ドイツ時計博物館にて、ミューレ・グラスヒュッテの小展示が開催中

FEATUREWatchTime
2024.11.29

ドイツ、グラスヒュッテにあるドイツ時計博物館にて、腕時計ブランド、ミューレ・グラスヒュッテを特集した小展示「ミューレ・グラスヒュッテ 1869年以来の伝統」展が開催中である。ミューレ・グラスヒュッテの足跡をたどるとともに、30周年記念モデルの腕時計も展示中だ。

ミューレ・グラスヒュッテ

ドイツ時計博物館内でのミューレ・グラスヒュッテの展示風景。
Originally published on watchtime.net
text by Sabine Zwettler
[2024年11月29日公開記事]

自動車用計器、船舶用時計、そして腕時計。ミューレ・グラスヒュッテの足跡

 この展覧会は、ミューレ・グラスヒュッテの足跡をたどるものであり、1869年にロバート・ミューレによる初の高精度計測機器の製造からはじまり、速度計、車載時計などが展示されている。ロバート・ミューレによるブランド設立155年と、現在の事業形態となってから30年を記念して開催された。なお、他のグラスヒュッテに拠点を置いていた時計製造会社と同様に、ミューレ・グラスヒュッテは第2次世界大戦後の混乱の中で、ミューレ一族の家業は接収のうえ解体され、中断してしまった。

ミューレ・グラスヒュッテ

1869年にドイツ・グラスヒュッテで創業したミューレ・グラスヒュッテは速度計、タコメーター、車載時計や高精度の計測機器の特化していた。

 そして、1945年12月。同社は以前とはやや異なる業務形態のインジュニア ハンス ミューレ ファインメヒャーニク グラスヒュッテとして再出発した。東ドイツ崩壊後の1994年には、4代目となるハンス-ユーゲン・ミューレが、会社を現代のミューレ-グラスヒュッテ GmbH ナウティッシュ インストゥルメント ウント ファインメヒャーニクと名を改め立ち上げた。なお、当時はマリンクロノメーターと船舶時計に特化していた。

ミューレ・グラスヒュッテ

クォーツムーブメントを搭載した、ミューレ・グラスヒュッテのマリンクロノメーター。

 その後、その取り扱い製品の中に腕時計が加わり、現在では同社の主力製品となっている。ミューレ・グラスヒュッテ成立30周年を記念した2024年には多くのスペシャルモデルが発表されており、この展覧会でも鑑賞可能だ。その一例として、30周年記念モデルである「29er ビッグ スモール セコンド エディション 1994」が挙げられる。

ミューレ・グラスヒュッテ

過去30年にわたるミューレ・グラスヒュッテの腕時計も展示されている。

「ミューレ・グラスヒュッテ 1869年以来の伝統」展は2024年の12月末までの開催予定だ。ドイツ時計博物館は水曜日から土曜日、午前10時から午後5時までの開館であり、博物館への入場料は7ユーロである。

ミューレ・グラスヒュッテ「29er ビッグ スモール セコンド エディション 1994」Ref.M1-25-32-1994-CB.
自動巻き(Cal.SW 261-1)。31石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約41時間。SSケース(直径42.4mm, 厚さ11.3mm)。10気圧防水。世界限定155本。国内価格未定。近日発売



Contact info: サイプレストレーディング Tel.06-6459-4140


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