2024年 チャペック（CZAPEK）新作時計を一気読み！

チャペックが2024年にリリースした新作時計を、まとめて紹介する。今年は同ブランドの"ラグスポ"枠である「アンタークティック」にも見どころが多い一方で、新コレクション「プロムナード」にも要注目だ。

チャペック「アンタークティック マウント・エレバス」

　チャペックの「アンタークティック」に、18Kゴールド製ケースを採用したふたつのモデルが追加された。ひとつは18Kローズゴールドケースモデル、もうひとつは18Kイエローゴールドケースモデルだ。いずれのモデルも数量限定で販売され、前者は100本、後者は50本のみ用意される。それぞれ、18Kゴールド製ブレスレットモデルとラバーストラップモデルがあり、18Kゴールド製ブレスレット仕様のモデルには、フォールディングバックル付きのラバーストラップも付属する。

　モデル名に含まれる“エレバス”が示すのは、世界でも数少ない常に活動している火山のひとつ、エレバス山である。この火山の溶岩には金が含まれており、金属微粒子の形で大気中に放出される金の量は、1日あたり80グラムと想定されている。

　本作には、ファーストモデルである「アンタークティック テール・アデリー」のために製作されたラメ・ダイアルが採用されている。サテン仕上げのような効果をもたらす特別な櫛を用いて製作されており、その上にCVDを施すことによってディープブルーの上品な色合いに仕上げている。

チャペック「アンタークティック」

「アンタークティック」コレクションに、新作2種が追加された

「アンタークティック パサージュ ドゥ ドレーク アフターグロウ」は、PVD加工による鮮やかなパープルダイアルを特徴とするモデルだ。ダイアル全面には、“Stairway to Eternity（＝永遠への階段）”と名付けられたパターンが施されている。

「アンタークティック グリーン メテオ」には、ギベオン隕石製のグリーンダイアルが採用されている。天然素材ゆえ、不規則で細かなパターンは、1本1本表情が異なる。

　どちらのモデルも120m防水を誇るステンレススティール製ケースを採用し、自社製自動巻きCal.SXH5を搭載している。

チャペック「プロムナード」

　チャペックの新しいコレクション、「プロムナード」が発表された。本コレクションの特徴は、4時半位置にスモールセコンドを配した非対称のデザインである。

　今回発表されたプロムナードのダイアルには、「グッド・ドー（水滴）」と、「ソレイユ（太陽）」の名前が与えられている。

　グッド・ドーは、雨粒が水面に落ちたときにできる波紋のようなデザインのダイアルを持つ。このダイアルは、ドンツェ・カドラン社の手がけたサファイアブルーカラーのグランフー・エナメルによるものだ。

　ソレイユは、太陽の光のようなシャープでモダンなギヨシェ装飾が施されたダイアルを持つ。チャペックはメタレム社とともにこのギヨシェ装飾を開発し、繊細な太陽光線を表現することに成功した。カラーは、シャンパンとナイトブルーの2種類がラインナップする。

　スリムなケースに収められているのは、「アンタークティック」用に開発されたマイクロローター式自動巻きムーブメント、Cal.SXH5である。