メンズのためのシャネル。「J12」や「ムッシュー ドゥ シャネル」など、おすすめウォッチを紹介!

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2024.08.06

世界的な高級ブランドであるシャネルは、優れた時計メーカーとしての顔も持つ。レディースモデルだけでなく、メンズに向けた本格的な腕時計も製造しており、幅広いユーザーを獲得している。本記事では、そんなシャネルのメンズ時計コレクションの魅力に迫るとともに、おすすめモデルを紹介する。

2021年に発表された「ムッシュー ドゥ シャネル スーパーレッジェーラ」Ref.H6823。モデル名が示すように、1950年代の、最高水準のレーシングカーが有した超軽量ボディとアルミニウム製シャシを象徴する“Superleggera”からインスパイアされている。なお、シャネルは過去に「J12 スーパーレッジェーラ」もリリースしている。


男性におすすめのシャネル時計コレクション

現在のシャネルには6つの時計コレクションが存在し、そのうち3つに男性向けモデルが展開されている。まずは、コレクションごとの特徴を押さえておこう。

シャネルのフラッグシップモデル「J12」

シャネル J12

高耐性セラミックを外装に用いることで、軽量かつ傷に強い実用性と、独特の質感を備えることとなった「J12」。ブラックまたはホワイトを基調とした配色は、ジャケットの袖口から強い存在感を発揮する。

ユニセックスな意匠を持つ腕時計として、2000年の誕生以来、性別を問わず愛されているのが「J12」だ。ホワイトとブラックのスタイリッシュなモノトーンスタイルが特徴的で、ブランドを牽引するフラッグシップコレクションである。

J12の大きな特徴は、外装の素材に高耐性セラミックを用いていることだ。時計の素材としてセラミックスが広く使われ始めたのはJ12がきっかけとされており、発表当時は時計業界にインパクトを与えた。

登場から20年目となる2019年には「何も変えることなく、すべてを変えた」とも表現された、大幅なリニューアルを決行。ディテールの70%以上を改めながらも、ほぼ変わらない見た目を保つというブラッシュアップを成立させた。

以来、ケースサイズによる違いはあるが、C.O.S.C.公認クロノメーターのケニッシ製ムーブメントCal. 12.1(38mm専用)、Cal. 12.2(33mm専用)を搭載したモデルを主軸に、さまざまなバリエーションを含めたコレクション展開を行っている。

男性のために作られた時計「ムッシュー ドゥ シャネル」

シャネル ムッシュー ドゥ シャネル

2016年に誕生した「ムッシュー ドゥ シャネル」。6時位置のジャンピングアワーを表示する小窓や、文字盤中央の大きい部分を占めるレトログラード分表示が特徴的なコレクションである。

シャネル ムッシュー ドゥ シャネル

ムッシュー ドゥ シャネルに搭載されているCal. 1。トランスパレント式のケースバックからテンプや各輪列を観賞できるこの仕様は、本作を所有する醍醐味のひとつだろう。

ムッシュー ドゥ シャネルは2016年に誕生したコレクションである。ムッシュー(男性に対する敬称を意味するフランス語)という言葉からも分かるように、男性向けにデザインされた腕時計だ。

ムッシュー ドゥ シャネルには、シャネルが設計・開発から組立までを行った完全自社製ムーブメントが搭載されている。裏蓋がトランスパレント仕様となっているため、ムーブメントの観賞が可能。時計好きにとってはうれしいポイントだ。

幾何学的なフォルムや円形の連なりなど特徴的なデザインとなっており、ジャンピングアワーとレトログラード分表示といった複雑機構も備えている。

洗練された上品なデザイン「ボーイフレンド」

シャネル ボーイフレンド

機能が最低限に抑えられていることに加えて、インデックスを持たないミニマルな文字盤が直線的な八角形ケースの独創性を際立たせる「ボーイフレンド」。写真は18Kベージュゴールドを用いたRef.H6589。手巻き。18Kベージュゴールド(直径37×28.6mm、厚さ7.7mm)。30m防水。317万9000円(税込み)。

15年に誕生したボーイフレンドは、メンズライクで洗練されたデザインが特徴のコレクションである。八角形のケースデザインは、シャネルの代表コレクションであるプルミエールを踏襲しているが、ボーイフレンドの方がより直線的なデザインである。

レディース時計として紹介されることも多いが、ラージサイズなら男性が着用しても違和感がない。ラージサイズのボーイフレンドには、基本的に手巻きの機械式ムーブメントが搭載されている。本格的な時計を楽しみたいこだわり派の男性におすすめだ。


シャネルのメンズ時計からおすすめを4本厳選!

シャネル時計の男性向けコレクションの中から、おすすめモデルを4本紹介する。時計選びで迷った際の参考にしてみよう。

J12 キャリバー 12.1

シャネル J12

シャネル「J12 キャリバー 12.1」Ref.H9541
ベゼルとリュウズに18KYGあしらったバリエーションモデル。より華やかな印象がもたらされた。ローターにもイエローゴールドを蒸着させている。自動巻き(Cal. 12.1)。28石。パワーリザーブ約70時間。高耐性ブラックセラミックケース(直径38mm)。200m防水。261万8000円(税込み)。

J12からは、男性向けモデルとして「J12 キャリバー 12.1」Ref.H9541をおすすめしたい。ブラックセラミックスとイエローゴールドの組み合わせが、クールで洗練された印象を与える。

艶のある質感が特徴的なブラックセラミックスは、高い耐久性と耐傷性を兼ね備えた素材である。肌に優しいため金属アレルギーの人でも着用しやすい。

搭載されるC.O.S.C.公認クロノメーターのムーブメントCal. 12.1は、ケニッシが製造、シャネルがデザインを手掛ける。トランスパレント仕様の裏蓋からのぞくイエローゴールドを蒸着させたローターは、“完全な円”を追求してデザインされている。

J12 パラドックス

シャネル J12

シャネル「J12 パラドックス」Ref.H6515
コントラストを際立たせ、シャネルらしいエスプリを発揮。2色の境界はふたつのケースを切断し、つなぎ合わせることで作り出している。セラミックスは焼成する際に縮み、かつ硬質なため、高い技術力が必要となる。自動巻き(Cal. 12.1)。28石。パワーリザーブ約70時間。高耐性ホワイトセラミック×ブラックセラミックケース(直径38mm)。50m防水。166万1000円(税込み)。

ユニークなバイカラーをまとった「J12 パラドックス」はJ12誕生20周年にあたる2020年に登場したモデルである。

パラドックスとモデル名にある通り、ケース・ベゼル・ダイアルのホワイトとブラックが、精巧な技術でつなぎ合わされている。個性的な時計が好きならチェックしておきたい。

本作にもムーブメントCal. 12.1が搭載されており、トランスパレント仕様の裏蓋から、精緻な動作美を観賞することが可能だ。

ムッシュー ドゥ シャネル

シャネル ムッシュー ドゥ シャネル

シャネル「ムッシュー ドゥ シャネル」Ref.H6596
メンズコレクションとして誕生し、ムーブメントも専用に設計・開発された自社製Cal. 1.を搭載する。力強さとパワーのシンボルであるライオンモチーフをバックルやリュウズにあしらっている。手巻き(Cal. 1)。パワーリザーブ約3日間。18Kベージュゴールドケース(直径40mm)。30m防水。838万2000円(税込み)。

ムッシュー ドゥ シャネルのジャンピングアワー表示は、八角形の窓で囲まれている。シャネル時計にとって八角形は特別な形状であり、シャネルの有名な香水「シャネル N°5」のボトルストッパーやパリのヴァンドーム広場に影響を受けているとされる。

また、レトログラード分表示も本コレクションの見どころのひとつ。レトログラードとは、時計の針が一方向にのみ進み、端に達するとバネの力でゼロ位置に戻るユニークな機構だ。ジャンピングアワーとレトログラード分表示の組み合わせで、現在の時刻が分かる仕組みとなっている。

そんなムッシュー ドゥ シャネルに搭載されているムーブメントは、完全自社製の"キャリバー 1"だ。ケース・リュウズ・ブレスレットには18Kベージュゴールドを使用し、上質な高級感と存在感を醸し出す。

ムッシュー ドゥ シャネル スーパーレッジェーラ

シャネル ムッシュー ドゥ シャネル スーパーレッジェーラ

シャネル「ムッシュー ドゥ シャネル スーパーレッジェーラ」Ref.H6823
1950年代のレーシングカーのスピリットを受け継いだモデル。“Superleggera”のオリジナルロゴを配し、セラミックスによってケースを軽量にすることでオマージュを捧げている。手巻き(Cal. 1)。パワーリザーブ約3日間。高耐性マットブラックセラミック×ステンレススティールケース(直径42mm)。30m防水。759万円(税込み)。

イタリア語で「超軽量」を意味するモデル名を冠したスポーティな1本。機構はレギュラーモデルと同様だが、マットなブラックセラミックケースにフロントメッシュを思わせるギヨシェなど、スポーツカー然とした佇まいが特徴だ。モデル名の通り、着け心地はもちろん軽やか。

トランスパレント仕様の裏蓋からのぞくムーブメントの地板やブリッジまでもマットブラックで統一されているのは、さすがシャネルのデザインワークだ。ブラックナイロン製表地と鮮やかなレッドのカーフ製裏地を組み合わせたストラップもよく調和している。


シャネルのメンズ時計の選び方

シャネルの時計はバリエーションが多いため、何となく探すだけでは時計選びに苦労するだろう。お気に入りの1本を見つけるための選び方を解説する。

自分に適したサイズを選ぶ

シャネル ボーイフレンド

左からボーイフレンドのミディアムモデル(34.6×26.7mm)とラージモデル(37×28.6mm)。ともに、ケースの厚さは7mm台と薄型だ。(左)クォーツ。18Kベージュゴールドケース(直径34.6x26.7mm、厚さ7.3mm)。30m防水。453万2000円(税込み)。(右)手巻き。18Kベージュゴールドケース(直径37×28.6mm、厚さ7.7mm)。30m防水。317万9000円(税込み)。

シャネルのメンズ時計を探す場合、まずはケースサイズで絞り込もう。シャネルの時計コレクションはスモール・ミディアム・ラージに大きく分かれており、男性はラージサイズが合うというユーザーが多いのではないだろうか。

ラージモデルは、ケースサイズが37㎜以上であり、メンズウォッチとしては大きすぎず小さすぎない。

用途に合わせてカラーを決める

シャネル J12

J12はシャネルのコードカラーであるブラックとホワイトから始まった。時代を超えるカラーを酸化・変色させないために外装の素材にセラミックスを採用したという。ともに「J12 キャリバー 12.1」自動巻き(Cal. 12.1)。28石。パワーリザーブ約70時間。高耐性ホワイトセラミックケース(直径38mm)。200m防水。132万円(税込み)。

メンズ時計を選ぶ際はカラーも意識して選びたい。シャネルのメンズ向けモデルは、ブラック・ホワイト・ゴールドの3種類に大きく分けられるので、カラーも意識して選びたい。

ブラックはモダンに、ホワイトは若々しく手元の印象を強めてくれる。ステータスをワンランク押し上げたい場合は、高級感あふれるゴールドを選ぼう。

なお、シャネルにとってブラックは特別な色である。創業者の「ココ・シャネル」ことガブリエル・シャネルは、「黒という色にはすべての要素が含まれていると言ったの」と語り、ブラックをこよなく愛したとされる。


シャネルのメンズ時計は名門の技と矜持の結晶

世界屈指の高級ブランドであるシャネルは、時計においてもシンプルさを愛した創業者のデザインの哲学を表現し続けている。本格的な機械式ムーブメントの開発に取り組むなど、マニュファクチュールとしての存在感も高い。

シャネルのメンズウォッチの特徴や魅力をチェックし、自分好みの1本を見つけてみよう。


Contact info: シャネル(カスタマーケア) Tel.0120-525-519
参考サイト:https://www.chanel.com/jp/watches/


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