時計専門誌『クロノス日本版』の編集部が、それぞれの「オススメ」を読者に紹介する。今回のテーマは「旅に連れていきたい時計」。温泉の相棒やGMTウォッチ、懐中時計に「モダンアートと呼ぶべき腕時計」まで、多彩なモデルの名前が挙がった。
『クロノス日本版』編集部が旅に連れていきたい時計10選
旅に連れていきたい時計を、時計専門誌である『クロノス日本版』編集部のメンバーが2本ずつ選ぶ。「現行モデル」以外は特に条件を設けなかった結果、各人の旅のスタイルによって選定モデルはバラバラとなった。温泉の相棒を選ぶ者もいれば、海外出張が多いためにGMTウォッチを選ぶ者も。
なお、メンバーは編集長の広田雅将、副編集長の鈴木幸也、編集部員の細田雄人、鶴岡智恵子、大橋洋介である。
読者の皆さんも一緒に、自身が供にしたい“旅時計”を検討しながら読んでほしい。
編集長・広田雅将が選ぶ“旅時計”
時計ハカセの愛称も持つ、『クロノス日本版』編集部の広田雅将。彼が選ぶのは、Sinnとパネライだ。
ジン「206.ARKTIS.Ⅱ」
自動巻き(Cal.Concepto C99001)。25石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約48時間。SSケース(直径43mm)。30気圧防水。99万5500円。(問)ホッタ Tel.03-6226-4715
極北の温泉に行きたい筆者にとって、ジンの「203.ARKTIS」とは、ひとつの聖槍(せいそう)だった。ジン独自のオイルを使うことで、-40度から+80度まで安定して動くほか、ブルーカラーの文字盤は強い光源下でも高い視認性をもたらした。これほど、雪の中を旅行するのにうってつけの相棒はないだろう。もっともこのモデルの発表は早すぎたのかもしれない。極寒でも使えるという打ち出しは、普通の人にはまったく刺さらなかったし、鳴り物入りで採用された浅いブルーカラーの文字盤も、経年変化には弱かったのである。
しかしそんなアークティスが、再びカムバックを遂げた。ベースとなったのはサイズの拡大された「206」だが、見た目はあの「203」にほぼ同じだ。もちろんあの鮮やかな文字盤もである。本作でうれしいのは、プッシュボタンがねじ込み式でなくなったこと。新しいD3システムの採用により、ねじ込みを解除せずともクロノグラフを操作できるのだ。しかも防水性能は従来に変わらない。
正直、極寒に耐えられる、という打ち出しだけに約100万円を投じるのはキツい。しかし極北の温泉に行くならば、相棒はこれしかない。個人的には、今最も欲しい旅時計の最右翼だ。
パネライ「ルミノール ベース」
手巻き(Cal.P.5000)。21石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約192時間。SSケース(直径44mm)。30気圧防水。106万7000円(税込み)。(問)オフィチーネ パネライTel.0120-18-7110
かなり偏りがあることを自覚して言うと、あらゆる時計のなかで、もっとも旅時計としての完成形に近いのがパネライではないかと思っている。大きいから時間は見やすく、多くの自社製ムーブメント(もちろんすべてではない)は、精度が高く、耐衝撃性にも優れている。装着感は悪そうに思えるが、実は裏蓋が広く、ストラップも太いため、腕馴染みも抜群に良い。
理想を言えば、もっともあらまほしい旅時計は8日巻きにGMTと24時間表示を設けたRef.PAM00233だ。正直、普通の旅時計はこれさえあれば不要とさえ思っているが、残念ながらディスコンだ。というわけで、筆者が選んだのはシンプルな「ルミノール ベース」Ref.PAM00914だ。
秒針さえないモデルだが、自動巻きだし、8日間のパワーリザーブ付きだし、まず止まる心配はなさそうだ。直径44mmのケースは、お馴染み“ベース”そのままで、つまりは丈夫なうえ、装着感にも優れている。ガンガンぶつけても、傷が気にならないどころか、むしろ良さとなるのがルミノールなのである。
搭載するムーブメントは、Ref.PAM00233ほど優れてはいないが、実用時計としては十分以上だろう。振動数は低いし、テンプも大きくはないが、筆者の知る限りで言うと携帯精度も悪くない。小さな時計が流行る今、あえて大きなパネライを巻いて旅に出かけたら、さぞかっこいいのではないだろうか。
副編集長・鈴木幸也が選ぶ“旅時計”
2005年の創刊時から『クロノス日本版』に携わってきた副編集長の鈴木幸也は、第2時間帯表示の機能を備えたモデルを選定する。
チューダー「ブラックベイ 58 GMT」
自動巻き(Cal.MT5450-U)。34石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約65時間。SSケース(直径39mm、厚さ12.8mm)。200m防水。64万3500円(税込み)。(問)日本ロレックス / チューダー Tel.0120-929-570
今回のお題は「旅時計」。つまり、「旅に連れていきたい腕時計」ということだが、どんな時計を旅の供としたいかは、その人がどんな旅するか/したいかによるだろう。
雑誌編集者という仕事柄、国内・国外を問わず出張が多い。自分のプライベートな旅のパターンを考えても、常に正確な時間を確認しながら、雨の日も含め、どんな天候、どんな環境でも安心して着用でき、かつ使い勝手の良いモデルが望ましい。
こうした条件を踏まえ、真っ先に浮かんだのが、チューダーが2024年に発表した新作「ブラックベイ 58 GMT」だ。まず直径39mm、厚さ12.8mmというケースサイズが良い。200m防水という高い防水性能を持ちながらも、大きすぎず、厚すぎず、ずっと快適に着けていられる。
そして、海外出張においてこそ最も役立つGMT機能も申し分ない。この新作のすごいところは、GMT機構に瞬時日送り機能を盛り込んだことだ。したがって、深夜24時に日付表示は心地よく瞬時に切り替わる。
加えて、搭載するムーブメントのキャリバーナンバー末尾の「U」が示す通り、このモデルは、オメガが提唱するMETAS認定のマスター クロノメーターを取得しているのだ。GMTウォッチとしてすこぶる実用的なうえに、高い精度と信頼性、高い耐磁性と耐久性を持つ証しにほかならない。
これほど心強い旅の相棒はいない!
ジャガー・ルクルト「レベルソ・クラシック・ミディアム・デュオ・スモールセコンド」
手巻き(Cal.854)。19石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約42時間。SSケース(縦42.9×横25.5mm、厚さ10.31mm)。3気圧防水。204万1600円(税込み)。(問)ジャガー・ルクルト Tel.0120-79-1833
「旅時計」としてもう1モデルを挙げるなら、よりクラシックなジャガー・ルクルトの「レベルソ・クラシック・ミディアム・デュオ・スモールセコンド」がオススメだ。これはGMTウォッチではなく、ふたつの時刻をふたつの文字盤で表示するデュアルタイムウォッチである。
出張など、旅先の現地時間(ローカルタイム)と出発地の時間(ホームタイム)の両方を常に意識していたいときは、24時間表示の副時針を持つGMTウォッチが便利かつ有用だが、仕事ではなく、より現地に溶け込み、地元の空気感とともにそこに流れる時間と一体になって旅を楽しみたいときは、ふたつの時間を個別に表示するデュアルタイムウォッチが良い。
特に、レベルソはひっくり返せば、瞬時にホームタイムとローカルタイムを切り替えられるため、そのタイムゾーンでの「没入感」を一層高めることができる。
しかも長い歴史と伝統をもつレベルソの“ネオ・クラシカル”な意匠も、現地の時刻を確認するたびに、旅情を盛り上げてくれることだろう。
細田雄人が選ぶ“旅時計”
入社7年目の細田雄人。時計のほか、車やカメラにも一家言持つ彼が旅のお供に選ぶのは、パイロットウォッチと懐中時計だ。
IWC「ビッグ・パイロット・ウォッチ」
自動巻き(Cal.52111)。31石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約168時間。SSケース(直径46.2mm、厚さ15.6mm)。6気圧防水。194万1500円(税込み)。(問)IWC Tel.0120-05-1868
自分にとって「旅」とは、どんなものを指すのか。それが国内で完結するものであれば、移動手段は車がいい。常時風を受けながら振動と戦うような車を愛する者としては、とにかく視認性が高い時計が正義だ。
その点で言えば、パイロットウォッチの右に出るものはない。特に昔ながらの大ぶりなものならベストだ。大きく目線を切りたくない運転中、視線を一瞬落とすだけで時刻を確認できる。はるかに過酷な環境下で、同じような成果を求められてきたパイロットウォッチこそが、この期待に答えてくれるのだ。
実は上記理由から、普段もラコの「オリジナル パイロット フリードリヒスハーフェン」を愛用している。実は理想的とも言える1本とすでに出会っているわけだが、そんなラコにもひとつだけ欠点がある。直径45mmのケースサイズに対して、我が愛すべきCal.ETA 2824-2は小さすぎるのだ。ケースバックを開けると、直径25.6mmのムーブメントがちょこんと収まっている。この姿を初めて見た時の、なんとも言えない気持ちは忘れない。
そのため、ラコも旅時計として十分満足だが、もうちょっとだけムーブメントもケースも大きいパイロットウォッチが欲しかった。IWCの「ビッグ・パイロット・ウォッチ」を挙げたのはそのためだ。
この時計はケース径が46mmもあるうえ、搭載するCal.52111の直径も38.2mmある。日常生活では決して好んで着けるサイズではないが、いや、だからこそ、非日常に着ける旅用の時計として魅力的なのだ。
パテック フィリップ「980J」
手巻き(Cal.17''' SAV PS)。18石。1万8000振動/時。パワーリザーブ約50時間。18Kケース(直径48mm、厚さ9.9mm)。非防水。895万円(税込み)。(問)パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター Tel.03-3255-8109
国内での「旅」と海外への「旅」では、時計に求めるものが大きく変わる。慣れない地で時刻を確認するならば、腕に巻いた機械式時計を使うよりも、スマートフォンを用いた方が安心だ。つまり海外で旅をするならば、時刻を知るためのツールとしてではなく、愛でるために時計を持っていきたい。ならばいっそ懐中時計が好ましい。現行懐中時計の最高峰とも言える、パテック フィリップの「980J」があれば、旅が数倍楽しくなることだろう。
懐にしまい、“時計”を感じたくなったら取り出して時間を見る。それだけではない。こじ開けを携帯し、ムーブメントを見ながら晩酌のお供にするのも良し。あるいは1日の終わりに懐中ならではのビートオンを聞いて、旅の疲れを癒すのも良し、だ。
高価なパテック フィリップを海外に持っていくことにリスクを感じることだろう。しかし腕時計と違い、基本的にはポケットに隠されており、高価な腕時計のように人目を引かない。そのうえチェーンで衣服と固定されているため、ひったくりやスリの危険も最小限だろう。
もちろん、それでも盗難に対しての注意は払うべきだろうし、衝撃や湿気などへの気遣いも不可欠なため、決して旅に向いた時計とは言えない。しかし、そんな心配事を吹き飛ばすほどに、ダブルハンターケースで“最も控えめなパテック フィリップ”を演じるこの時計を旅のお供に携えることの魅力は大きいのだ。
鶴岡智恵子が選ぶ“旅時計”
編集部の鶴岡智恵子が選ぶのは、過去の旅から学んだ「このとき、こんな時計があれば!」な2本だ。
ブライトリング「ナビタイマー B02 クロノグラフ 41 コスモノート ジャパン リミテッド」
手巻き(Cal.B02)。39石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。SSケース(直径41mm、厚さ13mm)。30m防水。日本限定200本。159万5000円(税込み)。(問)ブライトリング・ジャパン Tel.0120-105-707
20代前半の頃、オーストラリアのブリスベンからケアンズまで、長距離列車の旅をした。もう10年以上前のことで記憶があいまいな部分も多いが、ブリスベンを昼過ぎくらいに出発して、ケアンズには翌日の夕方に到着するといったスケジュールだったように思う。今調べたら、「The Sunlander」という列車。現在は廃止になっていて、「Spirit of Queensland」がもう少しだけ短い時間で、この距離を運んでくれるようだ。あまりにも長い「列車の旅」だったので、ほとんどビールを飲むか寝るかして過ごした。ふと目を覚まして、カーテンの隙間から窓の外を見ると、サーチライトのような光が少し曇った夜空を照らしていた。周囲は暗かったのだが、サーチライト光の付近には明るい夜景が見えて、大きな街があるんだなと思った。また眠りについて、目を覚ますと、今度は夜の広大な草原と思しき場所を走っていた。すでに空は晴れていて、東京ではなかなか見ることができないような数の星が浮かんでいるのが見えた。その時も今も、「ここは一体、どこなんだろう」と思ったが、知る術がなかった。まだスマートフォンを使っておらず、携帯電話もそこまで使っていなかったので電池が切れていて、位置情報を取得するといったこともできず……地図は所有していたので、この時、腕時計を着けていたら、経過時間と走行ルートや各駅への到着時間から、大体の場所が分かっただろう。とはいえ、ただ時間が分かれば良いというものでもない。1日以上をかけて移動するので経過時間がたとえば18時間などだと、アナログでもデジタルでも、普通の腕時計では瞬時に“経過時間”を判別しにくい(ただでさえビールの飲み過ぎで頭が朦朧としているのに)。そこで、24時間表示の腕時計があったらと考え、ブライトリングの「ナビタイマー B02 クロノグラフ 41 コスモノート ジャパン リミテッド」を選んだ。
一般的な時計は12時間で針が一周する。しかし本作は、24時間で一周するという珍しい仕様。1962年5月24日、NASAのマーキュリー計画として、衛星軌道を3周した「オーロラ7ロケット」に乗船したアメリカ人宇宙飛行士スコット・カーペンターの要望によって作られたモデルをオリジナルとするコレクションだ。GMTウォッチのような第2時間帯表示としてではなく、24時間表示のみの腕時計を扱うブランドはそう多くない。「直感的に現在時刻も、経過時間も分かる」という点で、本作は貴重な存在と言える。
コスモノートの中でも本作は、2024年、ブライトリングが創業140周年記念として発表したモデルである。ケースとブレスレットはステンレススティール製、ベゼルはプラチナ製となっており、特別感ある1本だ。グレー文字盤に、エイジングした蓄光塗料を思わせる色合いのルミノヴァがインデックスや針に塗布されているというのも、昔ながらの列車の旅と合っているようで、味わいを感じる。なお、蓄光塗料が塗布されていれば、消灯後の車内の、暗闇で目を覚ました時でも、時刻を確認できるだろう。
年齢的に体力が大丈夫かという懸念はさておき、再びの長距離列車旅、コスモノートを連れてやりたいなぁ。
シャネル「J12」
クォーツ。高耐性セラミック×SSケース(直径33mm、厚さ12.94mm)。200m防水。95万7000円(税込み)。(問)シャネル(カスタマーケア)Tel.0120-525-519
同じく「この旅にあったら良かった」と思った経験から選びたい1本が、シャネルの「J12」だ。
今年の2月、母とベトナムのホーチミンに旅行した。2月のベトナムは乾季で、ジメジメとした湿気やスコールはなかったものの、毎日暑く、少し街を歩いただけで汗が吹き出した。そんな気候だから、街ゆく人たちもラフな格好で、私もTシャツ・短パン・サンダルで過ごした。着用していた腕時計はG-SHOCKの“フルメタル5000”。汗やプールサイドでの水しぶきなどを気にせず使えて、我ながら持っていくのに良いチョイスだったと思う。しかし、誤算があった。母がSNS映えしそうな、オシャレなレストラン巡りにハマっていたのだ。『クロノス日本版』のコラム「旅する道具考」を連載する中村孝則氏も「ホーチミンは今、本当にいろんな飲食店が出店している」と言っていたように、ホーチミンにはさまざまな国・地域の、さまざまな形態のレストランが街中に多数あり、母と一緒にいくつかの有名店を回った。特にドレスコードがあったわけではないものの、こういったレストランにふさわしい、無骨さのない、オシャレな腕時計があったら良かったなと強く思ったものだ。
オシャレで、ちょっと良いレストランにも着けていきたくなって、それでいて汗や水に強い、そんな“女子旅時計”として挙げるJ12は、ケースやブレスレットにセラミックスを用いているシャネルの時計コレクションだ。多彩なバリエーションが展開されている中で、選んだのはRef.H5698。ホワイトでまとめられた意匠は、ひと目で「J12を着けている」と分かる、まさにアイコン。ちなみにブラックセラミックスのモデルもオシャレだと思うが、自分の好みでホワイトの方をチョイスした。文字盤上の針やインデックス、目盛りはブラックカラーとなっていて、このコントラストは腕時計にオシャレなエッセンスを加えるだけでなく、優れた判読性にもつながっている。なお、J12は自動巻きモデルもラインナップされているが、時計が止まってしまうなどといった心配をせず、気軽に扱いやすいということで、クォーツ式モデルに一票入れる。
防水性は200mと、十分すぎるスペックを有しているのも特筆すべき点だ。セラミックス製だから軽量で、コマ同士の遊びがきつすぎないので、暑い時季の着用中であっても、手首に不快感が少ないというのもありがたい。
先日のホーチミン旅行は3泊5日。母いわく「3泊は足りない。行きたい店はまだたくさんある」とのことなので、次回までにJ12を買っておこうかな(お金貯めなきゃという毎度おなじみのひとりごと)。
大橋洋介が選ぶ“旅時計”
時計業界歴は浅いながら、独特の感性で「オタクな時計」を掘り当てる大橋洋介は、G-SHOCKとタグ・ホイヤーを選ぶ。
G-SHOCK「5600シリーズ」Ref.DW-H5600-1JR
クォーツ。フル充電時約11カ月(パワーセーブ時)駆動。樹脂ケース(直径44.5mm、厚さ17.4mm)。20気圧防水。4万4000円(税込み)。(問)カシオ計算機お客様相談室 Tel.0120-088925
旅、それはコケる。何をしてもコケる。道はしばしばぬかるんでおり、雨上がりの石段は滑りやすい。転ぶとどうなる? そう、時計を壊してしまう。以前、豪快にコケてアクリル製のドーム型風防を割ってしまい、悲しい思いをしたことがあった。
その点、耐衝撃性をうたうG-SHOCKならば、コケる程度で心配することなど何もない。また、デジタル表示のワールドタイム機能は、世界を旅する人には便利だ。
加えて、Ref.DW-H5600-1JRにはライフログ機能が搭載されている。どれだけ歩き回ったか、いかにカロリーを消費できたかが、一目瞭然なのだ。旅行中の移動時に、消費カロリーが気になる人間には持ってこいである。
なお、ソーラー発電機能を搭載しているため、光を当てるだけで動き続けるところも、過酷な旅行をしがちな自分にはありがたい。一点、パワーセーブ時に一部の機能は制限されてしまうので、注意してほしい。
自分の見聞を広め、そして健康のために、このG-SHOCKを着けて出かけよう。
タグ・ホイヤー「タグ・ホイヤー カレラ スキッパー」
自動巻き(Cal.TH20-06)。33石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約80時間。SSケース(直径39mm、厚さ13.9mm)。100m防水。94万6000円(税込み)。(問)LVMH ウォッチ・ジュエリー ジャパン タグ・ホイヤー Tel.03-5635-7030
優雅に旅したい。いつだってそう思っている。そのときに着けたい腕時計のナンバーワンは、タグ・ホイヤーの「タグ・ホイヤー カレラ スキッパー」に決まっているのだ。
この腕時計のカラフルなインダイアルは、レガッタ競技のためのものである。しかし、この競技を目的に旅をするのではない。腕元に抽象絵画のような、モダンさを感じつつ旅に出たいのだ。
ティール、オレンジ、グリーンで彩られたブルーの文字盤は、さながら小さなキャンバスだ。この小さなモダンアートと呼ぶべき腕時計を身に着けて、世界中の美術館巡りをしたいのである。私なりのモダンで優雅な旅を、きっと実現させてくれるだろう。