東海オンエアのとしみつが「最推し！」腕時計と語ったのは、カルティエの「タンク」

チャンネル登録者数709万人、グループ推定年収が数億円とも言われるユーチューバーグループ、東海オンエア。そのメンバーのひとり、としみつが、自身の時計コレクションを初公開した。パテック フィリップやロレックスなど8本を所有する中で、最も愛着を示したのがカルティエのタンクだ。「時計は男のロマン」と語る彼は、グリーンカラーへのこだわりや思い出を重視した選び方で、独自の価値観を貫く。愛好家もうなる上質なコレクションの中で、なぜカルティエを「最推し」としたのか。その理由に迫る。

祝・第1子誕生！ 父親になってますます注目される人気ユーチューバー

　2024年10月21日、ユーチューバーグループ、東海オンエアのメンバー、としみつが、同じくユーチューバーの妻まこちとの間に第1子が誕生したことを報告した。出産日当日は高熱が出る体調不良のため、出産への立ち会いは叶わなかったものの、目鼻立ちが自分にそっくりな男の子を産んでくれた妻に感謝の気持ちを語っていた。ファンからは「多趣味だから、将来は息子と共に楽しむのかな〜」「いいパパになりそう」という祝福コメントが寄せられている。

　としみつは、2013年に岡崎城西高等学校の同級生であるてつや、しばゆー、りょう、ゆめまるに加え、てつやのアルバイト先の先輩であった虫眼鏡を含めた６人でユーチューバーグループ、東海オンエアを結成。2017年までは、東海オンエアの活動をしながら、ロックバンド、キャラクティックノートのボーカリストとして音楽活動にも励んでいた。

　現在は東海オンエアの活動以外に、ユーチューブ個人チャンネル「としみつ東海オンエアの」（2024年11月現在、チャンネル登録者数約71万人）を並行して運営し、総再生回数は7271万回以上を達成。高校時代は野球部に所属、大学進学後もスポーツサークルに所属し、体を動かすことが好きなとしみつは、ファンからはかわいさや親近感を感じさせる存在として親しまれている。

　一方、ファッションに関しては造詣が深いことで知られている。自身の公式インスタグラムではヴィンテージデニムをはじめ、古着やストリートファッションのミックスコーディネートを披露することも多い。

　このインスタグラムのコーディネートも、古着の上下にゴールドのカルティエをさらりと合わせたスタイルが際立っている。その投稿欄には「やっぱカルティエ好き。みんな買おうよ俺ずっと言ってるよ（友達に）。なんとなく古着の雰囲気にも合うし。」と、時計をファッションの一部として重要視している様子がうかがえる。

最推し時計は、カルティエ 「タンク ルイ カルティエ」

　時計は男のロマンであり、人生のモチベーションになっていると語るとしみつが初めて購入した高級時計は、パテック フィリップのクロノグラフ、Ref.5170Rである。25歳にして高校生から憧れ続けたパテック フィリップを、ヒカキンらとともにアワーグラス銀座店にて購入したという。最初から最高峰のブランドを選んだことに後悔はないそうだ。

　その後、所有する時計が増えてきたのでアマゾンで購入した時計ケースに入れて保管してきたが、ルイ・ヴィトンが製作した時計用トランクの購入をきっかけに、時計愛を語る動画を個人チャンネルに投稿した。

現在、所有する時計は8本。ほかにも手に入れたいモデルがあると語る。

　時計が大好きであることが伝わってくる動画の中で、としみつが「推し時計」「最高、めっちゃいい」と強く推奨するのがカルティエだ。インスタグラムで着用しているのは「タンク ルイ カルティエ」Ref.WGTA0011で、としみつは「タンクは一生着けることができる時計、歳を重ねるごとに魅力的になっていく。カルティエは他にも『サントス ドゥ カルティエ』Ref.WSSA0061を所有しているが、次に欲しいカルティエもオールグリーンのタンク」と語る。

　昨年にはユーチューブ活動10周年を記念してパテック フィリップのコンプリケーションモデル、Ref.5205Rを購入。ほかにもロレックス「サブマリーナ デイト」Ref.116610LV、IWC「パイロッ・ウォッチ・クロノグラフ・スピットファイア」Ref.387902など、グリーン文字盤のコレクションを築いていることが印象的である。

　もちろん、としみつがグリーンにこだわるのには理由がある。東海オンエアで、としみつのメンバーカラーがグリーンだからだ。ただし、入口は自身のアイデンティティを示す色へのこだわりだっただろうが、今では高級ブランドが手掛けるグリーン文字盤の奥深さに心酔しているようである。

アールデコの美学が息づく、カルティエの永遠の傑作

　ルイ・カルティエが自ら愛用した「タンク ルイ カルティエ」は、タンクシリーズの原点だ。レクタンギュラーフォルムとケース両サイドの大胆なライン、ブルースティールの剣型針、ラグの角は丸みを帯び、戦車をモチーフとしながらもジュエラーらしいエレガントな雰囲気を漂わせる。アールデコ様式の先駆けとなったデザインは、現在も色褪せることなく、多くの人々に愛され続けているものだ。

　このモデルは、手巻きムーブメントCal.1917 MCを搭載し、ピンクゴールド製のケースに収められている。サイズは縦33.7×横25.5mmと小振りだ。それがかえって存在感を際立たせ、セミマットブラウンのアリゲーターストラップとのコンビネーションで、品格を醸し出している。

　としみつの時計選びは、世間一般の人気ではなく、自分自身がその時にどんな気持ちだったか、自分らしさが感じられるかどうか、という視点を重要視している。ルイ・ヴィトンのトランクに並べた自らのコレクションを見て「美しいな！　俺の時計たち！　カッコ良すぎるな！」と愛好家なら誰もが共感する喜びを披露。

「値段じゃないね、思い出がある。こんな想いがあって買った、という気持ちが詰まっている」と熱く語るとしみつの時計への愛着に、今後も注目していきたい。