2024年 ルイ・モネの新作時計を一気読み!

2024.04.14

2024年に発表されたルイ・モネの新作時計を一挙紹介。世界の美しい8都市をダイアルに描いた8本セットのユニークピース「アラウンド ザ ワールド イン 8デイズ」、濃淡の異なる12枚のオパールをダイアルに配した「ジオポリス オパール」、実際の月隕石をダイアルに配した「ブラック ムーン」、月隕石に加えてアポロ11号に実際に使われていた素材を用いた「ムーン テック」が発表された。


世界の美しい8都市をダイアル上に描いた「アラウンド ザ ワールド イン 8デイズ」

 世界で最も美しい8都市をダイアル上に描いた「アラウンド ザ ワールド イン 8デイズ」が発表された。本作は8本セットのユニークピースとなっている。

ルイ・モネ「アラウンド ザ ワールド イン 8デイズ」

ルイ・モネ「アラウンド ザ ワールド イン 8デイズ」
手巻き(Cal.LM135)。26石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約96時間。18KRGケース(直径40.7mm)。30m防水。ユニークピース(8本セット)。予価3億円(税込み)。

 本作が都市をテーマとするにあたって、“それぞれの都市は、何千もの人々の物語に彩られた生きたキャンバスであり、芸術、文化、建築テクノロジーが融合した無限のエネルギーが集まる場所”と解釈し、本作ではダイアル上にそのエネルギーを表現している。

ルイ・モネ「アラウンド ザ ワールド イン 8デイズ」

 選ばれた都市は、ブランドのルーツとなる時計師ルイ・モネの生誕の地であるパリをはじめ、アブダビ、バンコク、クアラルンプール、シンガポール、東京、サンフランシスコ、ニューヨークである。このラインナップは、ルイ・モネCEOでクリエイティブ・ディレクターのジャン=マリー・シャラーが旅した中で最も美しい都市として選定された。

ルイ・モネ「アラウンド ザ ワールド イン 8デイズ」

 本作の特徴であるダイアルはGVAカドラン社が担当した。GVAカドラン社は、精巧な精密画、エングレービング、マルケトリ(寄木細工)を得意としている。その技術を駆使し、ロッククリスタル、アヴェンチュリン、歴史上のリアルピースからハイテク素材などを用いて本作のダイアルは製作されている。

ルイ・モネ「アラウンド ザ ワールド イン 8デイズ」

 本作は、6時位置にはフライングトゥールビヨンを配置する。また、ふたつの香箱を垂直に重ね合わせるボルテフェイス機構により、限られたスペースに効率的にパーツを収めつつ、約96時間のパワーリザーブを実現している。

ルイ・モネ「アラウンド ザ ワールド イン 8デイズ」

 また8本セットとなった本作は、専用のトランクケースに収められる。トランクの外装には、ルイ・モネの伝統と歴史を想起させるフルール・ド・リスのモノグラムが描かれている。


12枚のオパールをあしらったユニークピース「ジオポリス オパール」

 虹色に輝くオパールの魅力を引き出した「ジオポリス オパール」が発表された。本作は、濃淡の異なるオパールのディスクをダイアルにあしらっている点が特徴だ。ダイアルのベースは、オパールの色調を引き立てる漆黒のオニキスが選ばれている。

ルイ・モネ「ジオポリス オパール」Ref.LM-135.50.OP

ルイ・モネ「ジオポリス オパール」Ref.LM-135.50.OP
手巻き(Cal.LM135)。26石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約96時間。18KRGケース(直径40.7mm)。30m防水。ユニークピース。予価3410万円(税込み)。

 ムーブメントは手巻きのCal.LM135を搭載する。6時位置にフライングトゥールビヨンを備え、パワーリザーブは約96時間である。


実際の月隕石を用いた「ブラック ムーン」

「コズミック アート」コレクションに、実際の月隕石をダイアルに用いた「ブラック ムーン」が追加された。本作は、星空を想起させるアベンチュリンダイアルをベースに、ダイアル中央部にはマーブルグレーの月隕石(ガダミス005)と、レッドのアルミニウムで囲まれたブラックの月隕石(ドファール457)をセットしたドーム型のディスクが配置されている。

ルイ・モネ「ブラック ムーン」Ref.LM-110.20.50

ルイ・モネ「ブラック ムーン」Ref.LM-110.20.50
自動巻き。29石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約48時間。Tiケース(直径40.7mm)。50m防水。世界限定60本。予価572万円(税込み)。

 ドーム型ディスクと赤く囲まれた3時位置のインデックスによって、本作は月齢を表示する機構を備える。満月の日にはマーブルグレーの月隕石、新月の日にはブラックの月隕石がこのインデックスに到達する。

 また、スモールセコンド表示も特徴的だ。30秒のみ表示するスモールセコンドのインデックスを備え、長短の計2本の針が配置されている。この2本の針が30秒ずつ時を刻んで60秒を指し示すものとなっている。

 ケースはグレード5チタン製で、軽量な着用感が期待できる。本作は世界限定60本となる。


アポロ11号に使用されていた素材をあしらった「ムーン テック」

 アポロ11号の司令船「コロンビア」に実際に使用されていた素材を用いた「ムーン テック」が発表された。使用されているのは、カプトンと呼ばれるイエローのフィルムだ。これは、-269℃の極低温領域から+400℃の高温領域まで耐えうる高性能のポリイミド製のフィルムであり、宇宙飛行士を熱から守るための素材として用いられていた。本作は、人類史上最大の偉業のひとつを目撃して地球に帰還したユニークな素材を取り入れたコレクターズアイテムとなっている。

ルイ・モネ「ムーン テック」Ref.LM-111.20.01

ルイ・モネ「ムーン テック」Ref.LM-111.20.01
自動巻き。29石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約48時間。Ti(直径40.7mm)。50m防水。世界限定11本。627万円(税込み予価)。

 ダイアル中央部は、表面の微細構造によって光が反射・干渉しあうシリコンウエハーのディスクを配し、そこにマーブルグレーの月隕石(ガダミス005)と、ブラックの月隕石(ドファール457)を月に見立ててあしらっている。このディスクが回転することで、満月の日はマーブルグレーの月隕石、新月の日にはブラックの月隕石が3時位置のインデックスに到達することで月齢を表示している。また、9時位置のスモールセコンドは、長短の計2本の針がそれぞれ30秒ずつ時を刻んで60秒を指し示すものとなっている。

 ケースはグレード5チタン製。世界限定11本、販売される。


Contact info:ジーエムインターナショナル Tel.03-5828-9080


【インタビュー】ルイ・モネCEO兼クリエイティブディレクター「ジャン・マリー・シャラー」

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