「ラ グラン クラシック ドゥ ロンジン」。ケースバックからラグが伸びる構造を持ち、これによってケース自体が浮遊しているようなデザインに仕上げられている。
第2位となったのは、ホワイトマザー・オブ・パールダイアルとダイヤモンドインデックスを採用したモデルだ。これによって、第4位から第2位まで、ダイアルとインデックスの素材が共通するモデルが並んだ。派手さを抑えつつ上品な印象を与えるマザー・オブ・パールとダイヤモンドの組み合わせが、いかに日本市場で支持されているかが分かる。
本作は、ロンジンのコレクションの中でも特にドレッシーな要素が盛り込まれたモデルだ。余計な装飾は省かれ、ダイアル上にはブランドロゴと12個のインデックス、バータイプの時分針のみが配されている。ケースの厚さはわずか4.3mmと、これまで紹介してきたモデルの中でも群を抜いて薄い。ポリッシュメインのステンレススティールブレスレットは細かいリンクで構成され、エレガントな印象だ。ムーブメントはクォーツ式を搭載している。
第1位:「ロンジン ドルチェヴィータ」
第5位にランクインしたモデルのバリエーション違い。こちらはケースにダイヤモンドがセットされておらず、ステンレススティールブレスレットを組み合わせている。より日常使いに適したモデルと言えるだろう。クォーツ。SSケース(縦32×横20.8mm、厚さ6.9mm)。3気圧防水。22万1100円(税込み)。
第1位にランクインしたのは、シンプルなデザインにステンレススティールブレスレットを組み合わせた、使い勝手の良さが際立つロンジン ドルチェヴィータだ。
フランケパターンが刻まれたシルバーダイアルに、伸びやかなローマンインデックスとブルーの針が優雅な印象をもたらしている。ステンレススティールブレスレットは、大小のリンクで構成されており、ケースとの一体感を醸成している。これにより、ブレスレットのような感覚で使用できるのも、本作の魅力のひとつだ。プッシュボタンによって開閉するフォールディングクラスプが備えられており、簡単に手首に装着することができる。
日常生活の範囲であれば心配の無い3気圧防水や耐傷性に優れるサファイアクリスタルを備えるほか、取り回しやすい薄型のケースによって、実用性も高められている。
ムーブメントは、扱いやすいクォーツ式を搭載する。日付表示を持たないため、調整の手間なく使えることもポイントだ。
2023年に9月にラインナップに加わった、「ミニ ドルチェヴィータ」にも要注目!
2023年9月、ロンジン ドルチェヴィータの新世代モデルとして誕生したのが本作。ドルチェヴィータの特徴的なレクタンギュラーフォルムを踏襲しつつ、ダウンサイジングされたケースを備えている。写真は合計0.456ctのダイヤモンドをセッティングしたモデルだ。クォーツ(Cal.L178)。SSケース(縦29×横21.5mm、厚さ6.75mm)。3気圧防水。60万2800円(税込み)。
2023年9月に発売されたばかりということもあり、人気TOP5にはランクインしなかった、「ミニ ドルチェヴィータ」。しかし、広報担当者の話では、発売直後から高い人気を誇っているという。
その名の通り、ドルチェヴィータのレクタンギュラーフォルムはそのままに、小ぶりでエレガントなケースを採用した本作は、さらに6時位置のスモールセコンドと相まって、クラシカルな印象を与える。
バリエーションが豊富であるため、お気に入りの1本を選ぶ楽しみもあろう。とりわけカラフルな意匠をまとったモデルは、その色調のみならず、立体的な造形を持った文字盤と相まって、手首を華やかにするタイムピースとなっている。
クォーツ(Cal.L178)。SSケース(縦29×横21.5mm、厚さ6.75mm)。ダイヤモンド合計0.456ct。3気圧防水。各56万1000円(税込み)。
2024年もロンジンの人気モデルの注目したい
2023年のロンジンの売り上げ本数を下に、特に人気の高いレディースモデルTOP5を紹介した。
いずれも、ロンジンの“Elegance is an Attitude”を体現するかのような意匠をまとっており、24年も幅広い層から支持を集めていくことだろう。
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