メジャーを狙うヤクルト村上は、ラグジュアリーな腕時計をカジュアルに“着こなす”

プロ野球界を代表するパワーヒッターとして知られる東京ヤクルトスワローズの村上宗隆(むらかみむねたか)選手。2022年のセ・リーグMVPを満票で受賞し、2024年には本塁打王・打点王の2冠に輝くなど、その活躍は留まることを知らない。今回のセレブウォッチ・ハンティングでは、そんな村上宗隆が愛用するオーデマ ピゲの「ロイヤルオーク パーペチュアルカレンダー」に着目した。

沼本有佳子:文
Text by Yukaco Numamoto
土田貴史:編集
Edited by Takashi Tsuchida
[2024年12月22日掲載記事]

北野武との交流に注目が集まる

写真:東京スポーツ新聞社
2024年7月19日、神宮球場にて練習中の村上宗隆。

 東京ヤクルトスワローズ(以下ヤクルトスワローズ)の村上宗隆が、インスタグラムに北野武とのツーショット写真を掲載して、ファンを喜ばせた。

村上宗隆自身のインスタグラム投稿。日付は2022年12月12日。

 この投稿は2022年12月12日のものであるが、2022年といえばヤクルトスワローズがリーグ優勝を果たした年である。日本シリーズでは2勝4敗でオリックス・バファローズが26年ぶりの優勝を決めたのだが、ヤクルトスワローズの活躍において村上宗隆の存在はなくてはならないものだったと言っても過言ではない。

 村上宗隆は、現在ロサンゼルス・ドジャースで大谷翔平と共に活躍する山本由伸とともに2年連続でプロ野球MVPに選出。しかもこの年の村上宗隆は、1977年の読売ジャイアンツの王貞治以来、リーグで45年ぶり4人目(7度目)となる満票での受賞で、そのこともファンを喜ばせた。

 上記の写真は優勝記念旅行として行ったハワイのお土産を北野武に渡した瞬間のもので、現在までに12.3万件のいいね! を集めている。フォロワーからは「世界の北野武とセ界の村上様とのコラボ最高」「神and神や」と沸き立つコメントが寄せられ、野球界と芸能界の大物同士の交流として多くのメディアで取り上げられた。

 その後も北野武は村上宗隆の活躍に注目していることを2024年5月のインタビューで明かしている。日本中で大谷翔平の活躍が賞賛される中、「次にメジャー挑戦を期待する選手は?」と聞かれて村上宗隆の名前を挙げていることからも、2人が良好な関係を築いていることがうかがえる。


肥後のベーブ・ルースと呼ばれた村上宗隆

 村上宗隆の野球人生の始まりは、4歳の頃にキャッチボールを始めたことにさかのぼる。幼稚園年中の頃には兄と共に野球を習い、すぐに「プロ野球選手になりたい」と言い出した。小学校に入学するとクラブチームに入団し、本格的に野球を始めている。

 中学時代には九州選抜チームに入り、台湾にも遠征。高校では1年から一塁手のレギュラーとして定着し、熊本大会ではいきなりの4番打者として初打席で満塁ホームランを放つという鮮烈なデビューを見せつけた。甲子園に出場したのは1年の時の1回だけであったが、その並外れた長打力から“肥後のベーブ・ルース”と呼ばれたこともあったという。

 2017年のドラフト会議でヤクルトスワローズ入りが決まり、目標について「ホームランだけでなく、犠牲フライや進塁打など状況に応じたバッティングで、チームに貢献できる選手になりたい。そして、いつかは日の丸を背負いたい」とコメント。プロ入りしてからは田中将大、ダルビッシュ有に並ぶ史上最速タイ記録という4年目で年俸1億円に到達している。

 2024年は開幕から不振が続き、自己ワーストを更新することもあったが、そんな中でも徐々に調子を取り戻し、最終的には33本塁打、86打点で本塁打王(2年ぶり3度目)、打点王(2年ぶり2度目)の2冠王となったほか、NPB通算200号本塁打を達成し、清原和博が記録していた最年少記録を更新するなど、数多くの記録を打ち立てている。


複雑機構をエレガントに搭載する「ロイヤル オーク パーペチュアルカレンダー」

北野武との写真だけでなく、2024年10月18日に投稿された「食べるシリーズ」でもオーデマ ピゲの「ロイヤル オーク パーペチュアルカレンダー」を着用する姿が確認できる。

 そんな村上が愛用する腕時計が、オーデマ ピゲ「ロイヤル オーク パーペチュアルカレンダー」である。グランドタペストリーのブルーダイアルに、蓄光処理を施したホワイトゴールドのアプライドアワーマーカーとロイヤル オーク針、ブルーのインナーベゼルが爽さわやかな印象の一本だ。12時位置に月表示と閏年表示、3時位置に日付表示、6時位置にはムーンフェイズ、9時位置に曜日表示が配されている。複雑機構を備えながらも視認性に優れ、ダイアル全体のバランスは整然とした雰囲気である。

 直径41mmのステンレススティール製のケースに搭載されるムーブメントはオーデマ ピゲのコンプリケーションモデルの歴史と深く結びついたCal.5134で、1978年発表のCal.2120/2800の系譜にある。当時、世界最薄3.95mmを誇った自動巻きパーペチュアルカレンダームーブメントであったCal.2120/2800は、オーデマ ピゲの成長期を支え、重要なムーブメントとしてメゾンの中で位置付けられているものだ。

 村上宗隆はこの見た目も中身もスーパー級の時計をシンプルなTシャツに合わせ、普段から気負わず積極的に使用している様子だ。直近の投稿ではプラダのTシャツ、右手にティファニーのハードウェアコレクションのシルバーブレスレットを合わせ、あくまでもカジュアルなアイテムとして扱っているところに、村上宗隆ならではの豪快さを感じさせる。

 2024年の契約更改後の記者会見では、来シーズン終了後のポスティングシステムによるMLB移籍を口にしているため、日本で村上宗隆の姿を見ることができるのはあと少しの間になるかもしれない。それだけに、2025年の村上の活躍には、大きな注目が集まることになりそうだ。

ロイヤル オーク パーペチュアルカレンダー

オーデマ ピゲ「ロイヤル オーク パーペチュアルカレンダー」Ref.26574ST.OO.1220ST.03
自動巻き(Cal.5134)。38石。1万9800振動/時。パワーリザーブ約40時間。SSケース(直径41mm、厚さ9.5mm)。20m防水。参考商品。



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