2024年 ジャガー・ルクルトの新作時計を一気読み！

ジャガー・ルクルトが2024年に発表した新作をまとめて紹介する。ウォッチズ＆ワンダーズ2024では、ハイコンプリケーションに絞って新モデルを投入。特に「デュオメトル・ヘリオトゥールビヨン・パーペチュアル」をはじめとする、デュオメトルシリーズが注目だ。

デュオメトル・ヘリオトゥールビヨン・パーペチュアル

　ジャガー・ルクルトより、デュオメトル機構とトゥールビヨンを融合させた新作「デュオメトル・ヘリオトゥールビヨン・パーペチュアル」が発表された。

　搭載するムーブメントは、新規に開発されたCal.388。このムーブメントには、3つの軸上で回転するヘリオトゥールビヨンが搭載されている。シリンダー形ヒゲゼンマイと3つのチタン製ケージで構成されるこの機構は、ダイアル9時位置の開口部から鑑賞することが可能だ。

　本作には、パーペチュアルカレンダーも搭載されている。6時側のインダイアルによって西暦と月を表示し、12時側のインダイアルで曜日と月齢、そして時刻表示を兼ねた3時位置のインダイアルには、グランドデイトが配されている。一般的なパーペチュアルカレンダーでは、時刻を戻すような調整を行うとカレンダー機構が破損する恐れがあるが、本作では時刻を戻してもカレンダーに影響を与えることがない。

　新たにデザインされたケースは、18Kピンクゴールド製。シルバーオパーリンダイアルとともに、クラシカルな印象に仕上がっている。

デュオメトル・クロノグラフ・ムーン

　高精度と複雑機構の両立を叶えるデュオメトル機構を搭載した新作「デュオメトル・クロノグラフ・ムーン」が発表された。本作には、6分の1秒単位で計測することができるクロノグラフと、29.53日の周期で1周するムーンフェイズを搭載した新型ムーブメント、Cal.391が採用されている。

　バリエーションは2種類用意されている。ひとつが18Kピンクゴールドケースにシルバーオパーリン仕上げのダイアルを組み合わせたモデル、もうひとつがプラチナケースとコパーカラーのオパーリン仕上げダイアルを採用したモデルである。

　ダイアルの3時位置には、クロノグラフの時分同軸積算計とムーンフェイズ、6時位置には1秒で針が1周するフドロワイヤント、9時位置には時刻とデイ＆ナイト表示が配されている。5時位置と7時位置には、パワーリザーブインジケーターが組み込まれている。

　立体的なダイアルやデザインを一新したケース、職人技の光るムーブメントなど、ジャガー・ルクルトの時計製造技術がふんだんに盛り込まれた1本である。

デュオメトル・カンティエーム・ルネール

　複雑機構を搭載しながらも高い精度を維持し続ける、ジャガー・ルクルトのデュオメトルシステム。これは、時刻表示と複雑機構のそれぞれに対して香箱と輪列を搭載することで、複雑機構の作動状況に関わらず、一定した精度を保つ仕組みである。

　今回発表された「デュオメトル・カンティエーム・ルネール」では、3時位置に時刻表示用のインダイアル、6時位置に6分の1秒単位で運針するフドロワイヤント、9時位置にムーンフェイズと日付表示が配されている。フドロワイヤントの左右には、ふたつの香箱に対応したパワーリザーブインジケーターが備わっている。

　34個のパーツで構成されるケースは、デュオメトルとして初となるステンレススティール製。ケースバックからは、職人の手作業で仕上げられた複雑なムーブメントを鑑賞することができる。

マスター・ウルトラスリム・パーペチュアルカレンダー

「マスター・ウルトラスリム」コレクションに、パーペチュアルカレンダーを搭載した新作4種が加わった。本作が搭載するCal.868は、2013年に登場した同社製のパーペチュアルカレンダームーブメントをベースとしている。新型の脱進機とアンクルを採用することで摩擦を軽減させ、約70時間のロングパワーリザーブ化を果たした。

　ケースサイズは従来のマスター・ウルトラスリム・パーペチュアルカレンダーと同じだが、より現代的にデザインを改めることで、あらゆるサイズの手首にフィットしやすくなっている。

　ダイアルには、3時位置にデイト、6時位置に月、9時位置に曜日、12時位置にムーンフェイズが配され、7時半位置の小窓には西暦が表示されている。文字盤中央の開口部は、時刻やカレンダー調整をしてはならない時間帯を判別するためのインジケーターである。

　ムーンフェイズに表示される星空をさらに複雑にするなど、従来のモデルに比べてよりブラッシュアップされたデザインを与えられている。

　バリエーションは、18Kピンクゴールドケースを採用したモデル3種類、ステンレススティールケースを採用したモデル1種類がラインナップする。