2025年の色モカ・ムースが際立つ腕時計を、『ウォッチタイム』ドイツ版編集長がチョイス

FEATUREWatchTime
2025.01.01

パントンは2025年の色にモカ・ムースを選定した。ブラウン系のこのニュアンスカラーは、さまざまスタイルにマッチしラグジュアリーな印象を与える色だ。『ウォッチタイム』ドイツ版編集長のダニエラ・プッシュが、この色を採用した腕時計の中から特に優れたモデルを選んで紹介する。

モカ・ムース

Originally published on watchtime.net
Text by Daniela Pusch
[2025年1月1日公開記事]

2025年の色、モカ・ムース

 色見本で有名なパントンは2025年の色として、暖かみのある豊かなブラウンである、モカ・ムースを選出した。魅惑的で優しい、ブラウンのこのニュアンスカラーからは、口の中でとろけるチョコレートや、湯気の立つコーヒーの香りを連想するだろう。楽しみ、安全、そして地球環境へ意識的にコミットしようとする願望を象徴する色、と呼べるかもしれない。

 2024年にはフレッシュで、少しばかり遊び心のあるピーチ・ファズという色が選ばれた。そして続くモカ・ムースは、リラックスとインスピレーションを与えるアーシー(大地を感じさせる色)な色だ。パントン・カラー・インスティチュートによれば、モカ・ムースはすでにデザイン業界を席巻していると言う。さらには、快適、調和、そして官能的な暖かさへの、世界的な願望にも合致する色なのである。

 同組織は25年にわたり、時代精神と文化的雰囲気を反映する色を毎年選んできた。2025年の色に、モカ・ムースを選んだ理由は以下のものだ。色番号17-1230。このベルベットのようなブラウンは、ミニマル、それとは逆に豊かな装飾のどちらにおいても強力な色彩基盤となる。ファッション、インテリア、そして時計と分野を問わず、モカ・ムースはさまざまなスタイルと調和し、ラグジュアリーな雰囲気を醸し出す色なのだ。


モカ・ムースを採用した腕時計

 モカ・ムースの波はすでに時計業界にも達している。この色を優れた方法で解釈し、タイムレスな腕時計のデザインに見事にマッチさせたモデルを紹介しよう。

コンクエスト 41mm

ロンジン「コンクエスト 41mm」Ref.L3.830.4.62.6
自動巻き(Cal.L888)。21石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約72時間。SSケース(直径41.00mm、厚さ10.90mm)。10気圧防水。30万9100円(税込み)。(問)ロンジン Tel.03-6254-7350

セントリックス オートマティック

ラドー「セントリックス オートマティック」Ref.R30017302
自動巻き(Cal.R734)。パワーリザーブ約80時間。SS×PVDケース(直径39.5mm、厚さ11.3mm)。5気圧防水。32万6700円(税込み)。(問)ラドー/スウォッチ グループ ジャパン  Tel.03-6254-7330

クラブ スポーツ ネオマティック39 タバコ

ノモス グラスヒュッテ「クラブ スポーツ ネオマティック39 タバコ」Ref.760
自動巻き(Cal.DUW3001)。27石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約43時間。SSケース(直径39.5mm、厚さ8.4mm)。20気圧防水。47万3000円(税込み)。(問)大沢商会 Tel.03-3527-2682

トリック クロノグラフ ラトラパンテ

パルミジャーニ・フルリエ「トリック クロノグラフ ラトラパンテ」Ref.pfh951-2010001-300181-JP
自動巻き(Cal.PF361)。35石。3万6000振動/時。パワーリザーブ約65時間。18KRGケース(直径40.6mm、厚さ8.8mm)。30m防水。世界限定30本。2128万5000円(税込み)。(問)パルミジャーニ・フルリエ pfd.japan@parmigiani.com

結論

 モカ・ムースは優しくも表情が豊かなベースカラーで、コーディネートにマルチに活躍する。リラックスしたナチュラルなトーンから、華やかなゴールド、そしてクリーム色のアクセントまで、多くの色と組み合わせて活用しやすい。



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