H.モーザーとアルピーヌ・モータースポーツのコラボで、世界限定20本のピンクモデルが登場！

H.モーザーと「アルピーヌ・モータースポーツ」のコラボモデルに、ピンクのカラーリングの新作が登場した。ブルーの第1弾モデル同様「BWT・アルピーヌF1チーム」のレーシングカーのカラーリングから着想を得たものだ。本作は世界限定20本で、H.モーザーの公式ウェブサイトからのみ購入できる。

H.モーザーとアルピーヌのコラボモデルにピンクカラーの第2弾が登場

　H.モーザーは2024年5月に、「アルピーヌ・モータースポーツ」とコラボレーションした「ストリームライナー・シリンドリカル トゥールビヨン スケルトン アルピーヌ限定エディション」の第2弾を発表した。

　第1弾モデルはブルーのカラーリングだったが、新作は鮮やかなピンクが採用された。どちらも、アルピーヌ・モータースポーツのF1レーシングチーム「BWT・アルピーヌF1チーム」のマシンカラーを取り入れたものだ。

BWT・アルピーヌF1チームのマシンカラーからインスパイア

　BWT・アルピーヌF1チームの2024年のF1マシンである「A524」には、ブルーとピンク、それぞれの色をアクセントに取り入れたふたつのバージョンが存在する。どちらもブラックを基調としたデザインだ。このカラーリングについてアルピーヌは、現代アーティストのフェリペ・パントンとのパートナーシップからインスピレーションを得たと話している。メインはブルーをアクセントしたカラーリングのマシンで、16のレースで使用される予定だ。ピンクをアクセントとした“BWTリバリー”も数戦走行する予定だ。

　ピンクはチームのメインスポンサーを務めるオーストリアの浄水器メーカー、BWTのイメージカラーである。BWTによるF1マシンへのピンクのカラーリングは世界的に有名であり、アルピーヌのA524でもそのカラーリングは健在だ。アルピーヌとBWTのパートナーシップを強調するため、8つのレースではこのピンクをアクセントとしたマシンが使用される。

合成コランダム製の小さな文字盤を備えた特徴的なデザイン

「ストリームライナー・シリンドリカル トゥールビヨン スケルトン アルピーヌ限定エディション ピンク リバリー」は、12時位置に合成コランダム（人工ルビー）製の小さなドーム型の文字盤が配されている。この文字盤はスケルトナイズされたメインの文字盤と、サファイアクリスタル製風防に挟まるかたちでセットされている。この文字盤の合成コランダムは純度が高いため、鮮やかな独特の色合いを持つのである。

　合成コランダムは、硬度が高いため加工が非常に困難だ。だからこそ、この腕時計に特別な価値を与えている。ブランドロゴが記されていない透明感あふれる文字盤は、腕時計全体の美しさをより際立たせているといえるだろう。

　合成コランダム製の文字盤上に配されたインデックスには、スーパールミノバが塗布されている。青焼きの時分針には蓄光素材であるグロボライトが配されており、暗所でも高い視認性を確保する。

円筒形のヒゲゼンマイを採用したワンミニッツ・フライング・トゥールビヨン

　本作に搭載されるCal.HMC 811は、両側ともにスケルトン化されたムーブメントだ。ゴールド製の自動巻きローターも、スケルトン仕様となっている。このムーブメントの美しさは、6時位置に配された、回転する円筒形のヒゲゼンマイを備えたワンミニッツ・フライング・トゥールビヨンによってさらに際立つ。

　H.モーザーのプレスリリースによれば、円筒形のヒゲゼンマイは現在製造が難しいそうだ。その理由は、このヒゲゼンマイを製作するためのノウハウが、今となってはほとんど失われているためである。なお、円筒形のヒゲゼンマイは手で仕上げる必要があり、一般的な形状のヒゲゼンマイに比べて、製造には約10倍の手間がかかる。

　ストラップは、テキスタイルの質感を再現した成型ラバーを採用している。合成コランダム製の文字盤に合わせたピンクのカラーリングだ。

特別な1本がチャリティオークションに出品

　ストリームライナー・シリンドリカル トゥールビヨン スケルトン アルピーヌ限定エディション ピンク リバリーは世界限定20本での販売だが、チャリティオークションに出品するために、もう1本用意される予定となっている。

　そのオークションでの収益は、BWTとそのCEOであるアンドレアス・ヴァイセンバッハーが設立した非営利財団「アクア・パールズ」にすべて寄付される予定だ。同財団は、世界中の地域での清潔な飲料水の供給、貧困の軽減、地球環境の保護に力を入れている。