2024年 フレデリック・コンスタントの新作時計を一気読み！

スイスのジュネーブで開催されているウォッチズ＆ワンダーズ ジュネーブ 2024で、フレデリック・コンスタントが発表した新作時計を紹介する。同ブランドの今回の新作は、「クラシック デイト マニュファクチュール」と「クラシック ムーンフェイズ デイト マニュファクチュール」。いずれも新しいムーブメントを搭載する。

クラシック デイト マニュファクチュール

　洗練されたラインとクラシカルなスタイルを特長とし、職人技や最新のテクノロジーを駆使しながら、“高級時計を手の届く価格で”というフレデリック・コンスタントのブランド哲学を実現する「クラシック」コレクション。ここに、指針式の日付表示と、従来の約38時間から約72時間へとパワーリザーブを大幅に延長した新しい自社製ムーブメントを搭載する「クラシック デイト マニュファクチュール」が加わった。

　新しく搭載される自動巻きCal.FC-706は、2012年に発表されたFC-710と90%以上同じ部品が使用され、同じ技術仕様をベースとしている。ブリッジには新しい仕上げが施され、パワーリザーブを確保するための大容量の香箱を収めるため全面的にリデザインされた。また、これまでのサークル状のペルラージュ装飾の代わりに、扇状のコート・ド・ジュネーヴ装飾があしらわれている。

　ケースサイズは従来の直径42㎜から40㎜へと縮小された。文字盤はコンパクトにすることで、シンブルで無駄のないデザインとなっている。

　光を美しく均等に反射するソレイユ装飾が施された文字盤は、3色の展開だ。ひとつめはサーモンカラーであり、チョコレートブラウンのアリゲーターストラップを組み合わせる。ふたつめはシルバーカラーの文字盤に、マリンブルーカラーのアリゲーターストラップが配されている。3つめはブラックの文字盤とストラップの組み合わせだ。

　インデックス、針、ミニッツトラックはリニューアルされ、より洗練されたモダンな印象に仕上がっている。シルバーカラーの針とインデックスが配されており、アプライドタイプのインデックスにはダイヤモンドファセット加工と研磨が施されている。時針と分針にも、同じく手仕上げによるダイヤモンド研磨とファセット加工が施され、インデックスとの調和を配慮したアルファ型にリニューアルされた。

　文字盤の外周には、レイルウェイタイプのミニッツトラックがあしらわれている。リュウズは操作しやすいやや大ぶりなオニオン型だ。

　シンプルなデザイン性ゆえに、モデル名にも冠された日付表示が品良く引き立つ。5年間の国際保証が付帯する点も心強い。

クラシック ムーンフェイズ デイト マニュファクチュール

　フレデリック・コンスタントのアイコンモデルに、ムーンフェイズと日付表示機能を搭載した、直径40mmのケースサイズを備える「クラシック ムーンフェイズ デイト マニュファクチュール」の3色の新モデルが加わった。

　ムーンフェイズと日付表示は文字盤の6時位置の窓にバランス良く配され、シンプルなデザインを引き立てている。ムーンフェイズは29.5日の周期で回転し、日付表示は1～31の目盛りを指し示めすポインター式だ。

　10年近くの時を費やして開発されたこの3モデルは、一新されたデザインを特徴とし、新しい自社製マニュファクチュールCal.FC-716を搭載する。このムーブメントは、2015年にマニュファクチュールキャリバーに加わったFC-715のパーツの90％を継承するものだ。パワーリザーブは従来よりも長い約72 時間へと進化した。ムーブメントの仕上げは、これまでのサークル状から新たに扇形のコート・ド・ジュネーヴへ変更されており、トランスパレント式のケースバックから鑑賞可能だ。

　ソレイユ装飾の文字盤は、金属の光沢が引き立つシルバーグレー、現代的で深みのあるミッドナイトブルー、斬新で個性の際立ったブリティッシュ レーシング グリーンの3 色で展開される。時針と分針、そしてインデックスにはダイヤモンド研磨によるファセット加工が施されている。外周にはレイルウェイタイプのミニッツトラックがあしらわれ、3 時位置にはオニオン型のリュウズが配されている。

　ブルーとシルバーグレーの2モデルにはマリンブルーのステッチをあしらったアリゲーターストラップが、グリーンモデルには文字盤と同じグリーンのアリゲーターストラップが装着される。5 年の国際保証付きだ。