2024年 オメガ 新作時計 全9コレクションを一挙紹介！

オメガはWatches & Wonders Geneveには出展しないものの、2024年、「スピードマスター」や「コンステレーション」など、すでに幅広いコレクションで新作モデルを打ち出している。そんなオメガの最新モデルを、本記事でまとめて紹介しよう。

2024年新作「スピードマスター クロノスコープ パリ2024」

　パリ2024オリンピック開催まであと100日となった4月17日、オメガから新たに、記念モデルがリリースされた。「スピードマスター クロノスコープ パリ2024」である。

　1932年以来、オリンピックのオフィシャルタイムキーパーを務めるオメガは、過去、オリンピックの開催を記念したモデルを打ち出してきた。すでに、「シーマスター ダイバー300M」から、特別モデルが打ち出されている。

　本コレクションは、このシーマスター ダイバー300Mに続くオリンピックモデル第2弾。21年から展開されている、「スピードマスター クロノスコープ」がベースとなっている。

　スピードマスター クロノスコープは、1940年代の、オメガのクロノグラフウォッチからインスパイアされたコレクションだ。非対称のケースやタキメータースケールが印字された陽極酸化アルミニウム製ベゼルを備えているところは「スピードマスター プロフェッショナル」と同じ。しかし本作は、スピードマスターがタキメータースケールのみであることに対し、文字盤にプリントされたスネイルデザインのメーターによって、タキメーターとテレメーター、そしてパルスメーターの機能も果たしているのだ。

　今回のパリ2024モデルでは、このスピードマスター クロノスコープに、18Kムーンシャイン™ ゴールドがあしらわれた。ふたつの素材のモデルがリリースされ、ステンレススティール製モデルの方は18Kムーンシャイン™ ゴールド製インデックスに、同素材でコーティングされたリーフ型時分針と、インダイアルの針が備わっている。もうひとつのモデルはケース、ブレスレットの素材が18Kムーンシャイン™ ゴールドで作られた。どちらもスネイルデザインのタイミングスケールはダークグレーで描かれており、落ち着いた印象に仕上がっている。なお、18Kムーンシャイン™ ゴールドとは、オメガの独自合金によるカラーゴールドだ。一般的な18Kイエローゴールドに比べて淡い特徴的な色合いを有しており、しかも経年変化に強い。シーマスター ダイバー300Mのパリ2024エディションにも使われており、特別モデルにふさわしい素材と言えるだろう。

　ソリッド式の裏蓋には、フロスト加工のベース上に、ポリッシュに仕上げられたパリ2024のロゴ、“Paris 2024”の文字、オリンピック・リングを施したメダリオンがあしらわれている。

　搭載するムーブメントは、コーアクシャル脱進機を搭載し、マスター クロノメーターを取得したCal.9908（18KゴールドモデルはCal.9909）。優れた精度や耐磁性能によって、デイリーユースにも心強い腕時計となっている。

　なお、パンチング加工のカーフストラップが付いたモデルも2種ラインナップされた。定価はステンレススティールケースのモデルが146万3000円、18Kムーンシャイン™ ゴールドケースのモデルが504万9000円（いずれも税込み）。2024年4月18日（木）から発売がスタートする。

2024年新作「スピードマスター ムーンウォッチ プロフェッショナル」

　オメガの代表作「スピードマスター ムーンウォッチ プロフェッショナル」に、ホワイトダイアルのレギュラーモデルが追加された。定番のブラックダイアルモデルとは異なり、現時点ではサファイアクリスタル製風防のモデルのみがラインナップする。

　爽やかなホワイトカラーは、ラッカー仕上げによるものだ。本作の着想元は、1969年に作成された「アラスカプロジェクト」のプロトタイプモデルである。アラスカプロジェクトの特徴である、宇宙空間の温度変化に対応するための取り外し可能な赤い保護ケースと、ホワイトダイアルという要素を組み合わせ、“Speedmaster”の文字と秒針の先端に赤が取り入れられたホワイトダイアルが生み出されている。

　インデックスはアプライド仕様に変更されている。針やインデックス、ミニッツマーカー、インダイアルなどはブラックに統一され、プロフェッショナルの名にふさわしい高い視認性を発揮している。

　ムーブメントは、コーアクシャル脱進機を備え、マスタークロノメーター認定を取得したCal.3861を搭載する。シースルーバックを通して、その精密な動きを鑑賞することが可能だ。

ベルトは、ステンレススティールブレスレットの他、パンチングレザーストラップとラバーストラップが用意されている。

2024年新作「スピードマスター ダーク サイド オブ ザ ムーン アポロ8号」

月の裏側をテーマとして2018年に登場した「スピードマスター ダーク サイド オブ ザ ムーン アポロ8号」が、新型ムーブメントを搭載してリニューアルを果たした。

　新しいスピードマスター ダーク サイド オブ ザ ムーン アポロ8号は、コーアクシャル脱進機を搭載したマスタークロノメーター認定ムーブメント、Cal.3869を搭載している。これによって、耐磁性能や耐久性が高められ、より実用性を増した。地板や受けはブラックカラーに仕上げられ、月面をモチーフとしたパターンが施されている。

　月を想起させる意匠は、ダイアル側にも見られる。リアルな月面パターンは前作から踏襲したデザインだが、今作ではスモールセコンドにNASAのサターンVロケットを模った針が採用された。この針はチタン製であり、ホワイトとブラックの色分けや造形まで、驚くほど細かく作りこまれている。

　ケースはブラックセラミックス製。ベゼルには、ホワイトのグランフーエナメルによるタキメータースケールが配されている。ストラップは、パンチング加工が施されたラバー製だ。

2024年新作「コンステレーション メテオライト 41mm」

　オメガ「コンステレーション」に、メテオライト（ムオニオナルスタ隕石）ダイアルを採用した新作が追加された。41mmケースモデルでは、全部で5種類がラインナップする。

　その内訳は、チタン製ベゼルにブルーのコーティングが施されたダイアルを持つモデル、ブラックセラミックス製ベゼルにロジウムグレーのガルバニック加工が施されたダイアルを組み合わせたモデル、グリーンセラミックス製ベゼルとグリーンカラーのダイアルのモデル、18Kムーンシャイン™ゴールドのモデルと、18Kセドナ™ゴールドのモデルだ。

　“星座”を意味するコレクション名の通り、遥かな宇宙とのつながりを感じさせる神秘的なデザインが魅力である。

　コーアクシャル脱進機を搭載した、マスタークロノメーター認定の機械式自動巻きムーブメントが搭載されており、シースルーバックから鑑賞することが可能だ。

2024年新作「コンステレーション メテオライト 29mm」

　「コンステレーション メテオライト」には、レディースモデルもラインナップする。ケースサイズは直径29mm。インデックスとベゼルには煌びやかなダイヤモンドがセットされ、メテオライトダイアルの魅力を一層引き立てている。

　ケース素材は、ステンレススティールのほか、ステンレススティールと18Kイエローゴールドまたは18Kセドナ™ゴールドのコンビ、18Kイエローゴールドまたは18Kセドナ™ゴールドの金無垢のバリエーションが用意されている。

　いずれのモデルも、コーアクシャル脱進機を搭載したマスタークロノメーター認定の機械式自動巻きムーブメントが搭載されている。

2024年新作「コンステレーション メテオライト クォーツモデル」

　クォーツモデルの「コンステレーション メテオライト」もラインナップする。ケースサイズは、直径28mmまたは25mmだ。機械式に比べて手間のかからないクォーツは、サッと取り出して使用できる点も魅力だ。日常使いにはもちろん、ハレの日専用としても重宝するに違いない。

　機械式自動巻きモデルと同様に、ケースの素材は、ステンレススティール、コンビ、金無垢が用意されている。ノンデイト仕様のダイアルにはダイヤモンドインデックスが並び、星々のような輝きを放つ。メテオライトダイアルを飾るのは、同じくダイヤモンドがセットされたベゼルだ。

　メテオライトダイアルは、ケース素材に合わせた色に仕上げられており、全体を華やかに彩っている。天然素材ゆえに模様に個体差があり、自分だけの1本を選ぶ楽しみも味わうことができる。

2024年新作「ミニ トレゾア ムーンシャイン™ゴールド」

　オメガのレディースコレクション「ミニ トレゾア」に、新作が追加された。直径26mmの小ぶりなムーンシャイン™ゴールド製ケースをまとったモデルは、4種類がラインナップする。

　ダイアルは、ムーンシャイン™ゴールド製またはグラン・フー エナメル製が用意されている。伸びやかなローマ数字インデックスが組み合わされており、上品な印象だ。

　滑らかな曲線を描くケースには、ラグの先端にかけてダイヤモンドがセットされており、手元を華やかに飾ってくれる。ケースバックには、フラワーパターンがあしらわれている。

　それぞれのダイアルを引き立ててくれる、ユニークなストラップが装着されている点も見逃せない。ムーンシャイン™ゴールドダイアルのモデルにはブラックサテンストラップ、赤いローマ数字インデックスを配したモデルには、レッドラッカー アリゲーター製のダブルストラップ、ブラックのローマ数字インデックスを採用したモデルには、ブラウン ノボナッパレザー製のシングルまたはダブルのストラップが組み合わされている。

2024年新作「ミニ トレゾア ステンレススティール<」

　「ミニ トレゾア」には、ステンレススティールケースの新作も追加された。ケースサイズは、ムーンシャイン™ゴールドケースモデル同様に直径26mm。クォーツムーブメントを搭載している。

　バリエーションは全部で6種類。いずれもオフホワイトのグラン・フー エナメル製ダイアルを採用している。外周に向かって流れるようなローマ数字インデックスを組み合わせている。

　ラグ上面にはダイヤモンドが敷き詰められ、手首を動かすたびに煌めきを放つ。同社製のファインジュエリーブレスレットとのコーディネートを楽しむこともできる。

　豊富なストラップも魅力だ。ダイヤモンドパターンのキルティング模様を施したブラックラッカー仕上げのカーフ製ダブルストラップや、レッドラッカーのアリゲーターストラップなど、ミニ トレゾアのエレガントなデザインに調和したストラップが用意されている。

2024年新作「シーマスター ダイバー 300M パリ 2024 オリンピック エディション」

　パリ 2024 オリンピックのオフィシャルタイムキーパーを務めるオメガより、大会を記念した新作「シーマスター ダイバー 300M パリ 2024 オリンピック エディション」が発表された。

　本作では、波模様を施したホワイトセラミックス製の艶やかなダイアルを採用し、同社独自の合金、18Kムーンシャイン™ゴールド製のベゼルディスクを組み合わせている。レーザー加工で浮き彫りにされたダイビングスケールは、これまで一部のモデルでのみ採用されてきた意匠だ。

　秒針の先端にあしらわれた大会エンブレムや、6時位置の日付表示に用いられている大会用の数字フォントなど、パリ 2024 オリンピックを感じさせるデザインが盛り込まれている。

　ケースバックには、大会エンブレムを刻み込んだ18Kムーンシャイン™ゴールド製のメダリオンが配されている。ナイアードロックを採用しているため、メダリオンは時計に対して正位置で固定される。