「腕時計×色石ジュエリー」のコーディネートは意外と簡単。キングセイコーで実践する色の組み合わせ

FEATUREその他
2024.12.30

カラーダイアルを持つ時計にカラーストーンのジュエリーをコーディネートするのは、難しいことだと考えていないだろうか? それぞれの色に合わせて、服装までを決めるのはなかなかハードルが高いと思われがちだが、類似色相配色を理解すれば意外と簡単に「腕時計×色石ジュエリー」のコーディネートは実現可能だ。

時計 ジュエリー 組み合わせ

伊藤むつよ:文・写真
Photographs & Text by Mutsuyo Ito
[2024年12月30日公開記事]


時計とジュエリーの組み合わせについて考えてみる

 時計と一緒にジュエリーを着用する場合、どんな物を組み合わせるだろうか? 腕時計愛好家なら、時計の邪魔をしないシンプルな地金を選ぶ人が多いかもしれない。

 シンプルなジュエリーとのコーディネイトは合わせやすいが、もう少し冒険してみたいと思っている方もいるのではないだろうか。そこで、カラーダイアルの時計が急激に増加し、ジェンダーレスになった今だからこそ楽しめるコーディネイトをキングセイコーで実践していく。


キングセイコー「SDKA013」と「SDKA019」の配色ルールとは?

 まずは下記の画像から、ダイアルと色石の色の組み合わせを見て欲しい。

キングセイコー SDKA013

キングセイコー SDKA019

 これらの配色(2色以上の色を効果的に組み合わせること)は、類似色相配色という。色相(青や緑などの色味のこと)が似た色同士なので、色味に共通性を感じやすく調和しやすい配色である。よって違和感が出にくく取り入れやすいともいえる。

 ではこの配色を中心に、コーディネイトをしていこう。

SDKA013のコーディネイト

キングセイコー SDKA013

キングセイコー「KSK」Ref.SDKA013
自動巻き(Cal.6L35)。26石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約45時間。SSケース(直径38.6mm、厚さ10.7mm)。5気圧防水。41万8000円(税込み)。

 緑みを帯びたブルーダイアルの中心から外側に向かって濃さが増していく様が印象的なこのモデル。生誕の地「亀戸」を象徴する亀甲文の型打ち模様が、グラデーションをより引き立てて良いアクセントになっている。このモデルに合わせてジュエリー、洋服共にコーディネイトしていく。

キングセイコー SDKA013

キングセイコー SDKA013

キングセイコー SDKA013

 上半身にはダイアルカラーから拾ったブルーと、配色の邪魔をしないホワイトを持ってくることで全体のバランスが取りやすくなる。パンツにはカーキベージュを合わせた。ボーダー柄のTシャツとデニム生地のアウターを合わせることで、華奢なジュエリーをカジュアルダウンしている。使用したジュエリーはこちらだ。

ジュエリー

SDKA019のコーディネイト

キングセイコー SDKA019

セイコー「キングセイコー KS1969」Ref.SDKA019
自動巻き(Cal.6L35)。26石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約45時間。SSケース(直径39.4mm、厚さ9.9mm)。5気圧防水。39万6000円(税込み)。

 日本の伝統色である江戸紫を使用したこちらのモデルは、光の当たり方で表情が大きく変化するモデルだ。若干黄みを帯びた明るい紫から濃紫まで、たくさんの表情を映し出せるように気を使いながらさまざまな角度から撮影しているところにも注目してもらえるとうれしい。

 こちらもSDKA013と同じようにコーディネイトしていこう。

キングセイコー SDKA019

キングセイコー SDKA019

キングセイコー SDKA019

 上半身にはグレー×グレーの無彩色にすることで、ダイアルの紫とジュエリーのマゼンタがさりげなく活きるコーディネイトになっている。グレーはステンレススティールやプラチナの色と似ている為、ブラックやホワイトより全体的に調和しやすい。紫のダイアル、多列ブレス、マゼンタ×パープルジュエリー、という個性的なアイテムに、あえて落ち着いた色と温かみのある素材の洋服を合わせることで、奇抜にならないコーディネイトが可能になる。使用したジュエリーはこちら。

ジュエリー


普段使用している時計と合わせるジュエリーを探してみたら、新しい世界が待っているかも?!

キングセイコー

 時計に合わせるジュエリーに、積極的に色石を取り入れる人は少ないだろう。もしかしたら、色石を合わせるのは難しいと感じて避けている人も中にはいるかもしれない。しかし、今回の配色のように組み合わせれば、そこまで難しく考えずとも楽しむことができる。いきなり宝石ではハードルが高い……という方は是非、コスチュームジュエリーで試してみてほしい。

 モノトーンやダークトーンの装いが多くなる季節。そんな時にこそ、大切な時計を主役にちょっと冒険したオシャレを楽しんでみてはどうだろうか。


商品協力(ジュエリー)

GINZA ENJUE
東京都中央区銀座3-8-5銀商ビル1F
03-5524-0233


筆者プロフィール

伊藤むつよ
時計とジュエリーに特化した異色のコンサルタント。催事会場・ブティックでのコンサルティングや色彩セミナー開催に加えて、販売接客講師も務める。
時計メーカーの現役色彩監修者。J-color認定講師・カラーコンサルタント・時計修理技能士2級・顔タイプ診断1級など多くの資格を保有。(株)parakeITO代表取締役。
HP:https://www.mutsuyo-ito-parakeito.com/


あなたに似合うグランドセイコーは? しっくりくるには訳がある、骨格別時計選びのススメ!

FEATURES

決め手は「肌の色との相性」! カラフルなG-SHOCKを使って、腕時計の色選びを実践

FEATURES

視点を変えたらもっと楽しい! 時計の色選びをキングセイコーで実践

FEATURES