アーミン・シュトロームは、2024年度のジュネーブ・ウォッチ・デイズにて、新作「デュアルタイム GMT レゾナンス ファースト・エディション」を披露した。ブランドを象徴する複雑機構のひとつ、共振を意味する「レゾナンス機構」を39mm径ケースに収めた本作は、マニファクチュールの15周年を記念する。世界で25本のみが限定生産される。
アーミン・シュトローム「デュアルタイム GMT レゾナンス ファースト・エディション」
アーミン・シュトロームは、2024年新作モデルとして、ジュネーブ・ウォッチ・デイズで「デュアルタイム GMT レゾナンス ファースト・エディション」を披露した。レゾナンスはひとつの時計にふたつの完全に独立したムーブメントを搭載し、レゾナンス機構の魅惑的なスペクタルを演出するコンプリケーションである。新作モデルは、そんなレゾナンスを39mm径ケースに収めていることが特筆すべき点だ。
すべてのアーミン・シュトローム ファースト・エディションと同様に、10年間の延長保証が付帯する。手巻き(Cal.ARF22)。40石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約42時間。18KWGケース(直径39mm、厚さ9.05mm)。50m防水。世界限定25本。2420万円(税込予価)。
シンメトリックな表情を持つ本作は、18Kホワイトゴールド製ケースに、グレナージュ仕上げが施されたふたつのスカイブルーダイアルを備える。特筆すべきは、いずれのダイアルも完全に独立しており、分単位までタイムゾーンを設定できる点だ。さらに本作では、ふたつのムーブメントを縦に配置する構造を採ることで、直径39mmというコンパクトなサイズ感も実現している。
本作の最大の特徴であるレゾナンス機構は、ふたつのムーブメントのテン輪がほとんど感知できない振動を互いに共有し、自然な共振状態で互いに調整しあうというもの。この共振によって、重力や手首の動きによる時計精度への悪影響が打ち消され、計時精度をより研ぎ澄ますことにもつながっている。
ムーブメントには新設計のCal.ARF22を搭載する。別々の輪列によるふたつの時刻表示は、4時位置と8時位置のリュウズによってそれぞれの時刻調整が可能だ。また、約42時間のパワーリザーブを供給するふたつの香箱は、ラチェット・クリック・システムによって、4時位置のリュウズひとつで巻き上げることができ、スムーズなエネルギー伝達をも可能としている。