俳優、ナレーター、声優として多彩な活躍を見せる山路和弘。2025年の大河ドラマ「べらぼう」では、吉原を取りまとめる女郎屋の主のひとり、扇屋宇右衛門を演じる。俳句、和歌、画などをたしなむ教養人という設定だ。シリーズ化した人気ゲーム「龍が如く」の声優としても活躍中で、山路和弘の声を聞くと様々なシーンが甦ってくる。いぶし銀のような魅力を放つ、山路和弘が愛用する時計に着目した。
Text by Yukaco Numamoto
土田貴史:編集
Edited by Takashi Tsuchida
[2025年3月2日掲載記事]
2025年の大河「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」にて絶賛好演中
2025年は、ラジオ放送が開始されてから100年を迎える、日本の放送業界にとって節目の年に当たる。そんな年にNHK大河ドラマが描くのは、江戸のメディア王として時代の寵児となった蔦屋重三郎だ。
そして山路和弘が演じるのは、女郎屋の主である扇屋宇右衛門である。自身も墨河(ぼくが)という号を持ち、女郎たちに和歌や書を習わせ、名妓を育てていく。主演の横浜流星や小芝風花、渡辺謙、生田斗真、安達祐実といった豪華キャスト陣と共に、円熟味を増した魅力と存在感を劇中で放っている。
声優、ナレーションもこなす声色の持ち主
山路和弘は、魅力的な声の持ち主であることも知られている。英国俳優ジェイソン・ステイサムの日本語吹き替え声優でもあり、ヒュー・ジャックマンやラッセル・クロウ、アル・パチーノ、ショーン・ペンといった多数の俳優の吹き替えを得意としている。
なかでも地声が似ているとまで言われるジェイソン・ステイサムに関しては世間からも広く認知され、「まるで本人が日本語で喋っているかのよう」と形容されるほど。
山路は他にも、アニメ「遊☆戯☆王ARC-V」や、BS旅番組のナレーションを務めている。妻は女優で声優として有名な朴璐美であり、ゲーム「龍が如く」シリーズで共演も果たしている。朴璐美とは18歳差の年の差婚だったが、ふたりの馴れ初めは「進撃の巨人」のようだ。アニメファンからも祝福され、お互いに尊敬し合える関係を築いている。
Xの自身による投稿で「ミナセ」を着用する姿を発見
★スタッフよりお知らせ
『剣聖 -運に見放された男-』
\いよいよ本日、初日‼️🎊/📍6月30日 (金) ~7月9日 (日)
📍サンモールスタジオ#山路和弘 が演じる宮本武蔵
その魂と、#牧島輝 さんと2人で作り出す空間を
劇場で、五感で、体感してください。お待ちしております!#剣聖 pic.twitter.com/0Xi7lo77l4
— 山路和弘 (@yama_G_108) June 30, 2023
山路和弘の公式Xにおいて、「ミナセ」を着用している姿を確認できた。上の画像は2023年6月30日に舞台「聖剣-運に見放された男-」の初日に投稿されたもので、山路和弘は宮本武蔵を演じた。
カジュアルな装いの中にも、ただものではないオーラがにじみ出る様子に、ファンからは「相変わらずのイケメン! 山路さん最高!」「いよいよですね…! 初日頑張って下さい」と、温かいコメントが寄せられている。
「ミナセ」は“100年後も語り続けることのできる時計づくり”を信念に、ケースメーカーとしての優れた技術力を誇る日本のブランドだ。随所に工夫が施され、理想の時計づくりを実現するために、職人が日々、技術を磨いている。2025年でブランド誕生20周年を迎えるが、心が震えるものを作りたいという原点の想いを継承し、革新的な時計づくりを行っているのだ。
ミナセ「ファイブ ウィンドウズ」Ref.VM03-M03SBである可能性が高い
山路和弘が着用している時計は、ミナセのHiZシリーズ、「ファイブ ウィンドウズ」である可能性が高い。HiZシリーズは“秀ず”を意味し、ケース・ダイアル・ムーブメントの見せ方を再構築した独自のケースインケース構造になっている。

自動巻き。(Cal.KT7001/ETA2824・SW200ベース)。21石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約42時間。SSケース(横38.0mm、縦46.5mm、厚さ14.0mm)5気圧防水。59万4000円(税込み)。
あらゆる箇所に施されたザラツ研磨がクリアな輝きを放っていることも特筆に値する。日本が世界に向けて発信する腕時計として、挑戦を恐れず日本のモノづくりや美意識を牽引するブランドでありたいという思いが溢れるコレクションだ。
同コレクションの中には「ディビド」「ホライゾン」「セブン ウィンドウズ」「ミッド サイズ」、ファイブ ウィンドウズがあり、着用モデルは恐らく5つのサファイアクリスタル面を持つファイブ ウィンドウズなのではないかと思われる。
セブン ウィンドウズもよく似た見た目をしているが、ケース上部の側面にもサファイアクリスタルが配されたデザインである。一方のファイブ ウィンドウズは、そこにサファイアクリスタルは配されていない。アーティスト写真中などの、山路和弘がこの腕時計を着用した別の写真を見ると、ケース上部側面がソリッドなことから、このモデルだと推測できる。
ミナセは工具メーカーを出発点としていることもあり、わずかな面にもザラツ研磨が施されている。風防・裏蓋・ケース側面に配された5つの窓から、搭載する文字盤の圧倒的な立体感が感じられる。5枚のサファイアクリスタルを通してのぞく世界は雪見障子や円窓から眺める日本庭園を彷彿とさせる。着けこなすなかで、シチュエーションで表情を変える独自の世界観を堪能できるだろう。
いぶし銀的魅力が光る人物には、やはり、いぶし銀的な時計が似合う。現在、2025年3月に出演する「平家物語-胡蝶の被斬-」の準備にも取り組んでいる山路和弘の今後の活躍にも注目していきたい。