堅牢なスポーツウォッチは、オールシーズンで日常使いの相棒としてふさわしい。とはいえスポーティーすぎたり、カジュアルすぎたりする意匠を備えていると、40代の年齢では使いづらいこともあるだろう。そこで本記事では、40代以上の男性におすすめの高級スポーツウォッチを紹介する。
40代以上の男性のための“高級スポーツウォッチ”を5本選出
年齢を重ねてから選ぶスポーツウォッチ。もちろん好きな1本を選ぶのが一番だ。とはいえビジネスシーンでも着用するとなると、人の目も気になるところ。そこで“高級スポーツウォッチ”という選択肢を提案したい。高価格帯のスポーツウォッチは外装の質が良く、また、スポーティーであってもコンパクトなサイズ感を備えたモデルの選択肢も多いため、40代以上という年齢にマッチしやすいと言える。
今回の記事では、40代以上の男性におすすめの高級スポーツウォッチとして、5ブランドから50万円台~90万円台の価格帯に属するモデルを紹介しよう。
チューダー「ブラックベイ 54」
チューダーは元々、ロレックスの創設者のハンス・ウイルスドルフによって、1926年にスタートさせた時計ブランドである。
チューダーの魅力のひとつとして、69年に登場した「スノーフレーク針」は、チューダーの象徴ともいえる意匠だ。コレクションはストラップやカラーのバリエーションも豊富に用意されている。
デザインだけでなく実用性を追求する点も、チューダーの特徴である。例えば、ブランド初のダイバーズウォッチとして1954年に登場した「オイスター プリンス サブマリーナー Ref.7922」は、精度や防水性において高水準をクリアするように設計されている。
40代以上の男性には、ダイバーズウォッチ「ブラックベイ 54」をおすすめしたい。1954年に誕生したチューダー初のダイバーズウォッチ「Ref.7922」にオマージュを捧げるモデルだ。
37mmの小ぶりなケースとシンプルなデザインは、Ref.7922の特徴を受け継いだものである。スイス公式クロノメーター検定協会(C.O.S.C.)認定ムーブメントCal.MT5400を搭載し、200m防水性能も備わっている。
Ref.M79000N-0001は、ステンレススティール製のブレスレットを採用したモデルだ。ブラックのラバーストラップを組み合わせたRef.M79000N-0002もチェックしておこう。
自動巻き(Cal.MT5400)。パワーリザーブ約70時間。SSケース(直径37mm、厚さ11.2mm)。200m防水。54万6700円(税込み)。(問)日本ロレックス / チューダー Tel.0120-929-570
オメガ「シーマスター ダイバー300M」
オメガは時計師ルイ・ブランにより1848年に設立された時計ブランドだ。スピードマスターやシーマスターといったコレクションが人気である。
オリンピックの公式計時、また名作映画に登場する時計ブランドとしても知られている。NASAの公式装備品として認定を受けたスピードマスターは、人類初の月面着陸に携行された。
40代以上の男性におすすめの高級スポーツウォッチとして紹介する「シーマスター ダイバー300M」は、1993年に誕生したプロフェッショナル仕様のダイバーズウォッチだ。
ステンレススティール製ケースとブラックセラミックスのベゼルをまとったRef.210.30.42.20.01.001には、超高耐磁性能ムーブメントCal.8800が搭載されている。厳格な精度テストをクリアしたマスター クロノメーターである。
30気圧防水や強く発光する蓄光塗料など、実用性の高さも魅力だ。波模様で縁取られたサファイアクリスタルの裏蓋からは、ムーブメントの動作美を鑑賞できる。
重要なディテールのひとつであるヘリウムエスケープバルブは、操作性を高めるために円錐形のデザインとなっている。オメガはこの技術で特許を取得しており、水中でバルブが開いてしまっても、水深50mまで防水性を保てる。
自動巻き(Cal.8800)。パワーリザーブ約55時間。SSケース(直径42mm、厚さ13.6mm)。300m防水。91万3000円(税込み)。(問)オメガお客様センター Tel.0570-000087
IWC「アクアタイマー・オートマティック」
IWCは150年以上の歴史を誇る高級老舗時計ブランドだ。無駄のない洗練されたデザインや質実剛健なスタイル、独自の自社規格による徹底した品質管理で、唯一無二の存在感を放っている。
IWCはポルトギーゼ、ポートフィノ、アクアタイマーなど、多彩なレギュラーコレクションを展開している。ビジネスユースからスポーツラインまで、幅広いニーズに対応する。
40代以上の男性には、「アクアタイマー・オートマティック」をおすすめしたい。アクアタイマーコレクションの中でも最もスタンダードな、3針+カレンダーモデルである。
アクアタイマーは1967年に登場した高性能ダイバーズウォッチだ。ダイビングの人気が高まったことを受けて開発され、発表当時は200m防水と回転式ベゼルを搭載していることで注目された。
アクアタイマーの回転式インナーベゼルは、コレクションを特徴づける要素のひとつである。ベゼル表面に傷が付きにくいほか、数値と針の距離が近いため視認性にも優れている。
30気圧の防水性能を備え、幅広いシーンで活用できるオールマイティーな1本だ。約120時間のパワーリザーブを誇る自社製自動巻きムーブメントCal.32111が搭載されている。
自動巻き(Cal.32111)。21石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約120時間。SSケース(直径42mm、厚さ14.1mm)。30気圧防水。92万円4000円(税込み)。(問)IWC Tel.0120-05-1868
タグ・ホイヤー「タグ・ホイヤー カレラ クロノグラフ」
タグ・ホイヤーは幅広い層から人気を集める老舗高級時計ブランドだ。カレラ、フォーミュラ1、アクアレーサーといった代表コレクションを展開しており、いずれもモーターレーシング界との深い関わりを持つ。
40代以上の男性におすすめする「タグ・ホイヤー カレラ」は、63年にファーストモデルが発表されたコレクションである。50~54年に開催されたメキシコの伝説的なレース「カレラ パナメリカーナ メヒコ」が、コレクション名の由来となっている。
カレラが持つ魅力のひとつに、伝統と革新が融合したデザインが挙げられる。レーシーかつメカニカルな雰囲気をまといつつ、革新性に満ちた大胆な意匠や高性能ムーブメントが付与されている。
多彩なモデル展開もカレラの魅力だ。ビギナーから愛好家までをカバーする幅広い価格帯から選べる上、デザインや機能もモデルによりさまざまである。
エレガントなブルーが特徴的な「Ref.CBN2A1A.BA0643」は、あらゆるスタイルやシーンに合わせやすい1本だ。約80時間のパワーリザーブを発揮する「Cal.ホイヤー02」を搭載し、両面反射防止処理を施したドーム型面取加工サファイアクリスタルにより、視認性も向上している。
自動巻き(Cal.ホイヤー02)。2万8800振動/時。パワーリザーブ約80時間。SSケース(直径44mm、厚さ15.27mm)。100m防水。92万4000円(税込み)。(問)LVMH ウォッチ・ジュエリー ジャパン タグ・ホイヤー Tel.03-5635-7030
ブライトリング「クロノマット オートマチック GMT 40」
ブライトリングは1884年創業の時計ブランドだ。創業当初からクロノグラフに力を入れており、クロノグラフウォッチのパイオニアとして知られている。
クロノマット」は初めて回転計算尺を備えたクロノグラフとして、1942年に登場した。ブライトリングの代表作「ナビタイマー」は、クロノマットをルーツに持つコレクションである。
40代以上の男性が身につけたい高級スポーツウォッチとして、「クロノマット オートマチック GMT 40」を挙げたい。ステンレススティールと繊細なダイアルカラーの組み合わせは、どのようなファッションにもマッチするだろう。
堅牢なスペックとエレガントさを備え、非ねじ込み式リュウズながら200m防水を達成している。GMTを駆動する「ブライトリング32」の24時間目盛りは、昼夜がひと目で分かる仕様となっている。
自動巻き(Cal.32)。21石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約42時間。SSケース(直径40mm、厚さ11.7mm)。200m防水。79万2000円(税込み)。(問)ブライトリング・ジャパン Tel.0120-105-707
いくつになっても、さまざまなシーンでも、スポーツウォッチを楽しもう!
40代にもなると人の上に立つことが多くなり、年相応の時計を着用しているかと見られるシーンも増えるだろう。そんなときのために自分の好みやファッションに合う時計だけでなく、収入や社会的地位に見合った1本も用意しておきたい。
個性と上品さを演出できる高級スポーツウォッチを手に取れば、ビジネスやプライベートで活躍してくれるだろう。
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