40代男性がロンジンを選ぶなら? 老舗ブランドの伝統が際立たせるオトナの魅力

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2024.10.17

40代は、ライフスタイルや価値観がより成熟し、部下を持つポジションに就く人も多い年齢だ。今回はそんな40代の男性に向けて、スイスの腕時計ブランド「ロンジン」のおすすめモデルを5本紹介する。あまたの名作を生み出してきた老舗ブランドが打ち出すタイムピースの数々は、目の肥えたオトナの男性たちの需要も満たしてくれるに違いない。

ロンジン コンクエスト ヘリテージ セントラル パワーリザーブ Ref.L1.648.4.78.2

新居賢人:文
Text by Kento Nii
[2024年10月17日公開記事]


40代男性におすすめしたいロンジン5選

 ロンジンは、1832年にスイスで創業された老舗時計ブランドだ。長い歴史の中で培ってきた、高度なウォッチメイキングの技術とノウハウに定評があり、パイロットウォッチの開拓やスポーツ競技における公式計時への採用などを経て、優れた信頼性と機能性を証明してきた。なお、ロンジンのブランドロゴは翼を持つ砂時計がモチーフであり、ブランドの歴史や伝統を象徴する存在となっている。

 そんなロンジンは、デザイン、機能性、伝統といったさまざまな側面から、40代男性におすすめしたいブランドと言える。

 例えばデザイン面では、カジュアルとフォーマルのバランスが取れたクラシックウォッチが多くそろい、40代の公私を問わないシーンで着用することができる。また、ドレッシーなモデルからスポーツモデルまで幅広い顔触れがそろうため、自分好みの1本を選べる点も魅力だ。

 機能面については、すべての機械式モデルでシリコン製ヒゲゼンマイを採用し、かつCOSCスイスクロノメーター認定に準拠したムーブメントを搭載する「ロンジン スピリット」をはじめ、高い信頼性を持つコレクションが多様にそろっている。腕時計の実用品としての側面を重視したい人も選びやすいブランドだ。もちろん、プロフェッショナル向けの仕様を備えるスポーツモデルにおいては、とりわけこの魅力が実感しやすいはずだ。

 そして、200年弱の歴史を持つ老舗ブランドが積み上げてきた伝統は、円熟味が増してきた40代の手元を違和感なく飾ってくれるだろう。さらに、価格と品質のバランスが良い点もロンジンの魅力であり、腕時計のコストパフォーマンスを重要視する男性にとって、魅力的な選択肢となり得るのである。

 以下に、40代男性におすすめしたい、ロンジンの魅力を実感できるタイムピースを5本ピックアップして紹介する。


「ロンジン レジェンドダイバー」Ref.L3.774.4.90.2

「ロンジン レジェンドダイバー」は、ロンジンが1959年に打ち出した「Ref.7042」をインスピレーション源とするダイバーズウォッチだ。回転式インナーベゼルを採用する一風変わったスタイルを特徴としており、そのレトロかつエレガントな佇まいは、ダイバーズウォッチというジャンルの中では得難い存在と言える。

ロンジン「ロンジン レジェンドダイバー」Ref.L3.774.4.90.2
自動巻き(Cal.L888)。21石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約72時間。SSケース(直径42mm、厚さ12.70 mm)。30気圧防水。38万8300円(税込み)。

 ピックアップしたL3.774.4.90.2は、外周に向かって青から黒へと変わるブルーグラデーションカラーのダイアルが特徴的なモデルだ。ダイアルと同色のレザーストラップが組み合わせされており、カジュアルファッション・スーツスタイルを問わず、洒脱な手元を演出するダイバーズウォッチに仕上がっている。

 もちろんダイバーズウォッチとしての機能性も充実している。30気圧防水や、2時位置のリュウズで操作するインナーベゼルは、ツールウォッチが持つロマンの側面を強める要素と言える。

 ムーブメントはCal.L888を採用する。耐磁性に優れるシリコン製ヒゲゼンマイの搭載や、約72時間のパワーリザーブによって、高い実用性を備えるムーブメントだ。


「ロンジン マスターコレクション」Ref.L2.843.4.73.2

 ロンジンの時計製造の伝統を継承し、時代を超えたエレガンスを持つタイムピースを提案するのが「ロンジン マスターコレクション」だ。2005年のシリーズ誕生以来、古典的な要素と現代的な解釈を織り交ぜた、タイムレスな機械式腕時計の数々を輩出し続けている。


ロンジン「ロンジン マスターコレクション」Ref.L2.843.4.93.2
自動巻き(Cal.L893)。26石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約72時間。SSケース(直径38.5mm、厚さ10.2mm)。3気圧防水。37万8400円(税込み)。

 L2.843.4.73.2は、ロンジンの創業190周年記念として登場したモデルをベースとした1本だ。精巧に彫られたブレゲ数字や青のリーフ針が際立つ、すっきりとした顔立ちが特徴で、190周年記念モデルからの変更点として、スモールセコンドの搭載や、ケース直径40mmから38.5mmへのダウンサイジングなどが挙げられる。

 日付表示も持たないミニマルな3針モデルで、そのドレッシーな意匠は、40代の男性が持つ洗練された雰囲気にマッチする。さらに、厚さ10.3mmのスリムなケースはコーディネートを選ばないだろう。ムーブメントには約72時間のパワーリザーブを備えるCal.893を搭載し、トランスパレント式のケースバックから観賞できる。


「ロンジン スピリット Zulu Time」Ref.L3.802.1.53.6

 「ロンジン スピリット」は、アヴィゲーションウォッチの分野におけるロンジンの豊かな歴史が反映されたコレクションだ。中でも“Zulu Time(ズールータイム)”と名付けられたコレクションには、1908年から続く、ブランドのデュアルタイム機能を搭載した時計の歴史が継承されている。

ロンジン スピリット Zulu Time

ロンジン「ロンジン スピリット Zulu Time」Ref.L3.802.1.53.6
自動巻き(Cal.L.844.4)。21石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約72時間。Tiケース(直径39mm、厚さ13.5mm)。10気圧防水。62万4800円。

 L3.802.1.53.6は、視認性を重視したパイロットウォッチらしい表情と、グレード5チタン製ケースを特徴とするモデルだ。アンスラサイトカラーのダイアルにゴールドで縁取りされたアラビア数字のインデックスと針を載せ、ツール感あるデザインの中でも、エレガントなテイストを演出している。また、セラミックス製インサートを持つベゼルはブラックとアンスラサイトのバイカラーで、昼夜が視覚的に区別できるようになっている。

 このように本作はGMT機能を搭載し、かつ視認性を重視したツールウォッチである一方で、40代の男性にふさわしい、落ち着いたスポーティーテイストが魅力となっている。さらに、チタン素材の採用による軽やかさや、直径39mmというコンパクトなケースサイズは装着感を高めている。

 ムーブメントには、Cal.L844.4を搭載する。シリコン製ヒゲゼンマイを採用し、かつC.O.S.C.のクロノメーター認証をパスしており、スピリットコレクションに共通するダイアルの5つ星は、このムーブメントの優れた品質を象徴している。


「ロンジン マスターコレクション」Ref.L2.673.4.92.6

 ロンジン マスターコレクションには、ムーンフェイズやクロノグラフを搭載したモデルも多く登場しており、機械式時計の醍醐味を味わううえでも魅力的なシリーズとなっている。複雑な機構を持つタイムピースの面々からは、ロンジンの誠実なバリュープライシングも実感しやすいだろう。

ロンジン マスターコレクション l26734926

ロンジン「ロンジン マスターコレクション」Ref.L2.673.4.92.0
自動巻き(Cal.L687)。27石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約66時間。SSケース(直径40mm、厚さ14.30mm)。3気圧防水。54万3400円(税込み)。

 ピックアップしたのは、直径40mmのケースに、クロノグラフ、トリプルカレンダー、ムーンフェイズを詰め込んだ多機能モデルだ。センター針はポインターデイトを採用しており、インデックスや針はスリムに仕上げられているため、多くの情報を読み取りやすい。そのクラシカルかつ無駄のないダイアルからは、機能美とエレガンスの両方を感じられるだろう。

 また、サンレイ仕上げが施されたブルーダイアルは、スタイリッシュな一面も見せており、手元に個性や遊び心を演出するうえで申し分のない1本と言える。ムーブメントに搭載するCal.L687は、ETA7751をベースとしており、パワーリザーブの延長や、クロノグラフの伝達方式をコラムホイールへと変更した、高性能ムーブメントである。


ロンジン「コンクエスト ヘリテージ セントラル パワーリザーブ」Ref.L1.648.4.78.2

 ロンジン初のウォッチコレクションとして知られる「コンクエスト」は、3針モデルからクロノグラフモデルまで、多彩なモデルがそろう。ロンジンが培ってきた伝統の美学を尊重しつつ、現代的なエッセンスを加えたその顔触れは、あらゆる需要への対応を可能としている。

ロンジン コンクエスト ヘリテージ セントラル パワーリザーブ Ref.L1.648.4.78.2

ロンジン「コンクエスト ヘリテージ セントラル パワーリザーブ」Ref.L1.648.4.78.2
自動巻き(Cal.L896.5)。21石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約72時間。SSケース(直径38mm、厚さ12.3mm)。5気圧防水。59万5100円(税込み)。

「コンクエスト ヘリテージ セントラル パワーリザーブ」は、「コンクエスト」コレクションの誕生70周年を記念するモデルだ。1959年に誕生したオリジナルから着想を得ており、12時位置のカレンダーや、中央に配されたユニークなパワーリザーブ表示が再現されている。一方で、ケース径38mmへのアップサイジングや、ラグの形状の変更といった、現代的なアップデートも端々に見られる。

 ピックアップしたL1.648.4.78.2は、シャンパンカラーダイアルを持つ。ゴールドカラーのインデックスや針で視認性とエレガンスが両立されており、復刻モデルならではのクラシカルな魅力がより際立っている。また、ストラップにはブラックのレザーが合わせられており、長年にわたって愛用したくなるような、味わい深い仕上がりの1本と言える。ムーブメントにはCal.L896を搭載し、パワーリザーブは約72時間を備える。



Contact info: ロンジン Tel.03-6254-7350


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