30代以上の男性におすすめしたいオメガの腕時計5本を紹介。同社を象徴する定番モデルから一風変わったモデルまで、いずれもオメガの魅力を堪能できる傑作だ。高級時計1本目としてはもちろん、2本目以降としてもおすすめしたい。
Text by Tsubasa Nojima
[2024年12月1日公開記事]
スイス高級時計の実力派ブランド、オメガから5本の腕時計を紹介!
今回は、30代以上の男性におすすめしたいオメガの腕時計5本を紹介する。仕事でもプライベートでも、20代の頃とは大きく変化する30代。趣味として、あるいは何かを成し遂げた証しとして、高級時計を購入しようという方も少なくないのではないだろうか。そんな思いに応えてくれる懐の深いブランドが、日本でも高級時計の代表格として知られているオメガだ。
この記事で紹介する5本は、定番機から個性を主張できる変わり種まで、幅広いニーズを満たすラインナップだ。同社の中でも比較的手の届きやすい価格帯のモデルもピックアップしている。これからのボーナスシーズンで狙ってみるのもいかがだろうか。
オメガ「シーマスター ダイバー 300M」Ref.210.30.42.20.01.001
スポーティーなデザインが魅力の「シーマスター ダイバー 300M」。防水性や視認性、堅牢性などの基本的な要素を高い次元で兼ね備えた、オンオフ問わず着用しやすい定番モデルのひとつ。自動巻き(Cal.8800)。35石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約55時間。SSケース(直径42mm、厚さ13.6mm)。30気圧防水。91万3000円(税込み)。
オメガを代表するダイバーズウォッチコレクション、「シーマスター」。その中でも特に、モダンなデザインによって好評を博しているのが、「シーマスター ダイバー 300M」だ。リュウズガードからラグへ流れるようなケースラインや、多角形の回転ベゼルを備えたデザインは、1993年の誕生以来、30年以上にわたって愛されている。
ダイアルのカラーやケースの素材など、いくつかのバリエーションが存在するシーマスター ダイバー 300Mだが、今回紹介するのはその中でも最もオーソドックスな、ブラックダイアルにステンレススティール製ケースを組み合わせたモデルだ。
ウェーブ状の装飾が施されたダイアルは、独特の艶感を湛えたセラミックス製。同じくセラミックス製のベゼルインサートと相まって、ダイバーズウォッチでありながらもエレガントな印象だ。
ツイストしたラグが特徴的なケースは、10時位置にヘリウムエスケープバルブが搭載されており、本格的な飽和潜水にも対応可能。ブレスレットは、サテン仕上げを主体に一部ポリッシュを加えた5連仕様。ダイバー用のエクステンションが備わっており、ウェットスーツの上からでも着用することが可能だ。
オメガ「シーマスター アクアテラ マスター クロノメーター」Ref. 220.12.41.21.03.008
シンプルなデザインを特徴とする「シーマスター アクアテラ マスター クロノメーター」の、“サマーブルー”コレクション。このコレクションは2023年、「シーマスター」誕生75周年の節目に展開され、各モデルの防水性能に応じた文字盤を備えることが特徴だ。15気圧防水の本作には、淡いブルーが与えられた。自動巻き(Cal.8900)。39石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約60時間。SSケース(直径41mm、厚さ13.2mm)。15気圧防水。99万円(税込み)。
高い防水性を備えつつ、ビジネスシーンにもピッタリなシンプルウォッチが、「シーマスター アクアテラ マスター クロノメーター」だ。アクアテラにも豊富なバリエーションが存在するが、今回は上品さと爽やかさを兼ね備えるサマーブルーダイアルをおすすめしたい。
ダイアルに刻まれているパターンは、豪華ヨットのウッドデッキを彷彿とさせる、チークコンセプトと呼ばれるもの。くさび型のインデックスやアロー型の分針など、シンプルな中にもアイコニックな意匠がちりばめられている。
直径41mmのステンレススティール製ケースは、男性用として程よい存在感を示してくれる。円錐形のリュウズは、引き出しやすく操作感も抜群だ。ケースバックはシースルーとなっており、搭載する機械式自動巻きムーブメントのCal.8900を鑑賞することが可能。本作のムーブメントは、コーアクシャル脱進機とシリコン製ヒゲゼンマイを搭載しており、耐磁性や精度など、高いスペックを誇る点にも注目だ。
ストラップは、ケースとの一体感あるデザインが魅力のラバー製だ。フォールディングクラスプが装着されており、ワンタッチで手首から脱着することができる。
オメガ「コンステレーション」Ref.131.33.41.21.01.001
4つの爪を配したベゼルがアイコニックな「コンステレーション」。ラグが無いため、コンパクトなサイズ感であることも魅力のひとつ。自動巻き(Cal.8900)。39石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約60時間。SSケース(直径41mm、厚さ13.4mm)。5気圧防水。108万9000円(税込み)。
ドレッシーなデザインが魅力の「コンステレーション」。4つの爪が配され、ローマ数字が並んだベゼルと、ベルトと一体化したデザインのケースが特徴のコンステレーションは、ステンレススティールの他、貴金属やセラミックスなど、その素材使いでも注目されるコレクションだ。
ここで紹介するのは、サンレイ仕上げのブラックダイアルと、ブラックのセラミックス製ベゼルを組み合わせたモデル。ダイアルの6時位置には、コンステレーションを象徴する星が輝き、リキッドメタル製のローマ数字がエレガントな印象を与える。
ケースの直径は41mm。現代のメンズウォッチとして一般的なサイズだが、ラグの無いデザインのため、数値よりもコンパクトに見えることも特徴だ。シースルーバックを採用しているため、搭載するCal.8900を鑑賞することが可能だ。
ストラップは、ラバーをベースとしてアリゲーターレザーを組み合わせたものが装着されている。上品な見た目ながら、実用性に優れたタフな仕様であるため、一般的なレザーストラップに比べて気兼ねなく使用することができる。
オメガ「デ・ヴィル トレゾア パワーリザーブ」Ref.435.13.40.22.06.001
ツートンカラーのダイアルやドーム型のダイアルが、柔らかな印象をもたらすドレスウォッチ。手巻きムーブメントを搭載するため、主ゼンマイを巻き上げる楽しみを味わうことができる。手巻き(Cal.8934)。29石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約72時間。SSケース(直径40mm、厚さ10.1mm)。30m防水。128万7000円(税込み)。
デ・ヴィルは“街角”、トレゾアは“宝物”を意味するフランス語である。それらを併せ持つ「デ・ヴィル トレゾア パワーリザーブ」は、都会のような洗練されたデザインと、宝珠のような輝きを湛えたモデルだ。
ドーム型のシルバーダイアルには、ふたつのインダイアルが並び、12時位置はパワーリザーブインジケーター、6時位置はスモールセコンドとして機能する。インデックスと針はダイアルに合わせて湾曲し、ボックス型のサファイアクリスタルとともにクラシカルな印象を与える。
ポリッシュ仕上げで統一されたケースは、曲面を主体として構成されている。サファイアクリスタルからベゼル、ミドルケースへと流れるようなデザインは、まさに宝物のような華やかさを見せる。
ムーブメントは、手巻きのCal.8934を搭載する。シースルーバックを採用しているため、アラベスク模様のコート・ド・ジュネーブが施された受けや、テンプの動きを楽しむことが可能だ。パワーリザーブは約72時間を備えており、長時間にわたって安定した精度を発揮する。
オメガ「スピードマスター 38」Ref.324.30.38.50.01.001
コンパクトな直径38mmケースを採用した、自動巻きの「スピードマスター」。6時位置の日付表示や10気圧の防水性など、プロフェッショナルに比べて実用性が進化している点にも注目。自動巻き(Cal.3330)。31石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約52時間。SSケース(直径38mm、厚さ14.7mm)。10気圧防水。85万8000円(税込み)。
オメガと言えば、スポーティなクロノグラフウォッチである「スピードマスター」を思い浮かべる方も少なくないのではないだろうか。有名なのは、手巻きムーブメントを搭載したムーンウォッチだが、ここでは自動巻きムーブメントを搭載した「スピードマスター 38」をおすすめしたい。
ブラックで統一されたダイアルやタキメーターを配したベゼルは、多くのスピードマスターに共通するデザインだ。本作ではそれに加え、ダイアルのサンレイ仕上げやロジウムプレート加工が施されたインデックスと針など、全体的に仄かにドレッシーなアレンジが与えられており、独自の個性を放っている。
モデル名が表す通り、ケース径はコンパクトな38mm。ビジネスシーンでもすっきりと着用できるサイズ感だ。10気圧防水を備えているため、日常使いで水気を特別気にする必要が無い点は心強い。
ソリッドバック仕様のためムーブメントを鑑賞することはできないが、ケースバックの中央にはシーホースが深く刻み込まれ、その迫力あるデザインを楽しむことが可能。ムーブメントは、コラムホイールを採用した自動巻きクロノグラフのCal.3330を搭載する。