2024年のウォッチズ&ワンダーズで発表された「ポルトギーゼ・エターナル・カレンダー」の誕生を記念して、10月に東京・銀座のブティックで開催された「愛WC トークショーイベント」。セキュラーカレンダーと超高精度ムーンフェイズを併載する同作の機構解説や、今や伝説的な存在となった初代「ダ・ヴィンチ」の開発秘話などを、IWCミュージアム館長デイヴィッド・セイファーと『クロノス日本版』広田雅将編集長が語った。
銀座ブティックで開催されたIWCの特別トークショーを動画で紹介
撮影・編集:服部仁太郎
2024年春、IWCが3900年までのカレンダー調整を必要としない「ポルトギーゼ・エターナル・カレンダー」を発表した。他にも同作は、誤差が4500万年に1日という超高精度ムーンフェイズを搭載するなど、まさにエポックメイキングな時計だ。
そんなポルトギーゼ・エターナル・カレンダーの登場を記念して、IWCは10月に東京・銀座のブティックで「愛WC トークショーイベント」を開催。IWCミュージアムの館長、デイヴィッド・セイファーとIWCを愛して止まない『クロノス日本版』の広田雅将編集長が登壇し、エターナルカレンダの仕組みや、腕時計に永久カレンダーを普及させた「ダ・ヴィンチ」の開発秘話などを語った。
動画目次
0:00 オープニング
0:44 IWCがカレンダー開発に力を入れたきっかけ
2:50 1977年に開発した懐中永久カレンダー時計
3:20 クルト・クラウスについて
4:39 1985年に発表された「ダ・ヴィンチ」がなぜ画期的だったのか
9:47 ダ・ヴィンチ発表後のIWC製カレンダーウォッチについて
12:35 キャリバー5000系の進化について
15:48 「ダ・ヴィンチ・パーペチュアルカレンダー "クルト・クラウス"」の発表とクラウスの引退後
17:43 ポルトギーゼ エターナル・カレンダーについて
19:25 セイファーが考える「IWCらしさ」とは?
21:00 1970年代の低迷期に考えられていた「プランB」とは?
24:13 終了
IWC「ポルトギーゼ・エターナル・カレンダー」について
自動巻き(Cal.52640)。54石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約7日間。Ptケース(直径44.4mm、厚さ15mm)。5気圧防水。要価格問い合わせ。
4年に1度の閏年だけではなく、グレゴリオ暦の複雑な例外的な規則までも考慮された、IWC初の世紀永久カレンダーを搭載モデル。新たに設計された400年歯車の搭載によって、西暦の末尾に0がふたつ並び、かつ400で割り切れる年の場合のみ、閏年として扱われるようになっている。このため2100年は一般的な永久カレンダー搭載モデルでは閏年として判別されてしまうが、本作の場合は例外規則に則って通常の年として扱われる。
また、北半球と南半球から見た月を示すダブルムーン™表示は、4500万年に1日しか誤差が生じない高精度なものだ。
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