クロノグラフを搭載した「タグ・ホイヤー カレラ」やダイバーズウォッチの「タグ・ホイヤー アクアレーサー」をはじめ、良質なスポーツモデルを展開することで知られるスイスの時計ブランド、タグ・ホイヤー。各コレクションが持つ多種多様なデザイン性もその魅力に数えられるが、もちろんこの魅力は女性向けのコレクションにおいても同様だ。今回、そんなタグ・ホイヤーの現行モデルから、女性の毎日を彩る魅力的な腕時計を5本、ピックアップして紹介する。
Text by Kento Nii
［2024年9月17日公開記事］
女性の日常を彩るタグ・ホイヤー5選
タグ・ホイヤーは、スポーツシーンにふさわしいツール感の強いモデルから、モダンスポーティな意匠を持ったコレクションまで、さまざまにラインナップしているブランドだ。そして、一部のコレクションには、多彩なバリエーションを持つレディースモデルも登場している。
今回、タグ・ホイヤーを代表するスポーツコレクションである、「タグ・ホイヤー アクアレーサー」と「タグ・ホイヤー カレラ」から、レディースモデルを厳選して5本紹介する。本格的な機械式モデルだけでなく、便利なソーラークォーツモデルもピックアップしているので、普段使いに適したスポーツウォッチの購入を検討されている女性は、ぜひモデル選びの参考にしてみてほしい。
タグ・ホイヤー アクアレーサー
タグ・ホイヤー アクアレーサーは、タグ・ホイヤーを代表するダイバーズウォッチコレクションだ。その現行ラインナップは、陸上や水中を問わない機能性に加え、スタイリッシュなデザイン性を有しており、シーンを問わない万能スポーツウォッチとして人気を博している。また、プロフェッショナル仕様のモデルだけでなく、小ぶりでエレガンスを備えたレディースモデルも用意されているため、アクティブな女性の日常にも寄り添うコレクションと言える。
「タグ・ホイヤー アクアレーサー プロフェッショナル200 ソーラーグラフ」Ref.WBP1313.BA0005
ソーラームーブメント（Cal.TH50-00）。SSケース（直径34mm）。200m防水。41万2500円（税込み）。
2022年に登場した「タグ・ホイヤー アクアレーサー プロフェッショナル200 ソーラーグラフ」は、200mの防水性と、光発電式のクォーツムーブメントを特徴とするコレクションだ。その中から、マザー・オブ・パールダイアルを採用したモデルをピックアップした。
そのフェミニンなダイアルには、インデックス代わりに配された11個のダイヤモンドが華を添えており、エレガンスが際立っている。一方で、6つのライダータブを持つ12角形ベゼルなど、アクアレーサーの象徴的な意匠によってスポーティーなテイストも演出。上品なダイアルとの組み合わせが生み出す、エレガントかつスポーティーなルックスが魅力の1本に仕上がっている。
ステンレススティール製ケースの直径は34mmと、女性にとっては小ぶりすぎず、腕時計の存在感をアピールする着こなしに適していることも、特筆すべき点だ。また、搭載するソーラークォーツムーブメントによって、時刻調整と電池交換の手間が抑えられている点も魅力である。
「タグ・ホイヤー アクアレーサー プロフェッショナル200 ソーラーグラフ」Ref.WBP1315.BA0005
ソーラームーブメント（Cal.TH50-00）。SSケース（直径34mm）。200m防水。30万2500円（税込み）。
同じく34mm径ケースを備えるタグ・ホイヤー アクアレーサー プロフェッショナル200 ソーラーグラフより、ポーラーブルーのダイアルが魅力の1本をセレクト。ダイアルにはサンレイ仕上げとサテン仕上げの両方が施されており、光の当たり方でささやかに表情を変える、オーロラのような色彩を楽しめるコレクションである。
もちろん、アクアレーサーらしいツール感も本作の魅力だ。200m防水に代表される高い機能性に加え、逆回転防止ベゼルや、蓄光塗料が施された針・インデックスを備えており、スペックの底上げが行われている。また、特徴的なダイアルは針やインデックスを埋没させず、優れた視認性にも貢献している。
なお、タグ・ホイヤー アクアレーサー プロフェッショナル200 ソーラーグラフコレクションでは、ダイアルで個性豊かな表情を演出しつつも、ソーラーセルへと必要な光の透過が確保されている。エレガントな外観と機能性を、高い技術力によって両立したダイバーズウォッチと言えるのだ。
「タグ・ホイヤー アクアレーサー プロフェッショナル300」Ref.WBP231K.BA0618
自動巻き（Cal.5）。2万8800振動／時。パワーリザーブ約38時間。SSケース（直径36mm）。300m防水。52万2500円（税込み）。
2024年にアップグレードが施されたタグ・ホイヤー アクアレーサー プロフェッショナル300からは、ターコイズカラーモデルをピックアップした。ランダムな波模様をもつキャッチーなダイアルに、8つのダイヤモンドをあしらい輝きを添えたモデルだ。
本作では、300m防水に加え、ブラックセラミック製の逆回転防止ベゼルを備えるなど、耐久性に磨きがかけられている。そのケースサイズは36mmと、性別問わず着用できるサイズ感で、マニッシュなコーディネートを中心に活躍が期待できるだろう。また、ダイヤモンドでささやかに輝きを添えられたターコイズカラーにより、スタイルのカラーアクセントとしても着用したいモデルだ。
ムーブメントには自動巻きのCal.5を搭載する。機械式ということもあり、ソーラークォーツに比べると手間はかかるものの、手の動きを利用して主ゼンマイを巻き上げる自動巻きも利便性は高く、日常使いしやすいモデルと言える。
タグ・ホイヤー カレラ
タグ・ホイヤー カレラは、タグ・ホイヤーのモータースポーツとの関わりを象徴するスポーツウォッチコレクションだ。その名は、メキシコでかつて開催されていた伝説的レースに由来しており、モーターレースをほうふつとさせるデザインや、クロノグラフを搭載したモデルが多くラインナップされている。
そんなカレラでは、レーシングスピリットを維持した、スタンダードな3針モデルも登場している。ダイアル、サイズのバリエーションが豊富に用意されており、女性も選びやすいコレクションだ。
「タグ・ホイヤー カレラ デイト」Ref.WBN2313.BA0001
自動巻き（Cal.7）。パワーリザーブ約50時間。SSケース（直径36.0mm）。50m防水。44万円（税込み）。
2023年に登場した3針モデル、「タグ・ホイヤー カレラ デイト」からは、ビビッドな色彩が魅力のピンクダイアルモデルをピックアップした。従来モデルに比べ、ポップとスポーティーを両立した、新しいデザインのコレクションだ。
最大の特徴であるピンクダイアルは、中央から渦を巻くように広がる放射パターンが刻まれており、光の反射でさまざまに表情を変化させる。コーディネートのアクセントとして、確固たる個性を演出できるモデルだ。また、カレラの持つレーシングスピリットを継承しつつ、ミニマルにまとめられたフェイスは高い汎用性を見せており、加えて視認性にも優れている。
ケースは直径36mmと、女性にとっては少々大きめのサイズ感だが、目を引くピンクダイアルをアピールする上では申し分のないサイズと言える。ここぞというシーンで使いこなすことができれば、なんとも魅力的な1本となってくれるだろう。
ムーブメントにはCal.7を搭載する。約50時間のパワーリザーブを有する自動巻きムーブメントで、頻繁に主ゼンマイを巻き上げたり、時刻調整したりする手間は抑えられるだろう。このムーブメントは、トランスパレント仕様のケースバックから鑑賞することができる。
「タグ・ホイヤー カレラ デイト」Ref.WBN2350.BD0001
自動巻き（Cal.7）。パワーリザーブ約50時間。SS +18KRGケース（直径36.0mm）。50m防水。68万7500円（税込み）。
同じく、タグ・ホイヤー カレラ デイトから、ステンレススティールと18Kローズゴールドとのコンビモデルをピックアップした。カッパーと呼ばれる、ベージュに近いダイアルカラーを採用しており、腕時計全体に温かみのあるエレガンスが漂うモデルだ。
ベゼル、リュウズ、ブレスレットのリンクに18Kローズゴールドが使用されており、エレガントなバイカラーが演出されている。いずれも磨き上げられており、ゴールドの輝きが際立つモデルだ。また、カラーを合わせた針とインデックスは一体感を演出しつつも、ダイアルとの仕上げの差で視認性を確保している。こういった実用性への配慮は、カレラらしい仕様と言える。
こちらもケース直径は36mmで、ムーブメントも同様にCal.7を搭載している。性別を問わないサイズ感を活かし、シェア、ペアウォッチに選ぶのもオススメである。
