2024年初頭、ラグジュアリー業界における世界的トップであるベルナール・アルノーの息子フレデリック・アルノーが、LVMH グループの時計部門の新しい責任者となることが発表された。これに伴って、ゼニスCEOのジュリアン・トナーレがタグ・ホイヤーのCEOに、ブノワ・ド・クレークがゼニスのCEOに就任した。
[2024年4月4日公開記事]
フレデリック・アルノーがLVMH グループ時計部門の責任者に就任
2024年1月、ラグジュアリー業界における世界的トップであり、2024年版世界の長者番付で1位を獲得したフランス人実業家ベルナール・アルノーの三男フレデリック・アルノー(29歳)が、LVMH グループ時計部門の責任者に就任することが発表された。
この人事は、公式発表される数週間前より噂が広まっていた。そしてその噂どおりの内容が、2024年早々に発表されたのだ。フレデリック・アルノーは29歳の若さで、LVMHウォッチ&ジュエリー部門のトップであるステファン・ビアンキに次ぐこの部門のナンバー2となる。
LVMH グループのプレスリリースによると、フレデリック・アルノーはウブロ、タグ・ホイヤー、ゼニスの3つの時計ブランドを統括することとなる。彼は2020年以来、タグ・ホイヤーのCEOを務めていた。
これに伴い、ゼニスのCEOを務めていたジュリアン・トルナーレがタグ・ホイヤーのCEOに、ブノワ・ド・クレークがゼニスのCEOに就任した。クレークはこれまでのキャリアの大半をリシュモン グループのIWC、そしてパネライで築いてきた人物だ。ウブロのCEOであるリカルド・グアダルーペに関しては、特に変更はないようだ。
プレスリリースによれば、ウォッチ&ジュエリー部門における新たな役割において、フレデリック・アルノーの使命は「時計専業ブランドの力強く持続可能な成長を確保し、時計業界におけるLVMH グループの役割を強化すること」だ。
LVMH グループは時計市場のさまざまな価格帯における地位を強化するために、ブランドの買収を模索していることも想像できる。特に高級時計分野での動きには注目だ。
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