男を格上げするゴールド製の腕時計。手に取るべきモデルはどれ?

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2024.07.30

社会的地位や年収が高くなってきたら、ゴールド製の腕時計を身に着けてみてはどうだろうか。上品な輝きを持ち高級感にあふれたゴールド時計は、ステータスをワンランク押し上げてくれるだろう。ゴールド製の腕時計の魅力に迫るとともに、おすすめモデルを紹介する。


ゴールド製の腕時計を所有する魅力

手首の上質なアクセントになるゴールド製の腕時計は、年を重ねるほど似合う時計だ。数ある素材の中からゴールドが選ばれるその理由を見ていこう。


存在感がある

ゴールドは稀少性が非常に高く、金属の中でも価値が高い。ゴールドを含むゴールド時計も、他の素材を使った時計に比べて高価だ。

高級時計自体にステータス性を高める要素が備わっているが、その中でもより高価なゴールド時計は、身に着ける者のステータス性をさらに高めてくれる。

ブランドの技術や歴史に裏打ちされた高級時計の存在感は、ゴールドを身にまとうことによって、より魅力的なものへと昇華されるといえる。


ずっしりと重量感があって満足できる

ずっしりとした重量感により満足できることも、ゴールド時計の魅力だ。他の金属に比べてゴールドは比重が高いため、着用時に程よい重量感と上質感がある。

もちろん、チタンに代表される軽い素材を用いた時計も、軽量であることをメリットにうたうケースも多いだろう。軽い時計は手首への負担を抑え、何より疲れにくい。

一方のゴールド製の時計は、手首にかかる重さにより、時計を着用している実感が湧く。「自分は成功者の時計を着けている」という重厚な満足感が、さらなるモチベーションにもつながるだろう。


ゴールドのカラーに豊富な種類がある

ゴールドにはさまざまなカラーがあり、色合いや特徴がそれぞれ異なる。イエローゴールド・ピンクゴールド・ホワイトゴールドが、ゴールドの定番カラーである。

イエローゴールドは、ゴールドに銀と銅が加えられている。ゴールドの割合が高いほど、金本来の色みに近づく。

イエローゴールドより銅の比率が高いものがピンクゴールドだ。赤みが強く華やかな雰囲気を出せるほか、素材の含有率の特性上イエローゴールドよりも硬度が高い。

ホワイトゴールドは銀や銅だけでなく素材によってはパラジウムやニッケルも含まれている。元々はプラチナに代わる素材として開発されたものであり、大半はロジウムメッキが施されている。

定番の3種類以外に、エバーローズゴールドやセドナゴールドなど、ブランド独自のものもある。エバーローズゴールドはロレックスの、セドナゴールドやムーンシャインゴールドはオメガの独自素材だ。


ゴールド素材の特徴を知ると、その魅力がよく分かる

ゴールドという金属は、紀元前6000年には既に存在していたとされている。需要に対する埋蔵量が少ないため希少性が高く、近年は相場の高騰が続いている。

ゴールドは陽イオンになりにくく、錆びに極めて強い金属だ。ただし、合金の場合は他の金属が原因で錆びることがある。

純金は柔らかすぎて加工が難しいため、装飾品の素材に使われることはほとんどない。ゴールド時計は「金無垢時計」と呼ばれることもあるが、金無垢とは純金を指す言葉であり、厳密には18Kゴールド時計を金無垢時計と呼ぶことはできないのである。

18Kゴールドは全体の比重に対して25%に混ぜものをした合金だ。純金とは24Kゴールドである。


ゴールド製腕時計のおすすめモデル

多くのブランドがさまざまなゴールド製腕時計を展開しているため、どれを選べばよいのか分からないという人も多いだろう。おすすめの定番5モデルを紹介する。


ロレックス「オイスター パーペチュアル サブマリーナー デイト」Ref.126618LB

サブマリーナーはロレックスが誇るダイバーズウォッチコレクションだ。Ref.126618LBのケースとブレスレットには、イエローゴールドが使われている。

セラクロムベゼルインサートは、セラミックスによる高い耐傷性を発揮する。操作性を高めるベゼルのエッジの刻みも特徴的である。

クロマライト ディスプレイやシンプルな形のインデックスにより、視認性も高い。ブレスレットにはグライドロックエクステンションシステムが施されており、長さを微調整できる。

ロレックス オイスター パーペチュアル サブマリーナー デイト

ロレックス「オイスター パーペチュアル サブマリーナー デイト」Ref.126618LB
自動巻き(Cal.3235)。27石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。18KYGケース(直径41mm)。300m防水。


オメガ「スピードマスター ムーンウォッチ プロフェッショナル ムーンシャイン™︎ ゴールド」Ref.310.60.42.50.10.001

オメガを代表するスピードマスターは、NASAに公式装備品として採用されたコレクションである。アポロ11号に携帯され、初めて月面で着用された時計としても知られている。

「Ref.310.60.42.50.10.001」で使われている素材は、オメガ独自の18Kイエローゴールド合金であるムーンシャインゴールドだ。一般的な18Kゴールドの特徴に加え、色や輝きの経年変化に強いという特徴も持つ。

搭載されているムーブメントは、マスター クロノメーター取得の「Cal.3861」である。愛好家向けのディテール「ドットオーバー90」にも注目してみよう。

オメガ スピードマスター ムーンウォッチ プロフェッショナル ムーンシャイン ゴールド

オメガ「スピードマスター ムーンウォッチ プロフェッショナル ムーンシャイン ゴールド」Ref.310.60.42.50.10.001
手巻き(Cal.3861)。26石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約50時間。18Kムーンシャインゴールドケース(直径42mm、厚さ13.2mm)。5気圧防水。657万8000円(税込み)。(問)オメガ Tel.0570-000087


ヴァシュロン・コンスタンタン「オーヴァーシーズ・オートマティック」Ref.4520V/210R-B705

「オーヴァーシーズ」は、旅と冒険の精神を体現したヴァシュロン・コンスタンタンのコレクションだ。2020年発表の「Ref.4520V/210R-B705」は、第3世代にあたる。

ケースとブレスレットの素材には18Kピンクゴールドが採用され、ブルーのダイアルにはメゾンを象徴するマルタ十字が配されている。裏蓋からは「Cal.5100」と方位図を象った22Kゴールド製ローターの鑑賞ができる。

ヴァシュロン・コンスタンタン オーヴァーシーズ・オートマティック

ヴァシュロン・コンスタンタン「オーヴァーシーズ・オートマティック」Ref.4520V/210R-B705
機械式自動巻き(Cal.5100)。37石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約60時間。18KPGケース(直径41mm、厚さ10.69mm)。15気圧防水。897万6000円(税込み)。ヴァシュロン・コンスタンタン ブティック限定モデル。(問)ヴァシュロン・コンスタンタン Tel.0120-63-1755


ゼニス「クロノマスター スポーツ」Ref.18.3101.3600/69.M3100

ゼニスが2021年に発表したクロノマスター スポーツは、ブランドを支える人気のクロノグラフコレクションだ。独自機構「エル・プリメロ 3600」が搭載されている。

「Ref.18.3101.3600/69.M3100」では、ケース、ベゼル、ブレスレットに加え、針とアプライドインデックスにもゴールドが使われている。

ゼニス「クロノマスター スポーツ」Ref.18.3101.3600/69.M3100
自動巻き(Cal.エル・プリメロ 3600)。35石。3万6000振動/時。パワーリザーブ約60時間。18KRGケース(直径41mm、厚さ13.6mm)。10気圧防水。517万円(税込み)。(問)ゼニス ブティック銀座 Tel.03-3575-5861


ショパール「アルパイン イーグル 41」Ref.295363-0001

「Ref.295363-0001」はアルパイン イーグル初の18Kエシカルイエローゴールドモデルだ。ショパールのゴールドはエシカル(トレーサビリティが明確な素材)なもののみ使っている。

インデックスと針には夜光塗料が施されており、暗闇でも時刻を正確に判読できる。スイス公式クロノメーター検定協会(C.O.S.C.)認定クロノメーター「Cal.Chopard 01.01-C」により、精度の信頼性も高い。

ショパール アルパイン イーグル 41

ショパール「アルパイン イーグル 41」Ref.295363-0001
自動巻き(Cal.Chopard 01.01-C)。31石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約60時間。18Kエシカルイエローゴールドケース(直径41mm、厚さ9.75mm)。100m防水。871万2000円(税込み)。ショパール ブティック 銀座本店のみでの販売。(問)ショパール ジャパン プレス Tel.03-5524-8922


ゴールド時計を長持ちさせる方法

ゴールド時計は手入れや保管次第で、より長く愛用することが可能だ。ゴールド時計を長持ちさせるために意識したいことを覚えておこう。


傷に気を付ける

ゴールドは非常に柔らかい金属であり、純度が高いほど傷が付きやすい。18Kゴールドも純度が高いため、傷に気を付けることが大切だ。

仕事やプライベートで時計を傷つけてしまいそうなシーンは意外と多い。ゴルフなどスポーツをたしなむ人も、時計に物が接触しないように注意する必要があるだろう。

時計を傷から守りたいなら、傷つきそうなシーンでは外しておくのが無難である。万が一、傷が付いた場合も自分で修復できないことはないが、セルフで磨くとコーティングが取れてしまう恐れがある。


定期的なオーバーホールが重要

オーバーホールとは、ムーブメントを含めて時計を分解し、点検・修理を行うことである。機械式時計の場合、オーバーホールの頻度の目安は3~5年に1回とされている。

愛機と末永く付き合っていくためには、定期的なオーバーホールが重要だ。ブランド本来の品質を保ち続けるためにも、オーバーホールは正規店への依頼をおすすめする。

オーバーホールでは各部品の洗浄や交換だけでなく、ケースとブレスレットの仕上げも行われる。定期的なオーバーホールで、ゴールドの輝きもキープすることが可能だ。


柔らかく乾いた布で汚れを拭き取る

ゴールドは錆びや腐食に強いため、変色しにくいという特徴を持つ。しかし、時計に付着した汚れを放置していると、錆びの原因になる恐れがある。

ゴールド時計が汚れてしまったら、柔らかいクロスで優しく汚れを拭き取ろう。定番のセーム革クロスやマイクロファイバーを使うのがおすすめだ。

目の粗いクロスや研磨剤を使うと変色の原因になる。一般的なタオルもトラブルを引き起こす恐れがあるため、使用は控えよう。


着用したままの入浴はNG

防水性能が高い時計を使っていると、つい時計を着用したまま入浴したくなるものだ。しかし、ゴールド時計には金以外の素材が含まれているため、着用したまま入浴すると錆びや変色の原因になりやすい。

特に、入浴剤が入っているお風呂は、入浴剤が金以外の素材に影響を与える恐れがある。温泉もお湯の成分によっては、酸やアルカリの影響で変色を引き起こしかねない。

ゴールド時計を長持ちさせるためにも、お風呂や温泉に入る際は面倒くさがらずに時計を外そう。


特別な魅力を持つゴールド製腕時計をその手に

ゴールドは希少価値が高いため、高価なゴールド時計は強い存在感を放つ。ずっしりと重量感で満足できることや、ゴールドのカラーに多彩な種類があることも、ゴールド時計の魅力だ。

特別な魅力を持つゴールド時計は、人生経験の長いミドルエイジ、ハイエイジにこそふさわしい。社会的地位や年収が高くなってきたら、ゴールド時計でステータスをワンランク上に押し上げてみるのも悪くない。


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