オメガで人気の高いレディースモデルから、広報担当者が個人的なおすすめを5本選び、順位付けしたランキングを紹介する。オメガの購入を検討しているなら、ぜひこのランキングを参考にしてほしい。
Text by Chieko Tsuruoka(Chronos-Japan)
[2024年2月9日公開記事]
オメガの広報担当者が、人気のレディースモデルからおすすめを厳選
「スピードマスター ムーンウォッチ」や「シーマスター」をはじめ、人気コレクションを多数抱えるオメガ。スポーティーなメンズウォッチのみならず、ドレッシーなモデルやレディースウォッチも豊富にラインナップしており、幅広い層から支持を集めてきた。
とはいえ、バリエーションが豊富であるがゆえに、どんなモデルが存在しているのか把握しきれないユーザーも多いだろう。そこで今回、オメガの広報担当者に、人気のレディースモデルから、個人的におすすめしたい5本をピックアップしてもらい、順位付けしていただいた。ドレッシーな意匠を備えたモデルから、モダンな文字盤カラーのモデルまでと、幅広いラインナップを楽しめるランキングだ。
第1位「デ・ヴィル プレステージ」
クォーツ(Cal.4061)。SSケース(直径27.5mm、厚さ6.3mm)。3気圧防水。49万5000円(税込み)。
第1位は、「デ・ヴィル プレステージ」のクォーツモデルだ。
「都会の」というフランス語のコレクション名を持つ「デ・ヴィル」の中でも、本作は1960年代にキャッチフレーズとして用いられた「手首を抱きしめるようなスリムウォッチ」を表すかのように、薄型のラウンドケースを有している。機能もデザインもミニマルである一方で、文字盤の意匠がそれぞれのモデルで個性的で、シンプルなだけではない、独創性ある1本としても楽しめる。
デ・ヴィル プレステージの現行モデルのラインナップは130を超えるが、第1位として選ばれた本作は最も小さい27.5mmケースを持った、クォーツモデルである。
レディース全体を通して人気というホワイトシェル文字盤に、PVDによってセドナゴールドカラーとなった針とローマンインデックス、そしてカボションカットされたインデックスが組み合わされており、華やかさはもちろん、高い判読性を備えた。
なお、デ・ヴィル プレステージのレディースは、本作に次いでホワイトシェル文字盤を有した自動巻きモデルが人気だという。
自動巻き(Cal.8800)。35石。2万5200振動/時。SSケース(直径34mm、厚さ10.1mm)。3気圧防水。77万円(税込み)。
マスタークロノメーター認定のCal.8800を搭載した本作は、高い耐磁性能や優れた精度に代表される、高性能ムーブメントである。シースルーバックから、コート・ド・ジュネーブ装飾が施されたローターやブリッジがのぞくのもまた良い。近年増えつつあるとはいえ、まだレディースの機械式腕時計は市場には少ない。そんな中で、高性能でありつつ、ドレッシーさも備えた自動巻きのデ・ヴィル プレステージという存在は貴重だ。
第2位「コンステレーション」
クォーツ(Cal.4061)。SS×18Kセドナゴールドケース(直径25mm、厚さ8.1mm)。3気圧防水。94万6000円(税込み)。
第2位は、女性にとっても男性にとっても、オメガの定番コレクションのひとつである「コンステレーション」だ。52年に誕生した高精度な自動巻きクロノメーターモデルを出自に持つ。現行モデルのラインナップは、オメガ初のマスター クロノメーター規格が与えられた「グローブマスター」を含み、幅広いバリエーション展開が行われている。例えばサイズだけ見ても41mm径、39mm径、36mm径、34mm径、29mm径、28mm径、25mm径が用意されており、さらにその中でも素材やデザインバリエーションが多岐にわたる。
本作は、このコンステレーションの中でも、ステンレススティールと18Kセドナゴールドを組み合わせたモデルだ。さらに文字盤にはホワイトシェルが使われており、インデックスにセッティングされたダイヤモンドと併せて、エレガントな1本だ。
1位として紹介したデ・ヴィル プレステージもホワイトシェル文字盤だった。今回話を聞いたオメガの広報担当者によると、レディースではホワイトシェル文字盤のモデルが、ほかのコレクションでも高い人気を誇るのだという。
もうひとつ、同じくコンステレーションから紹介したいのが、ベゼルにダイヤモンドをセッティングしたモデルだ。レディースコンステレーションにはダイヤモンドをあしらったモデルの選択肢が豊富だが、本作はケース、ブレスレットのステンレススティールの大きい面がサテン仕上げを占めているため、きらびやかすぎず、ビジネスシーンやカジュアルなファッションでも合わせやすいだろう。
クォーツ(Cal.4061)。SS×18Kセドナゴールドケース(直径25mm、厚さ8.1mm)。3気圧防水。137万5000円(税込み)。
なお、セドナゴールドとは、オメガ独自のローズゴールドである。割金に少量の銅とパラジウムを含有させることで、経年変化を抑え、退色しづらいという特性を獲得している。
毎日使えるエレガントな腕時計を探している読者は、ぜひ手に取ってほしいオメガウォッチだ。
第3位「コンステレーション」
クォーツ(Cal.4061)。SSケース(直径28mm、厚さ8.5mm)。3気圧防水。61万6000円(税込み)。
第3位は、同じくコンステレーションから、ラベンダーカラーの文字盤を備えたモデルがランクインした。このカラーはピンク、ブルー、グリーンとともに、2022年に本コレクションに加わった新色である。オメガの広報担当者に聞いたところ、ピンクが最も人気と思いきや、店頭ではこのラベンダーカラーが高い支持を誇っているという。ちなみに、23年に「シーマスター アクアテラ シェード」でもラベンダーカラーが発売されたが、やはりよく売れるとのこと。
確かに近年では製法技術の進化によって、さまざまなカラーの文字盤が各社から打ち出されている。オメガもまた、カラフルと鮮やかな発色を両立させた、上質なカラー文字盤を展開してきた。本作のラベンダーも、そんなオメガが誇る“カラフル”を楽しめるモデルである。サンレイ仕上げの文字盤が見る角度によってさまざまな表情を見せることも特徴的だ。また、一部がスケルトナイズされたアルファ針やダイヤモンドのインデックスが、本作のラグジュアリーなテイストをいっそう押し上げる。
第4位「シーマスター アクアテラ シェード」
自動巻き(Cal.8800)。35石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約55時間。SSケース(直径34mm、厚さ11.9mm)。15気圧防水。102万3000円(税込み)。
第4位は「シーマスター アクアテラ シェード」だ。23年に「シーマスター アクアテラ」に加わったコレクションで、38mm径または34mm径ケースに、“自然の色”を表現したカラー文字盤を備えている。
シーマスター アクアテラ シェードは海から大地までと、多彩な“自然の色”が表現される。そんな中で本作は、サンドストーンを表したメタリックなベージュ文字盤を持つ。男女問わず愛用できる、シックな色調が人気の理由のひとつだ。もっとも、このベージュ文字盤に次いでレディースモデルとして人気なのは、23年に発売されたラベンダーカラーのシーマスター アクアテラ シェードだという(ちなみに3番目に人気なのは、グリーン文字盤とのこと)。
本作は意匠としての魅力のみならず、1万5000ガウスもの超耐磁性能に代表される、マスター クロノメーターに準拠した自動巻きムーブメントを搭載していることも特筆すべき点だ。携帯精度が高く、巻き上げ効率にも優れるため、あまり機械式時計を使用したことがない女性にとっても、扱いやすい1本であろう。
第5位「デ・ヴィル プレステージ」
クォーツ(Cal.4061)。SSケース(直径27.5mm、厚さ6.3mm)。3気圧防水。49万5000円(税込み)。
人気モデルのうち、オメガの広報担当者が選ぶおすすめのレディースウォッチとして、最後に取り上げるのは第1位と同じくデ・ヴィル プレステージだ。1位にランクインしたホワイトシェル文字盤とはイメージが異なる、バーガンディーカラーを採用している。
バーガンディーは華やかな色合いながら、ローマンインデックスの間にさりげなくダイヤモンドを配した上品なディテールによって、上品に手首で存在感を放つ1本に仕上がった。
また、オールシーズンで使いやすい、ステンレススティール製ブレスレットを搭載したモデルもおすすめしたい。
クォーツ(Cal.4061)。SSケース(直径27.5mm、厚さ6.3mm)。3気圧防水。46万2000円(税込み)。
ちなみに、41mm径および34mm径のデ・ヴィル プレステージにも、バーガンディカラーのモデルがラインナップされている。ペアウォッチとして活用しても良いだろう。
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