人気漫画家にして、時計沼の住人であるヒロユキは、2024年も高級時計を買い漁った。2023年に5000万円だったという借金がいくらに膨らんだのか想像も付かないくらいに。そんなヒロユキが2024年に買い足した新規コレクションから特にお気に入りの2本を選び、その愛を語る。選ばれたのはロレックス「オイスター パーペチュアル デイトジャスト36」とリシャール・ミル「RM 032 オートマティック クロノグラフ セントバーツ」だ。
Photographs & Text by Hiroyuki
[2024年12月31日公開記事]
漫画家ヒロユキが2024年購入時計でも特にお気に入りの2本
ヒロユキと言えば、『ドージンワーク』『マンガ家さんとアシスタントさんと』『アホガール』『カノジョも彼女』の4作品がアニメ化を果たした超人気漫画家である。
しかし、彼にはもうひとつの顔がある。それが沼にはまり込んでしまった時計愛好家だ。2023年には自身の時計愛とその経験を綴ったエッセイ、『アニメ化4作品のマンガ家が腕時計にハマった結果5000万円の借金をつくった話』(ワニブックス)を刊行し、話題を読んだ。
この時計沼の住人は2024年も時計を精力的に買い漁り、おそらく借金は5000万円を悠に超えてしまったはず。そんなヒロユキに数ある今年購入した時計から、特にお気に入りのモデルを紹介してもらった。
彼が選んだのはロレックス「オイスター パーペチュアル デイトジャスト36」のコンビモデルと、リシャール・ミル「RM 032 オートマティック クロノグラフ セントバーツ」だ。
ロレックス「オイスター パーペチュアル デイトジャスト36」Ref.126233
おじさんが着けてるギラついた時計という先入観がかなり強くあった時計でした。しかし実際に装着してみると思いのほか爽やか。
ステンレススティールのモデルに比べればゴールドの煌めきはありつつ、ギラついていると言うネガティブな印象は感じない。最近のロレックスのパキッとした造形と文字盤の爽やかな色合いも相まってか非常にキリッとした印象。
そして金無垢に比べるとギラつきも押さえられているので日常の中でサラッと着けやすい。
ステンレススティールの無骨な時計では少し物足りない日に絶妙に華やかな1本です。僕が購入したのはフルーテッドモチーフ文字盤でした。
リシャール・ミル「RM 032 オートマティック クロノグラフ セントバーツ」
この時計、直径が50mm、厚さが約18mmあります。この時点で「大きすぎる」と購入の検討から外れることが多々あると思います。僕も腕周りは16cmちょっとで細めです。
しかし実際に腕に載せてみると「この時計はこのサイズが適正」と感じます。もちろん大きい時計なのですが、時計のデザインとサイズ感に違和感がない。複数の素材と色使い、複雑な形状のケース。
全体的な雰囲気が50mmであることに納得感を持たせていると感じるし、ケース形状が腕に沿ってカーブしていることもあり僕の腕周りでも違和感なく着けられる。
そして何よりそのデザインが本当に好みで、着けていると常にワクワクできるお気に入りの1本です。
プロフィール
漫画家。2004年に芳文社より『ドージンワーク』でデビュー。同作をはじめ、『マンガ家さんとアシスタントさんと』(スクウェア・エニックス)『アホガール』『カノジョも彼女』(ともに講談社)の計4作品がアニメ化されるなど、若者から絶大な支持を得る漫画家だ。近年、高級時計にどハマりし、ロレックスをはじめA.ランゲ&ゾーネ、リシャール・ミルなどを買い漁るようになり、自身を時計沼の住人と称すようになる。2023年にはこの体験をまとめたエッセイ『アニメ化4作品のマンガ家が腕時計にハマった結果5000万円の借金をつくった話』(ワニブックス)を刊行し、時計業界を騒つかせた。現在、2025年に開始が決定している新連載に向け準備中。