石丸伸二、時計選びの基準は「堅実」か? 気鋭の政治家が選んだ国産腕時計に迫る

元銀行マンから政治家へ転身し、新党、再生の道を立ち上げた石丸伸二。国際金融の最前線で活躍した華やかな経歴を持ちながら、その腕には国産時計が輝く。堅実な時計選びに表れる彼の価値観と、目指す政治のあり方とは。

写真:アフロ
沼本有佳子:文
Text by Yukaco Numamoto
土田貴史:編集
Edited by Takashi Tsuchida
[2025年2月2日掲載記事]

都民ならずとも注目したい、地域政党「再生の道」とは?

 元広島県安芸高田(あきたかだ)市長の石丸伸二が、2025年1月15日に地域政党「再生の道」を設立した。早速、今夏の東京都議選に参戦するが、自身は出馬せず、代表として即戦力となる候補者を公募する予定と会見で語っている。

 党名には「日本をよみがえらせる」という意味を込めた。人口減少が加速する中、都議選をきっかけとして市民の政治参加を促し、地域の活性化を実現していきたいそうだ。日本の状況について「この国はまずい、なんとかしないといけないという思いが募っていた」という石丸伸二であるが、その志のもと、全42選挙区での候補者擁立を目指す。

 候補者資格は東京都民であることだが、再生の道候補者に求められる人材は、「短期的な視点だけでなく、中長期的な視点に立ち、都民の利益を最大化する合理的な判断ができる人材」ということだ。現在は、2025年2月中旬まで候補者を募集している段階。その後に1次選考、2次選考があり、3次選考はひとり15分ずつのプレゼンテーションを石丸伸二に対して行う。その様子はユーチューブなどでも公開されるそうだ。

 この「再生の道」設立発表の席で、石丸伸二が着用していたのが「ザ・シチズン」Ref.AQ1040-53Eである。40歳の誕生日に自身で購入したそうだ。時間も日付も正確で便利、チタン製で軽量・着用感が良いというポジティブな趣旨の発言もあり、お気に入りのモデルであることが分かる。

 年齢に見合った時計を1本持っておきたかったということだが、ザ・シチズンを選んでいるあたり、堅実な印象である。時計愛好家からは石丸伸二の時計選びを、早い段階から賞賛する声が挙がっていた。


国際金融のエリートから、地域政治の改革者へ

 石丸伸二は広島県高田郡吉田町(現・安芸高田市)に生まれ、京都大学経済学部卒業後は三菱東京UFJ銀行に入行。為替アナリストとしてニューヨーク駐在をはじめ、アメリカ大陸の主要9か国25都市で活動してきた経験がある。一方で、華やかな環境で過ごしながらも、腕時計に限らず質の良いものを長く使うことを想定して購入する価値観を持っていることがSNSなどから感じられる。

 その価値観の原点は故郷にある。安芸高田市で代々続く農家に生まれ育った経験が、物を大切にする姿勢の基盤となっているようだ。国際金融の最前線で活躍しながらも、地域への思いを忘れなかった石丸伸二は、37歳(当時)という若さで安芸高田市長に就任。市政でも「本質を見極める」ことを重視し、費用対効果の高い施策を展開してきた。

 明確なビジョンの発信、SNSの効果的な活用、徹底して議論を戦わせる姿勢が注目を集める石丸伸二。銀行出身ということから“リアル半沢直樹”とも呼ばれ、都知事選落選直後のテレビ中継のやりとりが、小泉進次郎の「進次郎構文」と並べられて「石丸構文」と言われることもあった。


市民の立場を忘れない「ザ・シチズン」を愛用

 シチズン時計の旗艦ブランド「ザ・シチズン」は、1995年に誕生。視認性が高い文字盤、無駄を省いたシンプルな装飾に加え、「時を正確に刻む」というシチズン時計の理念を高次元で体現しているシリーズだ。

シチズン「AQ1040-53E」

シチズン「ザ・シチズン」Ref.AQ1040-53E
光発電クォーツ(Cal.A010)。パワーリザーブ約1.5年駆動(パワーセーブ時)。スーパーチタニウムケース(直径40.0mm、厚さ10.7mm)。10気圧防水。現在は終売。

 なかでも石丸伸二が選んだRef.AQ1040-53Eは、光発電システム「エコ・ドライブ」を搭載するモデルである。しかも年差プラスマイナス5秒という超高精度クォーツにより、インターネット、GPS、標準電波に頼らず圧倒的な精度を実現。ケースには最高硬度の表面硬化技術(デュラテクトα)を、当時初採用している。加えて、サファイアガラスには耐久性と防汚性に優れた99%クラリティ・コーティングを施し、堅牢性に加え、視認性を確保しているのだ。

 こうしたハイスペックな実用性能を持ちながら、普遍的な存在感を放つこのモデルは、石丸伸二の堅実ながらも長く愛用できる良いものを選びたいという感覚に響いたのだろう。また市民の立場に立って、市民の目線で政治を進めていこうとする石丸伸二の姿が、ザ・シチズンのブランドコンセプトとも重なって見える。

 さて、当面は石丸伸二が今年6月の都議選にどのような候補者を選んでいくのか、注目していきたい。時計選びに表れる「本質を見極める」価値観は、きっと候補者選びにも反映されるはずだ。全42選挙区での候補者擁立という大きな挑戦。その行方と共に、彼の腕に刻まれる新たな時を見守っていこうではないか。



Contact info:シチズンお客様時計相談室 Tel.0120-78-4807


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