ケースやストラップの個性的な模様から、実際のところどのような製品なのか気になっていた人も多いはずのリサイクル樹脂使用G-SHOCK。『ウォッチタイム』米国版に携わる編集者兼ライターのマーティン・グリーンが、実際に着用してチェックしたぞ。2025年3月5日現在、在庫僅少、市場流通分しか在庫がないこのモデル。欲しい人はお店へ急げ!
「G-SHOCK誕生日」の頃に発表された「2024年」版ユニークモデル
G-SHOCKの誕生日は4月12日。その記念すべきバースデイの頃に、カシオはユニークなデザインのG-SHOCKを毎年発表していると筆者は考えている。しかしながら、あまりにもトガったモデルが登場するわけではない。G-SHOCKが掲げる理念に実直であり、地に足の着いたアプローチをしつつも、ユニークなモデルが登場するのだ。Ref.G5600BG-1JRはその良い例であり、耐久性、機能性、そして手頃な価格という、ブランドの理念に忠実なモデルなのである。

現在流通在庫のみ。クォーツ。樹脂ケース(縦46.7×横43.2mm、厚さ12.7mm)。20気圧防水。1万9800円(税込み)。
華やいだ気分にしてくれるリサイクル素材
Ref.G5600BG-1JRは、スクエア型ケースを備えた他の5600シリーズと、「ただ1点」を除いて違いがないように思える。それは、ケースとストラップだ。ケースとストラップはブラックのベースカラーの中に、黄色、もしくは赤色のマーブル模様を描いているのだ。廃棄予定の樹脂を、新品のブラックウレタンに混ぜ込むことでこの模様は実現した。

無骨な印象を与えるブラックウレタンに、まるでカラフルなペンキを垂らしたようなポップなマーブル模様だ。このマーブル模様は個体ごとに異なり、遊び心をプラスする要素と言えるだろう。

このモデルの良いところを挙げていこう。まずはマーブル模様が目を引くということ。こんな腕時計、なかなかないのではないだろうか? そして意外や意外、実際に着用してみると、華やかな気分になれてしまうという点が大いにアリなのだ。
モノクロ調のモデルもラインナップにあり
なお、似たようなマーブル模様のG-SHOCKでも、モノクロな色合いのものが欲しい人もいるだろう。ならば、海洋保護活動を行っているサーフライダー・ファウンデーションとのコラボレーションによる限定モデルである、Ref.G-5600SRF-1JRという選択肢もあるのだ。

クォーツ。樹脂ケース(縦46.7×横43.2mm、厚さ12.7mm)。20気圧防水。完売モデル。発売時価格1万9800円(税込み)。
G-SHOCKはあなたを裏切らない
Ref.G5600BG-1JRは期待を裏切らない性能を持つ腕時計だ。ソーラーパワーで駆動し、フル充電さえすれば、光に当たらずとも約12カ月も稼働すると説明書には書かれているのである。しまい込みでもしない限り、1年も光が当たらないことはないだろう。これだけ長期にわたって動き続ける、G-SHOCKのムーブメントが持つエネルギー調整能力の高さには驚くばかりだ。
ケースの厚さはわずか12.7m。その厚さの大半は耐衝撃性を備えるためであり、内蔵されたバッテリー自体はさほど大きくはない。小さなバッテリーで長く稼働するのである。
デジタルゆえの「当たりまえ」な多機能ムーブメント
なお、G-SHOCKのデジタル時計らしく、その機能は多彩でパワフルだ。100分の1秒単位で測ることのできるストップウォッチや、5種類のデイリーアラーム、そして2099年までのパーペチュアルカレンダーのプログラム、LEDによるバックライトなど、幅広いさまざまな機能が搭載されている。また、20気圧防水の防水性を備え、重量はわずか37g(実測値)だ。着用感は抜群である。
結論:G-SHOCKを選べば「間違いない」
2万円以下で手に入るにもかかわらず、お値段以上の価値を持つ腕時計だ。それ以上に、G-SHOCKという「間違いのない」確実な品質を誇る製品であることがうれしい。 G-SHOCKのデザインは驚くほど多種多様だ。そんなコレクションの中に、このリサイクル樹脂を用いたRef.G5600BG-1JRが加わったのである。そして個人的に最もうれしいのは、G-SHOCKの誕生から今に至るまで掲げる理念に、このモデルが忠実だということだ。