エドックスの広報担当者が、“推し”なモデルを発表! ハイスペックなスポーツウォッチが勢ぞろい

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2025.03.07

エドックスの広報担当者が、“推し”なモデル5本を紹介する。高い防水性を備えたダイバーズクロノグラフウォッチから、タウンユースもこなすダイバーズウォッチ、エレガントなスケルトンウォッチまで、同社を象徴する名作たちが選ばれた。

野島翼:文
Text by Tsubasa Nojima
[2025年3月7日公開記事]


1884年創業の実力派ブランドより、広報担当者がおすすめする名作を紹介

 スイスの時計職人であるクリスチャン・リュフリ=フルーリーが、1884年の妻の誕生日に、自身がデザインした懐中時計をプレゼントしたことから歴史が始まったエドックス。同社の名前は、古代ギリシャ語の「時間」に由来している。

 1961年に発表した防水時計「デルフィン」や、1965年発表の500m防水ダイバーズウォッチ「ハイドロサブ」、1969年発表の耐衝撃性と防水性を兼ね備えたドレッシーな「ブルーバード」など、画期的かつ高品質な実用時計を開発してきた同社だが、その姿勢は現代においても変わっていない。本格的なダイバーズウォッチから、モータースポーツ用のクロノグラフウォッチ、エレガントなスケルトンウォッチなど、確かな実用性を備えたモデルがラインナップしている。

 今回は、そんな同社のコレクションより、広報担当者であり時計好きでもある鈴木氏が、特におすすめするモデル5本を、そのコメントとともに紹介したい。


「クロノオフショア1 ベゼルロック クロノグラフ オートマティック」Ref.01128-37GNRCA-GNR

エドックス クロノオフショア1 ベゼルロック クロノグラフ オートマティック

エドックス「クロノオフショア1 ベゼルロック クロノグラフ オートマティック」Ref.01128-37GNRCA-GNR
ダイビング中の安全性を高める、ベゼルロック機構を備えたモデル。随所にあしらわれたゴールドカラーが、華やかな印象をもたらす。自動巻き(Cal.EDOX011)。25石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約48時間。SS+グレーPVDケース(直径45mm、厚さ16mm)。500m防水。66万円(税込み)。

 パワーボートレースの世界観を表現したハイスペックなスポーツウォッチ「クロノオフショア1」。本作は、その中に2024年からラインナップされる、ベゼルロック機能を備えたダイバーズクロノグラフウォッチである。グレーカラーのダイアルにグレーPVD加工を施したステンレススティールケースを組み合わせ、全体をシックなカラーリングでまとめつつ、随所にゴールドカラーをあしらうことで華やかさも添えている。

 機能性にも優れており、ヘリウムエスケープバルブを備えた500m防水、耐傷性に優れたセラミックス製ベゼルを備えた。なお、本作はブランド初となるベゼルロック機構が持ち味。9時位置に備わったこの機構は、スライドすることでベゼルの回転をロックさせられるのだ。

 またシースルーバックからは、機械式自動巻きムーブメントを鑑賞することが可能だ。

広報担当者からのコメント

機械式・クオーツ式どちらも展開する、エドックスのフラッグシップ「クロノオフショア1」コレクションのうち、本作はコレクションの第5世代機にあたる、機械式ムーブメントを搭載した最新モデル(2024年11月発売)。環境保護を目的として極地探検プロジェクト「アナンタ・エクスペディション2」と共同で開発した、プロ仕様のダイバーズウォッチです。

おすすめ理由は、安心感とかっこよさを高レベルで両立しているからです!

エドックス クロノオフショア1 ベゼルロック クロノグラフ オートマティック

ダイバーズウォッチに不可欠な、優れた判読性を備えつつ、美観も意識されたデザインのダイアル。インデックスや針の縁がピンクゴールドカラーに彩られているため、洗練された印象がもたらされている。

まず、安心感がある理由は、極地でのダイビングを想定した仕様になっており、“命を守るためのツール”として実際にプロジェクトに使用された実績もあるからです。ブランド史上初めて搭載されたベゼルロック機構は、ケースサイド9時のレバーをスライド操作することでベゼルの正回転の可否を調整できるのですが、実はこれが極地でのダイビングには欠かせない機能なのです。

極地でのアタックは、体力的にも環境的にも厳しいもので、1回のダイビングが非常に重要です。ベゼルの逆回転防止機能によって酸素残量を過剰に見積もらないのは当然のこと、誤って正回転してしまうことで過小に見積もり、想定より早く水上に浮上しなければならない状況も避けなければなりません。1回のダイビングを限界時間ギリギリまで行い、チャンスを最大限生かしてミッションを遂行するために、ベゼルロック機能は重要な役割を果たします。

もちろん、日常生活で必須かと聞かれると、必須ではないです。しかし、それを言っては腕時計だって必須ではないわけで(時間を見るならスマートフォンで十分)……必須ではないものに理由を見つけて楽しむのが嗜好品のはずです。このベゼルロック機能も、本物のプロのダイバーが、極地で実際にツールとして使用しているというロマンがあります。例えば、集中したいときにカチッとベゼルをロックするとか……オーナー自身で楽しみ方を見つけるのも良いと思います。

そして、本作のかっこよさの理由はカラーリングです。「クロノオフショア1 ベゼルロック クロノグラフ オートマティック」のバリエーションは4色展開ですが、お気に入りはグレー×ゴールドのこちらのモデル。シースルーバックからのぞくムーブメント、とくにローターの色が外装とぴったり合っていて、一体感があります(あと、個人的に黒やグレーといったモノトーンが大好きなのと、ゴールドカラーの時計が好みだからです笑)。


「クロノオフショア1 クロノグラフ ジャパン リミテッド エディション」Ref.10242-NGMCAS-NDGM

エドックス クロノオフショア1 クロノグラフ 日本限定

エドックス「クロノオフショア1 クロノグラフ ジャパン リミテッド エディション」Ref.10242-NGMCAS-NDGM
扱いやすいクォーツムーブメントを搭載した日本限定モデル。迫力あるサイズだが、軽量なチタン製のケースによって、取り回しやすさに配慮されている。クォーツ。Ti+ブラックPVDケース(直径45mm、厚さ15.5mm)。1000m防水。日本限定。29万7000円(税込み)。

 驚異の1000m防水を備えた、日本限定のダイバーズクロノグラフウォッチ。ダイアルからケース、ラバーストラップに至るまで、オールブラックで統一されたクールな色使いが特徴だ。1時位置のアラビア数字インデックスには、ラウンドカットされた5石のブラックダイヤモンドがセットされている。

 大ぶりなサイズの本作だが、ケースの素材に軽量なチタンを採用することで、着用時の手首への負担を軽減させている。チタンは耐食性にも優れるため、海に潜る際にも安心だ。9時位置にはヘリウムエスケープバルブが搭載され、飽和潜水にも対応する。さらに、逆回転防止ベゼルには高い硬度を誇るセラミックスが採用され、潜水用具や岩場と擦れても傷が付きにくい。クォーツ式ムーブメントを搭載しているため、頻繁な時刻調整などの手間がかからないことも魅力だ。

広報担当者からのコメント

こちらは「クロノオフショア1」のクォーツモデルで、2024年7月に発売した日本限定モデル。2024年に最も人気だったモデルのひとつでもあります。

おすすめ理由は、男心をくすぐるカラーリングと圧倒的な防水性能です。

深海1000mの真っ暗闇をイメージしたオールブラックカラーは、男性なら誰しも一度は憧れたことがあるのではないでしょうか。私も黒が大好きで、自宅の家具もほぼ黒、服装もほぼ黒です。電車で一度、この腕時計を着けている方を見たことがあったのですが、大ぶりなケース直径45mmの腕時計の隅から隅までブラックで、存在感がありました。

そして、エドックスではもはや当たり前のようになっていますが、こちらの時計は1000m防水。日常生活で手を洗う時、時計が濡れないように……なんて気にする必要ありません。しかもチタンケースなので非常に軽いです。海などのレジャーシーンでガシガシ着用できる気軽さも魅力です。


「ネプチュニアン オートマティック」Ref.80120-3NM-NIN

エドックス「ネプチュニアン オートマティック」Ref.80120-3NM-NIN
シンプルなデザインながら、1000mもの防水性を誇るモデル。ケースバックには、コレクション名の由来にもなっているネプチューンの姿が刻まれている。自動巻き(Cal.EDOX80)。26石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約38時間。SSケース(直径44mm、厚さ15.6mm)。1000m防水。28万6000円(税込み)。

 ローマ神話における海の神、ネプチューンに由来する本格ダイバーズウォッチ。すっきりとしたダイアルは、さまざまなファッションやシーンにも合わせやすいデザインだ。インデックスや針にはハイグレードのスーパールミノバであるX1が塗布され、暗所でも優れた視認性を発揮する。ダイアルを覆うサファイアクリスタルは3mmの厚みを持ち、1000mもの防水性を確保することにも一役買っている。

 直径44mmのステンレススティール製ケースには屈強なリュウズガードが配され、9時位置にはヘリウムエスケープバルブが搭載されている。逆回転防止機構が備わったベゼルは、耐傷性に優れたセラミックス製リングをインサート。

 搭載するムーブメントは、機械式自動巻きのCal.EDOX80。ソリッドバック仕様のため、その姿を見ることはできないが、その代わりにケースバックには勇ましいネプチューンの姿が刻まれている。

ケースバックにあしらわれた、海の神・ネプチューンのモチーフ。このモチーフはポリッシュに仕上げられ、梨地の背景とメリハリが生まれている。

広報担当者からのコメント

神話上の海の神「ネプチューン」をインスピレーションの源とした、3針表示の本格ダイバーズウォッチコレクション「ネプチュニアン」。中でも本作は、ブラックダイアルのSSブレスレットモデルです。「ネプチュニアン」シリーズで最も高い人気を誇るモデルでもあります。

おすすめ理由は、繰り返しになりますが1000m防水の安心感、そしてビジネスシーンにも着用できる点です。

日常生活で、防水性能は300mだろうが500mだろうが1000mだろうが、大きな変わりはないとは思います。しかし、数字のインパクトはまるで違います。「この時計は“4桁m”まで潜れるんだ」という安心感は、愛着につながるはずです。

そして、バリエーション豊富なネプチュニアンの中でもこちらをチョイスしたのは、ビジネスシーンでも悪目立ちしないダイアルデザインだからです。オーソドックスかつ知的な印象のブラックカラーにバーインデックスを合わせ、ダイバーズウォッチながらもスポーティーすぎない、程よいドレス感を演出します。


「ネプチュニアン グランデ リザーブ デイト オートマティック」Ref.80801-3NRM-NIR

エドックス「ネプチュニアン グランデ リザーブ デイト オートマティック」Ref.80801-3NRM-NIR
ラ・ジュー・ペレ製のCal.G100をベースとしたムーブメントを搭載したモデル。ダイバーズウォッチとしては比較的薄型なケースのため、タウンユースにもふさわしい。自動巻き(Cal.EDOX808)。パワーリザーブ約68時間。SSケース(直径42mm、厚さ12.3mm)。300m防水。35万2000円(税込み)。

 ネプチュニアンコレクションにラインナップされる、日常使いにも適したダイバーズウォッチ。直径42mm、厚さ12.3mmのすっきりとしたサイズでありながら、300m防水を備えている。ブラックを基調としながらも、インデックスや針、ベゼルの縁をゴールドカラーで彩ることによって、華やかな印象に仕上げていることも特徴だ。

 3連タイプのステンレススティールブレスレットは、中央のリンクにポリッシュを施すことでエレガントさを強調している。両開き式のバックルには微調整機構が備わっており、簡単に手首回りを調整することが可能である。

 搭載するCal.808は、ラ・ジュー・ペレ社製のCal.G100をベースとした機械式自動巻きムーブメントだ。約68時間という、実用的なパワーリザーブを備えている。

広報担当者からのコメント

ネプチュニアンコレクションの派生シリーズ「ネプチュニアン グランデ リザーブ」で、特におすすめしたいモデルです。

その理由は、バランスの良さです。

上記の1000m防水ネプチュニアンは、圧倒的な防水性能を誇りますが、ケース直径44mmとがっしりしていて、パワーリザーブも標準的な40時間前後。対してこちらは、300m防水性能を確保しつつ、ケース直径42mmに小径化。厚さも抑えたことに加えて、新型ムーブメントによって約68時間のパワーリザーブを実現しています。細腕のユーザーにとってはより着用しやすいサイズ感になっていますし、土日に腕時計を休ませていても月曜日にはまだ動いています。痒いところに手が届く、「ちょうど良い」ダイバーズウォッチです。


「デルフィン オリジナル メカノ オートマティック」Ref.85303-357RN-NRN

エドックス デルフィン

エドックス「デルフィン オリジナル メカノ オートマティック」Ref.85303-357RN-NRN
スケルトンダイアルが特徴的な「デルフィン」。スポーティーなデザインのケースにピンクゴールドPVD加工を施すことによって、ラグジュアリーな印象に仕上げている。自動巻き(Cal.EDOX853)。25石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約42時間。SS+ピンクゴールドPVDケース(直径43mm、厚さ12.5mm)。200m防水。34万6500円(税込み)。

 1961年に誕生した「デルフィン」は、当時としては画期的な防水機構である“ダブル Oリング”を採用することで200m防水を実現した、エドックスの歴史を象徴する防水時計である。その名を継ぐ本作は、高い防水性だけではなく、大胆なオープンワークを特徴とするスケルトンウォッチだ。

 ダイアルは、ブランドエンブレムである砂時計をモチーフとしたオープンワークが施され、内部の機構をあらわにしている。主ゼンマイやテンプ、歯車など、機械式時計ならではの機構を存分に楽しむことが可能である。

 ピンクゴールドPVD加工が施されたステンレススティール製のケースは、ファセットを与えたベゼルやラバーストラップへシームレスにつながるラグなど、スポーティーな意匠で構成されている。

広報担当者からのコメント

このモデルをおすすめする理由は、ラグジュアリー感がありつつ、モダン建築のような構造美が楽しめるからです。

ケース、ベゼル、インデックス、針はラグジュアリーかつ上品なピンクゴールドPVD仕様。

そして、多面構造の12角形ベゼルや、線対称なフレームワークを施したスケルトンダイアルは、現代アート作品や建築物を見ているかのような、構造そのものへの満足感があります。

実は、エドックスが“THE WATER CHAMPION”のコンセプトを掲げ、本格的にダイバーズウォッチを追求し始めたのは、1961年に初代デルフィンが完成したことがきっかけです。本作も、表裏どちらもスケルトン仕様でありながら、デルフィンの名に恥じない200m防水性能を備えています。


Contact info: ジーエムインターナショナル Tel.03-5828-9080


エドックスってどんな時計ブランド?「クロノオフショア1」や「ネプチュニアン」など、代表的なモデルとともに解説!

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