調査機関Onclusiveが発表した更新版Social Scan Paris 2024によると、オリンピック大会のプレミアムパートナーのひとつであるフランスの高級消費財グループLVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)が、ソーシャルメディアにおける最多の露出を獲得したことが分かった。
LVMHの多角的な露出戦略
調査機関Onclusiveが、更新版Social Scan Paris 2024を発表した。この調査で分かったのは、LVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)はソーシャルメディアにおける“露出度”で、圧倒的な存在感を示したということである。
その結果、プレミアムパートナーであるLVMHは、ソーシャルメディア上で多くの露出機会を得て、話題の中心となった。
露出した主要な場所
・聖火ランナーとボランティアのユニフォーム
・ルイ・ヴィトンのショーウィンドウ
・ルイ・ヴィトンのトーチケース
・オリンピックおよびパラリンピック開会式におけるフランス選手団の公式ユニフォーム
・著名なアンバサダー(アントワーヌ・デュポン、レオン・マルシャン、ポーリーヌ・デロルド)
LVMHグループの出資額は1億5000万ユーロ
フランス語圏のソーシャルメディアにおける言及シェアでは、首位を獲得した(LVMH:9.37%、カルフール:9.23%、フナック・ダルティ:7.98%、オフィシャル・タイムキーパーのオメガはわずか7.6%)。なお、この数字にはメディアでの露出は含まれていない。
スウォッチ グループのオメガがオフィシャルタイムキーパーを務める一方、ベルルッティ(LVMH)はフランス選手団のシューズを担当し、パリのメゾンであるショーメ(こちらもLVMH)が金、銀、銅メダルをデザインした。これらのメダルはパリ造幣局が製造を担当している。さらに、クリスチャン・ディオールやモエ・ヘネシーもLVMH傘下のメゾンである。
2023年7月、LVMHグループが、オランジュ、EDF、BPCE、サノフィ、カルフールといったオリンピック最大にして極めて限られた出資者グループに加わったことは注目に値する。その出資額は1億5000万ユーロに達している。
なお、パリ2024は、オメガにとって、1932年以来オリンピックのオフィシャル・タイムキーパーを務めるようになってから31回目を数えるものとなった。この間、オメガは、世界のトップアスリートたちの記録を計測しながら、スポーツ界において革新的な計時技術を複数開発・導入している。