さまざまなジャンルの有名人が愛用する腕時計に着目して紹介する「セレブウォッチ・ハンティング」。今回は、7月に開幕するパリオリンピックに出場が決まっているバレーボール女子日本代表を率いる眞鍋政義監督が着用する腕時計に注目した。
Text by Yukaco Numamoto
[2024年7月14日掲載記事]
パリオリンピックでバレーボール女子日本代表を率いる眞鍋政義監督
公益財団法人日本バレーボール協会 承認番号:JVA2024-07-128
2023年の9月20日、「FIVBパリ五輪予選/ワールドカップバレー2023」にてバレーボール女子日本代表とブルガリア女子代表との対戦時、監督の眞鍋政義の腕には真っ赤なG-SHOCKが装着されていた。この予選大会では残念なことにブラジル代表に敗れ出場権を得ることはできず、オリンピックへ出場できるか否かの結論は、この時には持ち越しとなった。
しかし幸運は訪れる。6月14日、バレーボール女子日本代表のパリオリンピック出場が確定したのだ。「国際バレーボール連盟」および「バレーボールワールド」から、オリンピックへの出場条件を満たしたと通知が来た。その時、バレーボール女子日本代表はもうひとつの予選である「バレーボールネーションズリーグ」の試合中であった。この予選大会での試合結果に基づき、世界ランキングのポイントを計算した結果、オリンピックへの出場が決まったのである。
眞鍋監督のスタイルといえば、試合データに基づき指示を出すIDバレーが有名だろう。試合中にiPadを手にして選手を動かしている姿が印象的だ。2010女子バレーボール世界選手権大会では日本チームは銅メダルを32年ぶりに獲得するという快挙を成し遂げた。2012年のロンドンオリンピックでは、相手のデータ分析をかく乱するために、なんと12人中10人の選手の背番号を変更するという作戦を講じたのだった。この大会では銅メダルを獲得し、28年ぶりの五輪でのメダル獲得となった。
2024年7月に開幕するパリ五輪では日本代表は世界ランク1位のブラジル、4位のポーランド、20位のケニアと同組のプールBに入っている。2021年の東京五輪では10位だったのでそれ以上の成績を目指す、とインタビューで語っていた眞鍋ジャパンの試合の行方を見守りたい。
G-SHOCK「フロッグマン」GW-8230NT
クォーツ。タフソーラー。パワーリザーブ:機能使用時 約14ヵ月、パワーセービング状態 約36ヵ月。Ti×バイオマスプラスチックケース(縦52×横50.3mm、厚さ18mm)。200m防水。7万7000円(税込み)。
眞鍋監督の腕に装着された時計は、G-SHOCKの本格ダイバーズウォッチとして知られる「フロッグマン」30周年記念モデル「GW-8230NT」だろう。この腕時計はアイコニックな非対称ケース形状が特徴のG-SHOCKだ。フロッグマンは1993年に誕生し、2023年に30周年を迎えた。真っ赤なフロッグマンは2000年に「DW-8200NT」が発売されており、フロッグマン誕生30周年を記念して2023年に復刻された。そのモデルがこのGW-8230NTなのだ。ベゼルとバンド、液晶にも採用されたレッドカラーが印象的なデザインのモデルである。
裏蓋にはチタンが採用されており、FROGMAN30周年の記念刻印が入っている。バックライトの点灯時にエンブレムが浮き上がる仕様だ。環境負荷の低減を目指したバイオマスプラスチックがベゼルとバンドに使われている。
眞鍋監督が真っ赤なフロッグマンを着用する理由。それは、日の丸の赤と同じ赤色の腕時計を身につけることで、選手とより一体化して戦おうという心意気が表れているからではないだろうか。
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