ダイヤモンドがきらめく男の高級腕時計。憧れのモデル5本を紹介！

腕時計はツールとしての需要に応えた高い機能性のモデルがある一方で、装飾品としての側面から、貴金属や宝石によって、きらびやかさを与えられたモデルも数多く存在する。今回、腕時計における代表的な装飾のひとつ、ダイヤモンドにフォーカスを当て、きらびやかな輝きを備える男性向け腕時計を、さまざまなブランドから5本ピックアップした。

ダイヤモンドがきらめく優美なメンズウォッチ5選

ジュエリーに広く採用され、その無垢な輝きから婚約、結婚指輪の装飾にも選ばれるダイヤモンド。腕時計においては、男性、女性向けを問わず、手元に華やかさを添える装飾として重宝されている。また、ダイヤモンドを多用したモデルはハイエンドなラインナップとしてポジショニングされることが多く、着用者のステータス性を高めてくれる存在と言える。

以下に、ダイヤモンドでエレガントに彩られた、憧れの高級腕時計を5本、紹介する。いずれも優美な装飾だけでなく、優れた機能性も兼ね備えた、完成度の高いモデルであることを選考基準とした。

ハリー・ウィンストン「オーシャン バイレトログラード オートマティック 42mm」

世界有数のハイジュエラーとして知られ、1989年より腕時計製造も手掛けてきたハリー・ウィンストン。同名の創設者は「キング・オブ・ダイヤモンド」と称されており、その腕時計製造においても、ジュエラーとしての技術を活かしたハイウォッチメイキングが展開されている。

中でも、海辺のバカンスを想起させるかのような「HW オーシャン」コレクションは、スポーティエレガンスを体現する存在だ。その一種、「HW オーシャン・バイレトログラード オートマティック42mm」は、マザー・オブ・パールのダイアル、オフセンターの時分表示、そしてバイレトログラードによる秒表示、曜日表示を備える独創的な高級腕時計だ。

注目のダイヤモンドは、ベゼル、ケースサイド、ラグを含む、あらゆる箇所にセットされている。その総数は合計367個、約4.5カラットにも及び、マザー・オブ・パール上ではオフセンターの3つのダイアルをそれぞれダイヤモンドが囲っている。また、すべてのダイヤモンドはホワイトゴールドの地金を使って石留めされている。ラウンドブリリアントカットの豊かな輝きがコレクション全体を彩り、特別感あふれる高級腕時計に仕上がっているのだ。

直径42.2mmのケースは18Kホワイトゴールド製で、ムーブメントにはCal.HW3305を搭載する。このムーブメントは、パワーリザーブ約65時間を有している。

ロレックス「オイスター パーペチュアル デイデイト 36」

1905年にハンス・ウィルスドルフによって創業された時計専門商社から歴史をスタートさせ、豊富な機能性を有する実用時計の製造を推し進めてきたロレックス。その一方で、現行コレクションには、18Kゴールドやダイヤモンドの採用によって、ラグジュアリーが強調されたモデルも多く登場している。そして、貴金属ケースのみを採用するハイエンドモデル「オイスター パーペチュアル デイデイト」は、その筆頭と呼ぶべき存在である。

ピックアップしたRef.128395TBRは、直径36mmの18Kエバーローズゴールド製のケースに、サンレイ仕上げのブルーグリーンダイアルを組み合わせた1本だ。それぞれが際立つ光彩を放っており、優雅な色彩のマリアージュを見せている。また、ダイアル上では、3時位置、12時位置を除くインデックスにバケットカットのダイヤモンドがセットされたことで、輝きが際立っている。

さらに、ベゼルにもダイヤモンドが隙間なく敷き詰められており、コレクション全体にワンランク上の表情が与えられている。卓越した腕時計製造技術はもちろんのこと、ロレックスのジェムセッティング技術にも目を見張る1本だ。

ムーブメントには、日差-2秒〜＋2秒の高精度と、約70時間のパワーリザーブを備えたCal.3255を搭載する。

ウブロ「スクエア・バン ウニコ チタニウム パヴェ」

革新性を重んじ、常識にとらわれないウォッチメイキングに挑み続けてきたウブロ。「The Art of Fusion（異なる素材やアイデアの融合）」の精神のもと、宝石、貴金属の持ち味を活かしたきらびやかなコレクションも多くラインナップしている。

ピックアップした「スクエア・バン ウニコ チタニウム パヴェ」は、2022年より展開されている「スクエア・バン」コレクションの中のモデルだ。ブランドを代表する「ビッグ・バン」コレクションから着想を得たスクエア・バンは、独創的なスクエアフォルムのケースをベースとしつつ、オープンワークダイアルや、H型ビスといった象徴的な意匠を継承している。

そして本作では、石畳を意味する“パヴェ”の名の通り、チタン製のケースとベゼルに計138個ものダイヤモンドが敷き詰められた。チタン由来の精悍なモノクロカラーがダイヤモンドの輝きで満たされた、まさに“The Art of Fusion”を体現するコレクションに仕上がっている。

ムーブメントには、ウブロのクリエーションを象徴する自社製ムーブメント「ウニコ」Cal.HUB1280を搭載。コラムホイール式のフライバッククロノグラフを搭載しており、ダイアルとトランスパレントケースバックの両方から、その機構を鑑賞することができる。

ブライトリング「クロノマット B01 42 ジャパン リミテッド」

1884年に創業したスイスブランド、ブライトリングは、精密な計時性能を備える、実践向きのツールウォッチを数多く手掛けてきたブランドだ。ワンプッシュクロノグラフを持つ世界初の腕時計を開発するなど、パイオニアとしてもその名を轟かせている。

そんなブライトリングを代表するコレクションのひとつ、陸・海・空を問わないすべてのステージでの汎用性を備える「クロノマット」より、ブランドの創業140周年とコレクションの誕生40周年を記念する日本限定モデルをセレクトした。

アイスグレーのダイアルには、過去の日本限定モデルにも見られるマザーオブパールを採用。これを囲うベゼルに112個ものブリリアントカットダイヤモンドをあしらうことで、節目の年を祝うにふさわしい贅沢さと、エレガントな表情の両方を演出した。現代の機械式クロノグラフの人気復活にも貢献した、クロノマットのファッショナブルな側面が強調された1本と言えるだろう。

直径42mmのケースには、自社製ムーブメントCal.01を搭載する。なお本作は、日本限定50本の稀少なタイムピースであり、ケースバックに刻まれた「ONE OF 50」の刻印も、その特別感を高める意匠となっている。

ブレゲ「マリーン クロノグラフ 5529」

伝説的な時計師、アブラアン-ルイ・ブレゲの名を受け継ぐ時計ブランドがブレゲだ。現在は先端技術を取り入れた高性能なタイムピースから、ハイジュエリーウォッチまでを幅広く手掛けている。

ブレゲからは、「マリーン クロノグラフ」のダイヤモンドモデルをピックアップした。「マリーン」は、マリンクロノメーターの製作で名を馳せたアブラアン-ルイ・ブレゲが、このマリンクロノメーターをフランス海軍に提供し、その後も20世紀半ばまでブレゲとフランス海軍との関係性が続いたという歴史的背景から着想を得たコレクションだ。そんなマリーンの中でも本作は、18Kホワイトゴールド製ケースに、ギヨシェ彫りの波模様を持つブルーダイアルを組み合わせたクロノグラフモデルとなっている。

さらに、インデックスに8個、ベゼルに90個ものダイヤモンドがセットされており、海を思わせるダイアルに豊かな光彩が加えられている。サンバースト仕上げの表情豊かなダイアルを主役とし、18Kホワイトゴールドとダイヤモンドの輝きによって、その魅力を際立たせたコレクションに仕上がっている。

直径42.3mmのケースには、自動巻ムーブメントCal.582QAを搭載する。約48時間のパワーリザーブを備え、インバーテッド・レバー脱進機によって安定した高精度を実現している。そのケースバックはトランスパレント式となっているため、このムーブメントを鑑賞可能だ。