日本の時計ブランドであるミナセは、2018年からスイスで時計の販売を始めるなど、欧米での知名度向上に注力している。2024年2月には、欧米限定モデル「ホライゾン GEN DLC」を発表した。ブラックDLC加工を施したスクエアケースにブラック文字盤を組み合わせ、ETA製自動巻きムーブメントを搭載したモデルだ。
[2024年4月25日公開記事]
モデル名に「玄」を冠すブラックモデル
すでに知られている通り、日本は高級時計製造の「もうひとつの」大国である。グランドセイコー、セイコー、シチズン、クレドールなどがその代表格であることは間違いない。
ただ、その他にも世界規模ではまだ知られていない優れたブランドもある。そのひとつがミナセだ。2019年に開催されたG7ビアリッツ・サミットで、安倍晋三元首相がミナセを着用していたことを覚えているだろうか。
もともとは1963年に設立された工具メーカーであったミナセは、その後、日本のブランド向けに時計やケース、ブレスレットなどの製造を開始した。
そして2005年から、自社ブランドのミナセ(アトリエがある秋田県皆瀬に由来)の名のもとに、市場に見られる他の時計とは一線を画したモデルを世に送り出している。現在生産本数は増加し、年産500本である。
2024年、ミナセは「ホライゾン」コレクションから「ホライゾン GEN DLC」を発表した。ブラックDLC加工の施されたケースはスクエア型で、サテン仕上げとポリッシュ仕上げが組み合わされている。
自動巻き(Cal.KT7001/ETAベース)。21石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約42時間。SSケース(縦51×横38mm、厚さ12mm)。5気圧防水。国内未入荷。欧米限定25本。参考価格4363.97スイスフラン。
漢字の「玄」で表される「GEN」には、深淵さ、暗さ、神秘などさまざまな意味があり、この時計の真髄である神秘的な黒を表現している。
日本のその他のブランド同様、ミナセもその時計作りに自然の影響を大きく受けている。ホライゾン GEN DLCのデザインは、海の静かな美しさや日本刀の力強さにインスピレーションを受けたものだ。
精巧に仕上げられたケースに加え、この時計は3時位置に日付表示を備えた、多層的な「3D」ダイアルが特徴だ。
他のミナセの時計と同様、本作もミナセのためにカスタマイズされたCal.ETA2892-2が搭載される。ホライゾン GEN DLCには、フォールディングバックル付属のラバーストラップが組み合わせられている。
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