ウブロは旗艦店である「ウブロ銀座ブティック」に、ブランドアンバサダーでボクサーである井上尚弥と俳優の山﨑賢人を招き、特別イベントを開催した。このイベントの中で、両名によって行われたスペシャルトークをレポートする。それぞれボクシングと演技の世界で挑戦を続けるふたりが語る、「“時間”への思い」や「挑戦」とは?
阿形美子:文 Text by Yoshiko Agata
2024年9月29日公開記事
ウブロ銀座ブティックでイベント開催! 井上尚弥と山﨑賢人が登場
2024年9月25日、「ウブロ銀座ブティック」で、特別イベントが開催された。ウブロのブランドアンバサダーでボクサーである井上尚弥と俳優の山﨑賢人を招き、スペシャルトークを行ったのだ。
ウブロでは9月30日(月)まで、期間限定エキシビション「The Art of Fusion 〜異なる素材やアイデアの融合〜」が開催されている。ウブロのブランドコンセプトである「アート・オブ・フュージョン」を体現した空間の中で、最新コンプリケーションモデルなどといった稀少な同ブランドのタイムピースが展示されるというエキシビションだ。
さらに今回、このエキシビションの開催を記念する形で行われた本イベント。当日は、それぞれの車で井上と山崎がブティックに到着。ブティック1階で両名は初対面をし、9月7日に誕生日を迎えた山崎へ、井上は自身のサイン入りボクシンググローブをサプライズでプレゼントした。
写真提供:ウブロPR事務局
その後、ブティック3階に移動し、スペシャルトークを行った。このスペシャルトークに潜入し、取材することができたので、その様子をレポートする。
井上尚弥×山﨑賢人とのスペシャルトーク!
井上尚弥と山崎賢人が語ったテーマは、ボクシング、あるいは演技と、それぞれの世界で挑戦を続けるふたりの「“時間”への思い」、そして「挑戦」だ。
井上と山崎の手首には、ふたりで総額1億円超の腕時計が!
本イベントで、井上は世界限定10本の「ビッグ・バン インテグレーテッド トゥールビヨン フルパープルサファイア」を、山崎は世界限定50本の「ビッグ・バン MP-11 14デイ パワーリザーブ ウォーターブルーサファイア」を着用して登場。カラーサファイアはウブロの得意とする素材だが、両名ともにその透明感や立体感に驚き、満悦の様子だった。
自動巻き(Cal.HUB6035)。26石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約72時間。サファイアクリスタルケース(43mm)。3気圧防水。世界限定10本。7535万円(税込み)。
手巻き(Cal.HUB9011)。39石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約14日間。サファイアクリスタルケース(直径45mm、厚さ14.4mm)。3気圧防水。世界限定50本。2336万4000円(税込み)。
普段、時計に対して何か思い入れがあるのか尋ねられると、井上は「僕にとってはファッションのひとつであり、試合へのモチベーションとしても欠かせないものです。試合後のご褒美として、もしくは試合前にモチベーションを上げるために購入します。そういう理由で購入するものは時計だけなので、すごく重要なアイテムだと思っています」とのこと。山﨑は「僕の場合、時計は気合を入れてくれるアイテムですね。シンプルな服装でも時計があると装いがすごくまとまるし、気分の上でもスイッチが入る」という。
“時間”への思い、使い方
ボクシングの試合も映画やドラマの撮影も、限られた時間の中で最善を尽くすことが求められるだけに、両名とも時間の使い方には思い入れがある。
9月7日に誕生日を迎えて30歳になったばかりの山﨑は「俳優という職業においては経験する時間、つまりインプットする時間が、演技としてアウトプットするためにすごく重要です。すべての時間が演技に生きていくと思って、プライベートも仕事もいろんな時間を大事にしています。30歳になってみて、10代20代で積み上げてきた経験を一番良い状態で活かせそうだなと思ってワクワクしています」という。
井上は「チャンピオンになったのは20歳でしたが、さらにステップアップするために、5年ほど前から時間を濃密に使うことにこだわっています。ボクシングは1日中練習できるスポーツではなく、3時間くらいが限度です。その限られた時間をどう考えて練習するかが重要です。例えば、5年単位で考えたうえで他人より濃く使った時間は、5年後の自分に大きな成長として返ってきます。だから、ボクシングに対する時間だけは一切妥協せずに、未来を考えて目の前の1秒1秒をしっかりと濃密に突き詰めたいです」と、王者の秘訣を語ってくれた。
新たな挑戦!? 山﨑がミット打ちに挑む!
また、ふたりにとって「挑戦」とは何かを問うた。
井上は「挑戦イコール自身の成長ですね。現状に満足してしまったらきっとこの先の成長はないので、より強い相手を求めて試合をしていきます」と衰えぬ闘志を見せつけた。
一方の山﨑は井上選手の回答に共感しつつ、「これまでも企画を聞いた時点では無理かもしれないと思った作品にも挑戦をしてきたので、今後も挑戦は続けていきたい。新しいことに挑戦する方がやっぱりやりがいもありますし、本当に成長できるなと思うので。あと、今まで出会った人たちと一緒に新しい作品を作るのも自分はすごく好きです」と回答した。
トークの後半では新たな挑戦のひとつとして、井上のサポートのもと、山﨑がミット打ちに挑んだ。井上からは「体の力を抜いてノーモーションで拳を出すこと」や「相手をダウンさせるには拳を出すよりも引くことを意識すること」などをレクチャーされ、見事にジャブとワンツー、30秒連続ミット打ちをこなした。山﨑は息を切らしながらも「世界一の井上先生から基本を学べて、貴重な挑戦の時間になった」と大満足の笑顔を見せた。
住所:東京都中央区銀座 3-5-9
電話:03-5635-7055
営業時間:11時~20時
写真提供:ウブロPR事務局
井上尚弥と山崎賢人の「これから」
最後に、ふたりに今後の目標を尋ねたところ、井上は「今年は2017年ぶりに年間3試合を予定しています。年を重ねると体のメンテナンスの関係もあって、大体年間2試合になっていくのですが、自分のキャリアを加速させたいという思いもあり、3試合に挑戦します。まずは12月に控えた試合をしっかりと防衛すること。そのうえで、来年は今の階級を継続するか階級を上げるかを検討して計画を立てていきます。ボクシングが好きで、まだまだ強くなりたいって気持ちがあるので、突き進みたいです」とのこと。12月の防衛戦が楽しみだ。
写真提供:ウブロPR事務局
山﨑は「僕もやっぱり俳優という仕事が好きなので、これからも楽しみながら情熱を注いで良い作品を作っていけたらと思っています。世界中に作品を届けたいですし、世界の人と一緒に作品を作っていきたいです」とのこと。10月6日(日)には山﨑が主人公・杉元佐一を演じる映画『ゴールデンカムイ』の続編ドラマシリーズの配信も始まるという。
ウブロのブランドコンセプトである “First(初めてのもの)” “Unique(ユニークであること)” “Different(唯一無二であること)”を体現するふたりの活躍に、今後も期待したくなるトークイベントであった。