ショパール「アルパイン イーグル」× 稲垣啓太 強靱さと、繊細さと

2024.12.10
PR:Chopard

日本のラクビーユニオン選手で、業界切ってのファッション通としても知られる稲垣啓太。2023年からショパール「アルパイン イーグル」コレクションのジャパンアンバサダーも務める彼は、24年にはショパールのファクトリーも訪問している。森の中に佇む新ビジュアルの中で、彼が着用するTiケースの「アルパイン イーグル XL クロノ」は直径44mmの強靱なラージケースの中に、繊細なダイアルとムーブメントを内包している。

稲垣啓太

稲垣啓太
1990年、新潟県生まれ。ジャパンラグビーリーグワンで埼玉パナソニックワイルドナイツに所属。ポジションはプロップ。2019年に自国開催されたワールドカップの日本代表に選出。23年のフランス大会にも選出され、同年から「アルパイン イーグル」のジャパンアンバサダーも務める。身長186cm、体重115kg。
鈴木裕之:構成・文
Edited & Text by Hiroyuki Suzuki
[クロノス日本版 2025年1月号掲載記事]


ショパール「アルパイン イーグル XL クロノ」

 2023年から「アルパイン イーグル」のジャパンアンバサダーを務めるラグビーユニオン選手の稲垣啓太。笑わない男・稲垣を起用した新ビジュアルは、ショパールの源流であるヴァル・ド・トラヴェールの森をイメージさせる、幻想的な雰囲気を切り取っている。稲垣が腕にするのは「アルパイン イーグル XL クロノ」のグレード5チタンケース。ピンバックルのラバーストラップを組み合わせた24年発表のモデルだ。従来のラインナップはルーセントスティール™と18Kエシカルローズゴールドにケース素材が限られてきたが、新たにTiケースが加わったことで、より軽快な着け心地が楽しめるようになった。直径44mm、ケース厚13.15mmというスペックは、アルパイン イーグルの中でも最大級のボリュームを持つが、このTiケースの装着感は、それさえも忘れさせてくれる。

アルパイン イーグル XL クロノ

©Patrick Csajko
2024年に発表された「アルパイン イーグル XL クロノ」のバリエーション。右のモデルには初めてグレード5チタン製のケースを採用。ピンバックルのラバーストラップを組み合わせて、ボリュームを感じさせない軽快さを持つ。ダイアルはローヌブルーのベースに、黒の3カウンターを組み合わせて、スポーティーカジュアルな印象を強めた。左は18Kエシカルローズゴールドケースで、ダイアルカラーはベルニナグレー。ブレスレットの質感も相まって、こちらは重厚な雰囲気だ。直径44mm、厚さ13.15mm。100m防水。Tiケース/369万6000円(ショパールブティック限定販売)。18Kエシカルローズゴールドケース/1085万7000円(税込み)。

 搭載される「CHOPARD 03.05-C」はL.U.C クロノ ワン用の「L.U.C 03.03-L」(06年初出)を原型とする垂直クラッチ式の自社製クロノグラフで、フライバック機構を装備。仕上げの違いこそあれ、元々はL.U.Cムーブメントとして開発された機種だけに、繊細な操作感は折り紙付きだ。直径44mmのラージケースに搭載するにしては、ややムーブメント径が小さいようにも感じるが、ベゼル幅を大きく取ってダイアル径をぐっと絞り、造形に凝縮感を加えることで高度にバランスを保っている。ベゼル幅を絞ってダイアル径を大きくするのが近年のデザイントレンドだが、このXL クロノでは逆に、その凝縮感によって強靱さ、武骨さといったイメージをうまく加味しているようだ。もっとも、協力企業であるメタレムで製造されるダイアル自体は極めて繊細で、淡いローヌブルーの色調を、ブラックの3カウンターとインナーベゼルで引き締めている。イーグルアイを想起させる独特なサンバーストパターンも健在だ。

Cal.Chopard 03.05-C

Cal.Chopard 03.05-C
2006年初出の「Cal.L.U.C 03.03-L」がベース。アルパイン イーグルへの搭載に際し、タングステン製ローターを備えるが、基本構成はほぼ同じ。スモールセコンドのリセット機構を廃し、ヴァリナーから通常テンプに変更された。自動巻き。直径28.80mm、厚さ7.60mm。45石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約60時間。部品数310点。

 調整のため出場を控えていた稲垣だが、24年6月にはジュネーブとフルリエの工房を訪れ、共同社長のカール-フリードリッヒ・ショイフレの案内でマニュファクチュールを見学している。その様子は同社HPでも見ることができるが、大きな身体を白衣に詰め込んで、電子顕微鏡を覗き込む姿が印象的だ。11月にカール-フリッツ・ショイフレが初来日した際には、先のファクトリー訪問を踏まえて次のようなコメントを残している。

「工房ではたくさんの人が働き、ひとりひとりに役割がある。ラグビーでも同じで、ひとりひとりが役割を果たさないとチームの歯車が回らなくなる。そうした部分は、スポーツにも、企業にも、そして人間関係にも通じる部分だと思います」



Contact info: ショパール ジャパン プレス Tel.03-5524-8922


大型クロノグラフの決定版、ショパール「アルパイン イーグル XL クロノ」

FEATURES

“漆黒”という強さ ショパール「アルパイン イーグル」が捧げる禅の美学

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軽快にまとうコンプリケーション ショパール「アルパイン イーグル」

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