私に合う自動巻き時計は何？　ワーキングスタイル別におすすめモデルを診断【レディースウォッチ編】

男性以上に巻き上げ効率がシビアなレディースウォッチでは、どのような自動巻きを選ぶべきなのか？ 本記事では、女性に向けて、ワーキングスタイルに合った自動巻きモデルを分析する。

「レディースウォッチは巻き上がらない」は本当なのか？　女性の自動巻きモデルを研究

FEATURES

女性のワーキングスタイルで選ぶおすすめ自動巻き時計

　各メーカーの主張はさておき、男性用と女性用の自動巻きには大きな違いがある。男性用に同じくマトリックスに分布してみた。

　カルティエとショパールは自動巻きの頑強さを考慮して、アクティブに振ったが、もちろんデスクワークでもよく巻き上がる。汎用性が高く、外れがないのはロレックス、シャネル、グランドセイコー、オメガの4ブランドだ。片方向巻き上げを採用するブレゲとブランパンは、とりわけデスクワークに適している。

　なお、ラグジュアリー／エントリーの区分は、掲載モデルの価格を反映したものであり、メーカーの格を意味しているわけではない。

①ブランパン「レディバード ウルトラスリム」

　直径21.5mmの極めて小径なケースながら、約40時間パワーリザーブを備えた自社製自動巻きムーブメントを収める。MOP製ダイアルには、ハート形にカットされたルビーインデックスがセットされ、その周囲のベゼルをブリリアントカットダイヤモンドが飾っている。

②ブレゲ「クラシック ムーンフェイズ レディ 9088」

　ローマンインデックスと繊細なブレゲ針がエレガントなモデル。ベゼルとラグには、合計66個のダイヤモンドがセットされ、眩い輝きを放つ。ダイアル中央のギヨシェは、審美性だけではなく視認性の向上にも寄与している。6時位置のムーンフェイズにあしらわれた立体的な表情の月が魅力的だ。

③オメガ「コンステレーション アヴェンチュリン」

　ベゼル両サイドの爪は、1982年の「コンステレーション マンハッタン」から続く、コレクションを象徴する意匠。ダイアルにはレッドアベンチュリンが採用され、ダイヤモンドインデックスが時を表す。METAS認定マスター クロノメータームーブメントを搭載し、高い実用性を誇る。

④グランドセイコー「エレガンスコレクション STGK009」

　設計の全面的な見直しとMEMS技術の駆使によって部品を小型化し、高精度と実用性を損ねることなく、小型化・薄型化を果たしたレディス専用ムーブメントCal.9S2系を搭載。グランドセイコーらしい凛とした佇まいのダイアルに、優雅な曲線を描くケースが組み合わされる。

⑤ロレックス「オイスター パーペチュアル レディ デイトジャスト」

　豊富なバリエーションと優れた実用性を備えたブランドの代表的モデル。レディスモデルでも変わらず、日差±2秒という高精度を誇る。搭載するCal.2236は、シリコン製のシロキシ・ヘアスプリングを採用。艶やかなドームベゼルと深い色合いのダークグレーダイアルを備えたシックな1本に仕上がっている。

⑥ショパール「アルパイン イーグル スモール」

　1980年に誕生したショパール初のスポーツウォッチ「サンモリッツ」のデザインを基に開発された同社を代表するコレクション「アルパイン イーグル」。ケースとブレスレットに採用されるルーセント スティールA223は、高硬度と輝きを誇る独自素材だ。ダイアルのパターンは、イーグルの虹彩に着想を得ている。

⑦カルティエ「パシャ ドゥ カルティエ」

　1985年登場の第1作を踏襲したデザインと、現代的なスペックを誇る自社製ムーブメントを特徴とする、パシャ ドゥ カルティエ。ケースとブレスレットを簡単に脱着できるクイックスイッチに加え、ブレスレットのコマをボタンひとつで取り外せるスマートリンク機能が備わる。

⑧シャネル「J12 キャリバー 12.2」

　資本参加するケニッシとの協業により開発された、小径自動巻きムーブメントを搭載するモデル。そのローターには、円をかたどった意匠が施されている。ケースとブレスレットには、高耐性ホワイトセラミックが採用されており、耐傷性と耐アレルギー性に優れている。