○グレーを写し込む。文字盤の描写もバッチリだし、ほどよく光も入ってヘアラインも出ている。
◎グレーを写しこませつつ、レフ版で時計全体を囲む。ケースとブレスレットの形状がよりキレイに表現できた。インデックスと針の描写もグッド。
グレーであれば、黒の描写もバッチリ。ほどよく光も入って、ヘアラインも出た。ベゼルの写り込みもよりナチュラルになった。これならSNSなどに胸をはってアップできるだろう。
ここまでうまくいったら、より上を目指したいと思うのが人の常。今度は、グレーを写し込みつつ、レフ版で時計全体を囲ってみよう。そうすれば、ケースとブレスレットの形状がよりキレイに表現できるはずだ。
さらに文字盤のニュアンスを表現したいと思ったら、LEDライトを使う。文字盤上や斜め上、もしくは下部などにライトを当てつつ、ベストなポジションを探す。ケースの形状や文字盤の色味など、あらゆる要素によってベストなライティングの位置を探すのはとても難しいが、うまく決まればより立体感のある描写が可能になるので試してみてほしい。撮影する際はスタンドなどでライトを固定するのが望ましい。
◎LEDライト1灯を使って撮影。手前にレフを入れた。これでほぼ完成形だ。
△LEDライトを使った失敗例。ライトの位置が適切でないため、全体的に明るくなったが、文字盤がハレてしまった。
最後は小物を使ったイメージカット。海岸で拾った流木を使い、セットを組んで適切なライティングをして、iPhoneで撮影。うーん、さすがにプロが撮るとスマートフォンで撮影したとは思えない表現力だ。
時間とコストをあまりかけない手軽で簡単な時計撮影術。あなただったらこれに、どんな工夫を加えて撮影する?
番外編。小物を使い、ある程度きちんとライティングをすると、スマートフォンでここまで美しいイメージカットが撮影できる。さすがプロフェッショナルの仕事!