和田アキ子、豪華芸能人集結の誕生日会で明石家さんまの“秘蔵っ子”を着用!

芸能界きっての個性派歌手として知られる和田アキ子の愛用時計は、盟友・明石家さんまからの心温まるプレゼント。「アッコにおまかせ!」が今年10月に放送開始40周年を迎えるのを機に、不良少女から国民的歌手へと成長を遂げた彼女の半生と、笑いに彩られた特別な腕時計との出合いを追った。

写真:アフロ
沼本有佳子:文
Text by Yukaco Numamoto
土田貴史:編集
Edited by Takashi Tsuchida
[2025年1月19日掲載記事]

40年の長寿番組を牽引する和田アキ子。そして誕生日を祝う豪華な仲間たち

 毎年、4月10日の自身の誕生日前後に、仲の良い芸能人仲間と共にお祝いする様子をインスタグラムに投稿している和田アキ子。そこには人気情報バラエティ番組「アッコにおまかせ!」の出演メンバーを中心に、華やかな面々が集っている。この「アッコにおまかせ!」は、2025年10月に放送開始から40周年を迎える、日本を代表する情報バラエティ番組だ。

2023年に開かれた誕生日会。“いつものメンバー”にお祝いしてもらったというこの年の誕生日パーティーの投稿には、出川哲郎が幹事を務めた、と記載されている。他に、カンニング竹山、松村邦洋、勝俣州和の姿も確認できる。いずれもTBS系列で放映中の「アッコにおまかせ!」で、息の合うやりとりをしている気心の知れた面々だ。和田アキ子の左腕には、トノウケースの腕時計が存在感を放つ。

 タモリ、ビートたけし、明石家さんまのお笑いBIG3とも親交があり、ドラマ「和田アキ子殺人事件」ではこの3人と共演。芸能界に留まらず、故・安倍晋三元総理とも行きつけの料理店が同じだったことがきっかけで交流があったという。


相手思いの明石家さんま、サプライズの追加プレゼントでアッコを魅了

 そんな華やかな交友関係を持つ和田アキ子の誕生日エピソードにおいて、明石家さんまから腕時計をプレゼントしてもらったという話がある。贈られたのはフランク ミュラーの時計だ。女性用ベルトではサイズが足りず、和田アキ子はベルトを長くしてもらうために3ケ月待ったそうだ。おそらくは既製品でサイズが合うものを探したのではなく、自分のサイズに合わせた純正品をオーダーしたために、納品までにその日数を必要としたのではないかと、推測される。

 その贈られた時計を着けて食事をしていたある日のこと。酔いが回り始めたところで、和田アキ子はその顛末を思い出し、贈り主の明石家さんまに電話。留守電に「ベルトが短くて大変だった、しかも最近は目が悪くなってきて文字盤が見えない!」と、クレームを残した。すると後日、明石家さんまは巨大な腕時計型マンチェスターユナイテッドの壁掛け時計と共に、フランク ミュラーの「トノウ カーベックス カラードリーム」を自身のマネージャーに託し、和田アキ子のもとに持参させたそうだ。確かに、フランク ミュラーのこのシリーズならば、数字も大きく、時刻を視認しやすいだろう。

 心のこもった手書きメッセージには「(前半略)変なカツアゲにあった感じのプレゼントです。」と、ユーモアあふれるコメントが添えられていた。いかにも大物芸人らしい、笑いに包まれたサプライズに、和田アキ子は感動で泣けたという。

2021年5月に投稿された画像では、チャンピオンベルトかと思われるような壁掛けウォッチを左肩に背負う和田アキ子の姿が確認できる。明石家さんまには、フォロワーから温かいコメントが多数寄せられた。


“ミナミのアコ”から国民的人気歌手へ。和田アキ子がデビューした経緯

 和田アキ子には強い、怖い、というイメージが付きまとう。それは実際のところイメージにとどまらず、中学1年で柔道初段、背丈も170cm以上あった。厳しい家庭環境で育てられたため、父に反発して中学2年の頃には不良番長として子分を従え、大阪の街を歩く「ミナミのアコ」として恐れられた。

 不良仲間とジャズ喫茶を訪れた際、歌手にヤジを飛ばしたことをきっかけとして自らステージに上がり、その歌唱力の高さが評判になる。噂を聞きつけて東京からやってきたホリプロ創業者の堀威夫に熱心にスカウトされ、プロの歌手になることを決めて上京したのがデビューに至るきっかけだ。

 当初は楽屋で靴に落書きをされたり、態度が大きいと言われたり……業界の先輩から陰湿ないじめにあったというが、そんな下積み時代があるからか、涙もろく仲間には優しい一面がある。トーク番組では大病を患った経験や、人間味あふれるエピソードが語られることもあり、誰もが納得するソウルフルな歌声と共に、大きな存在として認められている。


さんまが贈ったのは、フランク ミュラー「トノウ カーベックス カラードリーム」

 明石家さんまから贈られた時計を「最高!」と絶賛した和田アキ子は、実際に該当モデルを身に着け、愛用している姿が先のインスタグラムで確認できた。本作はフランク ミュラーが自ら創作した独創的なトノウ型(樽型)ケースに収められ、ブランドを象徴するビザン数字が文字盤をカラフルに彩るモデルだ。

 トノウ カーベックスは、フランク ミュラーがまだ20代の若き独立時計師の頃に、唯一制作したオーダーメイド時計のフォルムである。その後、1992年に自身のブランドが誕生してからも同ブランドを代表するスタイルとして愛され続けた。立体的なフォルムが強調されるこのモデルは、3本の曲線の完璧なバランスによって成り立つもの。典型的な20世紀アール・デコ様式のデザインをよみがえらせながらも、現代的な要素が組み入れられており、そのシルエットはじつに独創的だ。

 フランク ミュラーは本作のインスピレーション源をこの世で最も美しいビーチで戯れ、笑い声を響かせる若い男の子や女の子から得たという。カラフルな文字盤は、屈託のない陶酔感、他愛ない喜びの心を表現したものだ。そしてパールエナメル加工が施されたソレイユギヨシェの文字盤が、見る角度によって表情を変える華やかさも目を釘付けにする重要な要素。女性用としてインターミディエ、レディースと、2種類のサイズが展開されているが、おそらく和田アキ子に贈られたのはレディースサイズではないだろうか。

 フランク ミュラーの自由で大胆なデザインが和田アキ子のキャラクターに重なる、完璧なマッチングである。明石家さんまのセレクトセンスに加え、ウィットに富んだやりとりも、芸人ならではの面白さがある。70歳を過ぎて、なお精力的に活動を続ける和田アキ子であるが、これからも変わることなく、そのキャラクターを貫いてほしい。

トノウ カーベックス カラードリーム

フランク ミュラー「トノウ カーベックス カラードリーム」
クォーツ。SSケース(縦35.00×横25.00mm)。日常生活防水。141万9000円(税込み)。※掲載は、現在販売中継続中のモデルであり、明石家さんまが和田アキ子に贈ったモデルとは仕様が異なる。また和田アキ子のモデルは18KWGと推定する。




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