ブルガリのおすすめ5選! 薄型時計をリードする名門ジュエラーの名作を紹介

FEATUREその他
2025.01.12

ブルガリがおすすめする、5つのモデルを紹介する。世界的なジュエラーとして名をはせるブルガリは、今や時計業界においても専業ブランドに引けを取らない存在感を示すに至った。同社の歴史と技術を熟知したメゾンは、どんなモデルをおすすめするのだろうか?

野島翼:文
Text by Tsubasa Nojima
[2025年1月12日公開記事]


技術力とデザイン性を高次元で両立させた、数珠の名作を紹介

 1884年にイタリアのローマで創業した名門ジュエラーのひとつ、ブルガリ。同社は現在、宝飾だけではなく時計事業にも注力しており、その存在感は専業ブランドに引けを取らないほどだ。特に得意としているのは、製造や組み立てに高い技術力を要求される薄型時計。数々の複雑機構を搭載するなどで薄型時計の限界にチャレンジし続け、年々世界記録を更新していく様は、同社の技術と研究開発にかける熱意を感じさせる。こういった薄型モデルをはじめ、革新性を備えたアイコニックな時計を多く手掛けるブルガリは、何をおすすめするのだろうか。


ブルガリ「オクト フィニッシモ」Ref.102713

ブルガリ オクト フィニッシモ

ブルガリ「オクト フィニッシモ」Ref.102713
厚さ2.23mmのマイクロローター式自動巻きムーブメントを搭載した極薄時計。ケースとブレスレット、ダイアル、リュウズなど、外装にチタンを採用している。自動巻き(Cal.BVL138)。31石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約60時間。Tiケース(直径40mm、厚さ5.15mm)。30m防水。248万6000円(税込み)。

 2017年に当時の自動巻きウォッチ世界最薄記録を打ち立てたモデル。それまでの薄型時計は、一般的に繊細で扱いに注意が必要なものであったが、本作はデイリーウォッチとして着用できる実用性を備えている点においても革新的であった。

 バーインデックスとアラビア数字インデックスを用いたサンドブラスト仕上げのダイアルには、オフセットされたスモールセコンドが配され、簡潔さの中にも動きを感じるレイアウトに仕上がっている。厚さわずか5.15mmのチタン製ケースは、ファセットカットによって立体的な造形を与えられ、ブレスレットへと自然に流れるラインを作り出している。リュウズトップにはセラミックスがセットされている。


ブルガリ「オクト フィニッシモ」Ref.103431

ブルガリ オクト フィニッシモ オートマティック

ブルガリ「オクト フィニッシモ オートマティック」Ref.103431
ブルーのサンブラッシュ仕上げダイアルが上品な印象をもたらす、ステンレススティールケースモデル。チタンケースモデルに比べて若干厚みを増しているが、防水性は100mへスペックアップしている。自動巻き(Cal.BVL138)。31石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約60時間。SSケース(直径40mm、厚さ6.4mm)。100m防水。211万2000円(税込み)。

 先述したRef.102713のステンレススティールケースのバリエーションモデル。サテンとポリッシュに仕上げ分けたケースとブレスレットや、サンブラッシュ仕上げのブルーダイアルが、チタンケースモデルとは一味違った印象を与える。ケースの厚みは6.4mmと、ステンレススティールケースモデルのほうがやや厚みがあるが、それでも十分薄型だ。ケースの仕様が異なることで、防水性は100mへ向上している。

 ケースバックはチタンケースモデルと同様にシースルー仕様であり、内部のムーブメントを鑑賞することが可能。Cal.BVL138は、プラチナ製のマイクロローターを備えた極薄自動巻きムーブメントであり、受けに施されたストライプ装飾や面取り、テンプの動きなどを楽しむことができる。

マイクロローターを搭載した、ブルガリの自動巻きムーブメントCal.BVL138。地板を広く取ることで無理なく自動巻き機構を組み込んでおり、このムーブメントの設計が「オクト」の薄型化に寄与している。

ブルガリからのコメント(Ref.102713&Ref.103431)

こちらの2コレクションは2017年に世界最薄を記録した自動巻きムーブメントCal.BVL138を搭載した、「オクト」のサーガを代表するモデルのひとつであり、チタンとステンレスティールそれぞれのマテリアルの個性とそれに対するニーズを満たしているところがおすすめの理由です。


ブルガリ「オクト フィニッシモ カーボンゴールド」Ref.103779

ブルガリ 新作オクト

ブルガリ「オクト フィニッシモ カーボンゴールド」Ref.103779
ブラックとゴールドカラーが華やかなカーボンケースモデル。ムーブメントの受けにはゴールドが採用されており、見応えも十分。自動巻き(Cal.BVL138)。31石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約60時間。Ti×カーボンケース(直径40mm、厚さ6.9mm)。100m防水。422万4000円(税込み)。

 シンプルな「オクト フィニッシモ」をベースとして、外装にカーボンを用いたユニークなモデル。ケースとブレスレットだけではなく、ダイアルにまでカーボンを用いることで、デザインの一体感を醸成している(ミドルケースはチタン製)。カーボン特有のマーブル模様もさることながら、ピンクゴールドカラーの針とインデックス、18Kピンクゴールド製のリュウズを用いることで、華やかさを添えていることもポイントだ。

 ムーブメントも必見。ゴールド製の受けと、ゴールドプレートが施されたプラチナ製マイクロローターを、シースルーバック越しに楽しむことができる。

ブルガリ 新作オクトフィニッシモ

ゴールドカラーが華やかな仕様となっているCal.BVL138。なお、本作は2023年発表モデルであり、パーペチュアルカレンダーを搭載した「オクト フィニッシモ カーボンゴールド パーペチュアルカレンダー」Ref.103778も同時リリースされた。

 ケースの厚さは6.9mm。100m防水を備えており、カーボンの軽量性と相まって日常使いにも適している。

ブルガリからのコメント

ステンレスティールやチタンなど幅広い素材のコレクションがそろう「オクト フィニッシモ」のカーボンモデル。軽量かつ高級感あふれるカーボンとピンクゴールドの組み合わせにブルガリの美学が表れています。ムーブメントCal.BVL138も、こちらではケースバック側がピンクゴールド仕様に。


ブルガリ「ブルガリ・ブルガリ」Ref.103968

ブルガリ・ブルガリ 新作

ブルガリ「ブルガリ・ブルガリ」Ref.103968
ブルガリを代表するラウンドケースのドレスウォッチ。自動巻きムーブメントを搭載しつつも薄く仕上げられたケースが、エレガントさを強調している。自動巻き(Cal.BVL191)。2万8800振動/時。パワーリザーブ約42時間。18KPGケース(直径38mm、厚さ8.75mm)。50m防水。206万8000円(税込み)。

 ブルガリのトップクライアントへの贈答用として製造されたデジタルウォッチ、「ブルガリ・ローマ」をルーツに持つ「ブルガリ・ブルガリ」。シリンダー型のケースから真っすぐ伸びるラグと、ベゼルに刻まれたダブルロゴが特徴のドレッシーなコレクションとして人気を集めている。

 本作では、ホワイトのオパラインダイアルと18Kピンクゴールド製のケースを組み合わせ、柔らかな印象にまとめられている。3時位置には日付表示を配し、デイリーウォッチとしての実用性も確保されている。

 シースルーバックからは、ムーブメントを鑑賞することが可能だ。スイッチングロッカー式の自動巻き機構を備えた薄型ムーブメント、Cal.BVL191を搭載する。

2012年から使用されているCal.BVL191。「オクト ローマ」などにも搭載されてきた。

ブルガリからのコメント

1977年より始まった「ブルガリ・ブルガリ」の最新作。古代の硬貨に描かれた歴代皇帝の名前のように、その14文字がベゼルに刻まれています。


ブルガリ「ブルガリ アルミニウム クロノグラフ」Ref.103868

ブルガリ「ブルガリ アルミニウム クロノグラフ」Ref.103868
アルミニウム製ケースを用いたエポックメイキングなスポーツウォッチ。ストラップやベゼルにラバーを採用することでスポーティーに仕上げつつも、ブルガリらしい上品さが漂う1本。自動巻き。パワーリザーブ約42時間。アルミニウムケース(直径41mm)。100m防水。73万7000円(税込み)。

 時計のケース素材として使われることが少ないアルミニウム。「ブルガリ アルミニウム」は、そんなアルミニウムを用いることで作り出されたラグジュアリーなスポーツウォッチである。本作ではラバーストラップを組み合わせることで軽快な着用感を実現し、さらにクロノグラフによって、よりスポーティな印象に仕上げている。

 幅広のラバー製ベゼルを備えているため、ケースの直径に対してダイアルがやや小さく、結果として3つのインダイアルの凝縮感を味わうことができる。端正なダイアルとデザインバランスは、世界的な老舗宝飾ブランドとして名をはせるブルガリらしい。リュウズやケースバックはチタン製となっている。

ブルガリのコメント

1998年の登場以来、「ブルガリ アルミニウム」はさまざまなスタイルを発表。限定モデルも展開し、今年はフェンダー®との限定モデルが話題に。こちらのウォッチは2023年レッド・ドット・デザイン賞2023のベスト・オブ・ザ・ベストを受賞。



Contact info: ブルガリ ジャパン Tel.0120-030-142


ブルガリが2024年新作モデルを発表! コンプリケーションやコラボウォッチが登場【ジュネーブ・ウォッチ・デイズ】

FEATURES

「ブルガリ アルミニウム GMT」。伝説のギターの生誕70周年を祝う限定モデルとは?【2024年新作時計】

FEATURES

自動巻き機構、何が正解なのか? ブルガリ「オクト フィニッシモ」からマイクロローターとペリフェラルローターを知る

FEATURES