女性のための高級腕時計。ロレックスのおすすめレディースモデル5選

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2024.12.10

精度や耐久性といった、腕時計としての実用性を極めて高い水準で備える一方で、エレガンス漂う洗練されたスタイルにも定評があるロレックス。その魅力は、当然ながらレディースモデルにおいても健在だ。今回、ロレックスの現行モデルから、女性におすすめしたいモデルを5本ピックアップして紹介する。


レディースモデルにおいても実用時計の最前線に立つロレックス

1905年にハンス・ウイルスドルフによって、イギリスで創業されたロレックス。懐中時計がまだ一般的であった時代から実用性を重視した腕時計の開発に注力し、堅牢な防水ケースである「オイスターケース」、画期的な自動巻機構である「パーペチュアル」、瞬時に日付が切り替わる「デイトジャスト」の3大発明を経て、実用的な腕時計の普及に大きく貢献したブランドだ。現在の知名度の高さは、優れたブランディングのみならず、そうした実績によるところも大きいだろう。

そんなロレックスは、女性に向けたモデルにおいても、その優れた技術力を発揮している。腕時計が女性のための宝飾品として着用されていた20世紀初頭から、精度や耐久性といった面で男性用モデルと同様の基準を持つ、実用的なレディースウォッチを製作しており、優れた信頼性と華やかさを両立するコレクションを作り上げてきたのだ。

そして、1957年には、精度が保証された女性向けのクロノメーター腕時計として「レディ デイトジャスト」を発表。以降ロレックスは、より機能性とデザイン性に富んだレディースモデルを数多く手がけてきた。メンズモデルに比べて小ぶりなケースの中に、時計製造技術を集約したロレックスのレディースモデルは、ブランドの卓越したクラフトマンシップや、機械式時計のロマンを実感するうえでも魅力的に映るだろう。

現行のラインナップでは、直径28mmのケースを備えるレディ デイトジャストを初め、幅広いサイズバリエーションをそろえる「オイスターパー ペチュアル」や「エクスプローラー I」「ヨットマスター」といったプロフェッショナルモデルにも、華奢な手首にフィットするモデルが登場している。


レディースモデルにおいても実用時計の最前線に立つ

ロレックスの現行モデルから、女性におすすめしたいモデルを5本厳選して紹介する。今回、明確に女性向けモデルに設定されているものだけでなく、女性でも着用しやすいサイズ感のモデルも選択の対象とした。

「オイスターパーペチュアル デイトジャスト 31」Ref.278240

ロレックスの3大開発のすべてを兼ね備えたアイコニックなデイトジャストより、31mm径のオイスタースチールケースを持つモデルをピックアップした。

ロレックス デイトジャスト278240

ロレックス「オイスターパーペチュアル デイトジャスト 31」Ref.278240
自動巻き(Cal.2236)。31石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約55時間。オイスタースチールケース(直径31mm)。100m防水。

さまざまなバリエーションが登場しているデイトジャストの中でも、本作はサンレイ仕上げのピンクダイアルを特徴とする1本だ。小ぶりなダイアルには存在感のあるローマ数字のインデックスが配置されており、可憐な表情にエレガントさがもたらされている。これを囲うベゼルはなめらかなスムースタイプで、その歪みのない仕上げからは、ロレックスの丹念な仕事ぶりが見て取れるだろう。

ジュビリーブレスレットも本作の魅力だ。1945年のデイトジャストの誕生とともに披露されたこのブレスレットは、5列リンクの構成で快適な着用感を提供するだけでなく、腕時計全体の品格を高める要素となる。ボーイズサイズに分類されるそのサイズ感も相まって、幅広い女性の手元を飾るにふさわしいモデルと言える。

ムーブメントは、完全自社開発、自社製造のCal.2236を搭載する。特許形状のシリコン製シロキシ・ヘアスプリングと高性能パラフレックス ショック・アブソーバの搭載により、優れた耐磁性、安定性を備えており、パワーリザーブは約55時間となっている。

「オイスターパーペチュアル デイトジャスト 31」Ref.278240

同じくデイトジャストの31mm径モデルから、花を表現したアズールブルーカラーのダイアルを持つ、キャッチーな1本をセレクトした。

ロレックス デイトジャスト278240

ロレックス「オイスターパーペチュアル デイトジャスト 31」
自動巻き(Cal.2236)。31石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約55時間。オイスタースチール×18KWGケース(直径31mm)。100m防水。

フローラルモチーフと名付けられたダイアル表現を持つ本作では、サンレイ、マット、グレインの3つの異なる仕上げを、濃淡の異なるブルーで彩り、見るものを引きつける花々を描いている。また、花のひとつひとつの中心には、それぞれ異なる大きさのダイヤモンドが24個使用されており、趣深い表情にエレガンスが添えられている。製造に高度な加工技術を要するこのダイアルは、ロレックスの優れた表現技法や製造技術を体現した存在と言えるだろう。

ケースとオイスターブレスレットは、18Kホワイトゴールドとオイスタースチールを組み合わせたホワイトロレゾールを採用しており、控えめな高級感はダイアルの意匠を際立てるうえでも効果的だ。また、ベゼルには、象徴的なフルーテッドベゼルが採用されており、その連続した山型カットが上品な輝きをダイアルに添えている。

なお、本作も他のデイトジャストと同様に、トゥインロックのねじ込み式リュウズによって、100m防水を備えている。搭載するムーブメントはCal.2236だ。

「オイスター パーペチュアル 28」Ref.276200

ロレックスのウォッチメイキングの基本を押さえたオイスターパーペチュアルにおいても、女性の手元を彩る豊富なバリエーションが展開されている。

ロレックス オイスターパーペチュアル 2762--

ロレックス「オイスター パーペチュアル 28」Ref.276200
自動巻き(Cal.2232)。31石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約55時間。オイスタースチールケース(直径28mm)。100m防水。

ロレックスの腕時計製造の基本を押さえた「オイスター パーペチュアル」においても、女性の手元を彩る豊富なバリエーションが展開されている。

Ref.276200は、直径28mmのオイスターケースを備える、シンプルかつ堅実な印象のモデルだ。シルバーカラーのサンレイダイアルには、ゴールドカラーの針とインデックスが配されており、控えめなエレガンスを演出しつつ、視認性が高められている。また、それぞれにクロマライト ディスプレイが充填されており、暗所でも判読性に問題は無い。

オイスタースチール製のケースには、なめらかなスムースベゼルを採用しており、スタンダードなオイスターブレスレットを組み合わせたそのフォルムは、なんとも「スタンダードな実用腕時計」の模範的存在だ。女性のあらゆるライフスタイルシーンに合わせやすいだけでなく、ロレックスのエントリーモデルとして選ぶうえでも魅力的な選択肢となるだろう。

ムーブメントはCal.2232を搭載する。直径28mmという、現行のロレックスにおける最小サイズのケースに搭載される本機は、小径ながら、ケーシング後で日差-2~+2秒の高精度を発揮し、約55時間のパワーリザーブを備えている。もちろん、シリコン製シロキシ・ヘアスプリングと、高性能パラフレックス ショック・アブソーバによる、高い耐磁性と信頼性も健在だ。

「ヨットマスター 37」Ref.268622

ラグジュアリーなヨットスポーツに向けて開発されたヨットマスターでは、現在、直径37mm、40mm、42mmの3種のサイズ展開が行われている。その直径37mmモデルから、Ref.268622をピックアップした。

ロレックス ヨットマスター268622

ロレックス「オイスターパーペチュアル ヨットマスター 37」Ref.268622
自動巻き(Cal.2236)。31石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約55時間。オイスタースチール×Ptケース(直径37mm)。100m防水。

スレートと呼ばれるグレーカラーのサンレイダイアルを備えた本作は、機能美にあふれるワントーンカラーを特徴とするモデルだ。ダイアルは、幅広の針と、シンプルな形状のインデックスがレイアウトされており、スポーツモデルらしい高い視認性を備えている。

ヨットマスター特有のベゼルも特筆すべきポイントだ。その表面では、サンドブラスト仕上げをベースに、隆起させたスケールをポリッシュで仕上げることで、視認性と個性が両立されている。このベゼルは、ヨット競技におけるさまざまな計測に役立つよう設計されており、フェイスにツール感をもたらすだけでなく、ひと目でヨットマスターと認識できる意匠となっている。

また本作では、「ロレジウム」と呼ばれる、ヨットマスター固有のコンビネーションも魅力となる。ケース、ブレスレットにオイスタースチールを採用し、ベゼルのみをプラチナ製とする組み合わせであり、その控えめな高級感はデイリーユース用の腕時計としても好適だろう。

ムーブメントには、デイトジャストにも搭載されるCal.2236を搭載する。ケースには、トリプロックリュウズが採用されており、100mの防水性が保証されている。

パーペチュアル 1908 Ref.52508

2023年に新コレクションとして追加された「パーペチュアル 1908」は、現行ラインナップで唯一となる、オイスターケース非採用のコレクションである。

ロレックス パーペチュアル1908

ロレックス「パーペチュアル 1908」Ref.52508
自動巻き(Cal.7140)。38石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約66時間。18KWG(直径39.0mm)。50m防水。

ピックアップしたRef.52508は、18Kイエローゴールド製のケースを持つ1本だ。そのシルエットは、1931年に発表された初代オイスター パーペチュアルを着想源としており、ひときわドレッシーなルックスを特徴としている。

ダイアルも、6時位置にスモールセコンドが配置され、ノンデイト仕様という、オリジナルモデルを想起させるクラシックなスタイルだ。その一方で、異なる造形の時分針を持つなど、随所で現代的な再解釈が見られ、コーディネートを選ばないモデルに仕上がっている。

さらに、ケース直径は39mmで、厚みは9.5mmにまで抑えられているため、男女問わず着用しやすいモデルと言えるだろう。

ムーブメントは、パーペチュアル 1908と同時に発表されたCal.7140を搭載する。シロキシ・ヘアスプリングおよびクロナジーエスケープメント、そしてパラフレックス ショック・アブソーバを備えた、信頼性の高いムーブメントであり、日差-2~+2秒以内の精度と、約66時間のパワーリザーブが保証されている。

なお、パーペチュアル 1908ではトランスパレント仕様のケースバックが採用されており、ムーブメントの装飾や駆動が観賞できるようになっている。


【2023年新作時計】ロレックスから伝統的でありながら現代的な存在となる「パーペチュアル1908」が発表

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