シチズンが2025年に発表した、新作腕時計をまとめて紹介する。いっそうの独創性をまとった文字盤を備えるザ・シチズンから、新しいデュラテクト「アンバーイエロー」の外装が特徴的なエコ・ドライブ ワンとクロスシーまで、今年も多彩かつ魅力的な新作モデルの数々がそろっている。
メタリック文字盤を備えた「ザ・シチズン」
エコ・ドライブを搭載した「ザ・シチズン」に、メタリックな質感の文字盤の新作2モデルが発表された。搭載するムーブメントは光発電エコ・ドライブ駆動のCal.A060であり、従来の多くのモデルでは、光が文字盤を透過するようにポリカーボネートや和紙といった素材が用いられてきた。一方で、光を遮断、反射する金属のような素材を用いることは難しかった。
光発電エコ・ドライブ(Cal.A060)。フル充電時約1.5年駆動(パワーセーブ時)。Tiケース(直径38.3mm、厚さ12.2mm)。10気圧防水。41万8000円(税込み)。
光発電エコ・ドライブ(Cal.A060)。フル充電時約1.5年駆動(パワーセーブ時)。Tiケース(直径38.3mm、厚さ12.2mm)。10気圧防水。41万8000円(税込み)。
本作の文字盤は、ポリカーボネートに塗装を施してメタリックな質感を再現している。用意されるのは、シルバーカラーとブラックカラーの2モデルで、いずれも躍動感のあるイーグルの羽を模したパターンが施される。また本作は、2024年にブルーカラーでメタリックな質感の文字盤を備えた限定モデルRef.AQ4100-57Mに続くモデルで、2モデルともにレギュラーのラインナップとなる。
搭載されるCal.A060は、これまで多くのモデルに採用されてきたムーブメントであり、年差±5秒の高精度を誇る。ケースはシチズン独自のスーパーチタニウム製で、軽快な着用感が期待できる仕上がりだ。また、その表面にはデュラテクトプラチナが施され、耐傷性も高められている。
「ザ・シチズン」30周年記念モデルも登場
1995年に“人生に寄り添う時計”として誕生した「ザ・シチズン」は本年で30周年を迎え、それを記念するモデルとして「アイコニックネイチャーコレクション」にふたつの限定モデルが追加された。このコレクションは、日本の古典などに見られる、人々の暮らしの中で美しいと感じた風景や四季の移ろいといった、心が動かされた出来事を“をかし”という言葉で表現する日本人ならではの繊細な感覚に着想を得たもので、自然の情趣を“にじみ”や“かすれ”のある和紙文字盤に描き出したモデルが並ぶ。

光発電エコ・ドライブ(Cal.A060)。フル充電時約1.5年駆動(パワーセーブ時)。Tiケース(直径38.3mm、厚さ12.2mm)。10気圧防水。世界限定400本。45万1000円(税込み)。2025年5月発売予定。

光発電エコ・ドライブ(Cal.A060)。フル充電時約1.5年駆動(パワーセーブ時)。Tiケース(直径38.3mm、厚さ12.2mm)。10気圧防水。世界限定400本。42万9000円(税込み)。2025年5月発売予定。
ふたつのモデルはともにチタンケース製で、表面硬化技術のデュラテクトの色調と文字盤色によって、日本の四季の景色を表現している。デュラテクトサクラピンクを施したRef.AQ4106-00Aは、 “春の明け方の情景”をテーマに、文字盤に白々と明けゆく早朝に柔らかな雲がたなびく様を表現したモデルだ。長い繊維を漉き込んだ独特の模様を持つ雲龍紙に、空にも桜にも見える色彩を載せて表情を加えている。
デュラテクトプラチナを施したRef.AQ4100-22Lは、“夏の夜の情景”をテーマに、川の水面に映る月明かりを、ジャパンブルーが印象的な藍染和紙にグラデーションを重ねて表現する。川のほとりを飛び交う蛍の光跡を思わせるゴールドカラーの秒針とともに、夏の夜の静けさをデザインに取り込んでいる。
「エコ・ドライブ ワン」スモールセコンドモデルの新色
わずか厚さ1mmのエコ・ドライブムーブメントCal.8845を搭載し、時計仕上がり厚さも4.5mmの超薄型モデルである「エコ・ドライブ ワン」に、新色となるふたつのモデルが追加された。いずれのモデルも、ステンレススティール製ケースに耐傷性を高める表面硬化技術のデュラテクトを施し、新色となるアンバーイエローに仕上げ、スモールセコンドを備えたクラシカルな文字盤デザインとマッチするものとなっている。

光発電エコ・ドライブ(Cal.8845)。フル充電時約7カ月駆動。SSケース(直径36.6mm、厚さ4.5mm)。日常生活用防水。世界限定160本。36万3000円(税込み)。特約店限定モデル。
一方は彩度を抑えたボトルグリーン文字盤にアラビックインデックスを組み合わせたモデルだ。文字盤中央部とスモールセコンド部にはギヨシェを思わせるチェッカリングが施され、文字盤周囲はフラットな仕上げとして、薄型モデルながら立体感を加えている。時分針はリーフ型となり、クラシカルな印象を強めている。本作は、シチズン フラッグシップストアおよび、シチズン プレミアムドアーズのみの取り扱いで、世界限定160本だ。

光発電エコ・ドライブ(Cal.8845)。フル充電時約7カ月駆動。SSケース(直径36.6mm、厚さ4.5mm)。日常生活用防水。36万3000円(税込み)。
もう一方はフラットで艶のある仕上げのブラック文字盤にバーインデックスを組み合わせたモデルだ。文字盤とスモールセコンドの周囲や、時分針のセンターで仕上げを使い分け、立体感を加えつつ視認性を確保している。
デュラテクトの新色となるアンバーイエローは、落ち着いたイエローゴールドカラーであり、ボトルグリーンおよびブラックの文字盤とのコーディネートによってクラシカルな仕上がりとなっている。組み合わされるワニ革のストラップも、本作のクラシカルなイメージとマッチしている。
シチズン アテッサ初のセラミックベゼル
グローバルに活躍するビジネスマンを最新技術によってサポートする「シチズン アテッサ ACT Line」に、アテッサで初採用となるセラミックス素材をベゼルに用いた2モデルが追加された。

光発電エコ・ドライブ(Cal.F950)。フル充電時約5年駆動(パワーセーブ時)。Tiケース(直径36.6mm、厚さ4.5mm)。10気圧防水。30万8000円(税込み)。

光発電エコ・ドライブ(Cal.F950)。フル充電時約5年駆動(パワーセーブ時)。Tiケース(直径44.0mm、厚さ13.7mm)。10気圧防水。33万円(税込み)。
セラミックベゼルとスーパーチタニウム™️製ケースという異素材の組み合わせが本作の特徴である。スーパーチタニウム™️は、チタニウムに表面硬化技術のデュラテクトを施して、ステンレススティールの約5倍以上の硬さを実現して耐傷性を高めた素材である。2025年はシチズンが世界で初めて腕時計の外装にチタニウムを採用して55周年にあたり、その知見がスーパーチタニウム™️には注がれている。
全体のスタイリングは、ヘアライン仕上げを施したダークグレーのセラミックベゼルに、八角形のエッジを強調したケースとの組み合わせであり、ケースデザインに呼応したエッジの効いたプッシュボタンとボタンガードを備える。

搭載するムーブメントのCal.F950は、シチズンのエコ・ドライブGPS衛星電波時計の最上位ムーブメントにあたり、時刻情報のみの受信では、アナログ式光発電GPS衛星腕時計として世界最速レベルの最短3秒を実現する性能を有する。タイムゾーンの異なる地域であっても正確な時刻修正が可能であるだけでなく、デュアルタイム表示やクロノグラフ機能、アラーム、パーペチュアルカレンダーといった豊富な機能も本作の魅力のひとつだ。
また、デザインイメージを共有する3針モデルも追加された。シンプルな表示と太い時分針により視認性が高められ、電波受信による自動時刻修正機能や、パーペチュアルカレンダーによって実用性の高いモデルとなっている。

光発電エコ・ドライブ(Cal.H128)。フル充電時約2年駆動(パワーセーブ時)。Tiケース(直径39.0mm、厚さ9.7mm)。10気圧防水。9万9000円(税込み)。

光発電エコ・ドライブ(Cal.H128)。フル充電時約2年駆動(パワーセーブ時)。Tiケース(直径39.0mm、厚さ9.7mm)。10気圧防水。12万6500円(税込み)。
文字盤はチタンの原石をイメージした凹凸が施され、立体感を加えているだけでなく、フラットなケースの仕上げや、ヘアライン仕上げを施したベゼルとのコントラストを本作に加えている。
夜明けを写し取ったシチズン カンパノラ「コスモサイン」

「カンパノラ コスモサイン」に、夜明けの瞬間に地平線がわずかに明るむ暁をイメージしたカラーリングの特定店限定モデルが発売された。コスモサインは、細部まで精密にレイアウトした星座盤を搭載した文字盤によって、北緯35度から見える星空の動きを精密に腕元に再現したモデルだ。

クォーツ(Cal.4398)。SSケース(直径45mm、厚さ14.1mm)。39万6000円(税込み)。特約店限定モデル。
本作の見返し部は夜を思わせるブルーを基調に、4時から8時位置にかけて暁のようなイエローのグラデーションを施している。時分秒針もそれに呼応したゴールドカラーとなる。組み合わされるストラップはブラックのワニ革製で、イエローのステッチが施されたもので、まだ明けやらぬ暁の空を表現している。星座盤には従来モデル同様に、4.8等星以上の恒星1027個、星雲・星団166個を精密な印刷により再現しており、カラーリングやストラップとの組み合わせによって、腕時計全体でテーマを表現していると言えるだろう。
本作はシチズン フラッグシップストアとシチズン プレミアムドアーズのみの取り扱いで、200本限定となる。
シチズン プロマスターのCal.E365搭載モデル

実用性の高いツールウォッチとしても人気の高い「プロマスター エコ・ドライブ ダイバー」のデザインを踏襲した、300m飽和潜水用防水に対応する高性能なダイバーズウォッチ「プロマスター エコ・ドライブ プロフェッショナルダイバー300m」が新登場する。

光発電エコ‧ドライブ(Cal.E365)。フル充電時約1年駆動。SSケース(直径46mm、厚さ16.3mm)。300m防水。12万1000円(税込み)。

光発電エコ‧ドライブ(Cal.E365)。フル充電時約1年駆動。SSケース(直径46mm、厚さ16.3mm)。300m防水。12万1000円(税込み)。
円形のケースシェイプに4時位置のリュウズとリュウズガード、操作性を高める凹凸の大きな刻みが設けられたベゼル、面積が広くて視認性を高めた針とインデックスなどは、従来モデルから引き継がれたデザインコードだ。
従来モデルに対するアップグレードとなるのは、搭載されるエコ・ドライブムーブメントのCal.E365である。フル充電時であれば受光しなくても約1年(約365日がムーブメントの名称に取り入れられている)駆動可能であり、潜水時の信頼性を高めるだけでなく、実用性も高い性能を有する。
また、飽和潜水に対応すべくヘリウムエスケープバルブを搭載し、高い水圧に耐えるためにケース径は46.0mm、厚さは16.3mmとなる。リリースに際して、ブラックとレッドの2色が用意され、いずれも6時方向に向かってダークな色調になる深海を思わせるグラデーションが施される。
シチズン シリーズエイトの爽やかな新色モデル
「シチズン シリーズエイト」の中でも、エッジを効かせたデザインの「831 メカニカル」に、海をテーマにした世界限定1800本の限定モデルが追加された。爽やかなアイスブルーで彩った文字盤には幾何学パターンが施されており、陽射しを浴びて煌めく、透き通るような海を表現している。

自動巻き(Cal.9051)。24石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約42時間。SSケース(直径40mm、厚さ10.6mm)。10気圧防水。世界限定1800本。15万9500円(税込み)。
ケースやブレスレットは従来モデルに準じており、シリーズ名から着想を得た八角形のケースやブレスレットは、幾何学的な直線と面を強調したデザインだ。時計の仕上がり厚さは10.6mmであり、短いリンクによって手首に沿うブレスレットとの組み合わせによって装着感にも優れる。
そのほか、スマートフォンやタブレットといった磁場を発するデバイスに1cmまで近づけても性能を維持するレベルの耐磁性となる2種耐磁を備え、現代に求められる基本性能を有したモデルに仕上がっている。
ABARTH(アバルト)とコラボレーションしたシチズン シリーズエイト

熱狂的なファンの多いスポーツカーブランドのアバルトと、シチズンのコラボレーションモデル「シリーズエイト 870メカニカル アバルト コラボレーションモデル」が発表された。アバルトは、スコーピオン(サソリ)のエンブレムで有名なイタリアのカーメーカーで、エモーショナルで刺激的なスポーツカーを製造している。

自動巻き(Cal.950)。24石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約50時間。SSケース(直径40.8mm、厚さ11.3mm)。10気圧防水。世界限定150本。25万3000円(税込み)。
今般のコラボレーションモデルは、アバルトとシチズンが、現代にふさわしい実用性を備えつつエモーショナルであるという共通点を見出し、実現に至った。ベースとなるのはシリーズエイトの870 メカニカルで、スマートフォンのような磁気を発するデバイスに1cmまで近づけても、ほとんどの場合で性能を維持することができる「2種耐磁」を備えることが特徴のモデルだ。
コラボレーションモデルの文字盤には、現代のスポーツカーには欠かせないカーボンが用いられており、その織目が際立つデザインとなっている。秒スケールと秒針はコックピットのメーターを思わせるレッドとなり、6時位置にはスコーピオンのエンブレムが配置される。ケースとブレスレットは、カーボン文字盤と呼応してスポーティーに全体を引き締めるダークグレーで、ケースバックにもアバルトのエンブレムが描かれる。なお、本作は世界限定150本となる。
ミステリアスなシチズン エクシード
「エクシード」に宇宙や夜空をテーマとしたふたつの限定モデルが追加された。2モデルは基本的なデザインとテーマを共有しつつ、異なる手法を取り入れた文字盤を備え、大きく印象の異なるモデルに仕立てられている。

光発電エコ・ドライブ(Cal.H147)。フル充電時約2年駆動(パワーセーブ時)。Tiケース(直径38.4mm、厚さ7.9mm)。5気圧防水。22万円(税込み)。
光発電エコ・ドライブ(Cal.H147)。フル充電時約2年駆動(パワーセーブ時)。Tiケース(直径38.4mm、厚さ7.9mm)。5気圧防水。23万1000円(税込み)。
一方は、望遠鏡からのぞく遠い宇宙の星雲から着想を得た深いブルーの文字盤を備えたモデルだ。文字盤中央部は数多くの星や、星々が放つ光の濃淡を思わせる凹凸とグラデーションが設けられ、フラットな質感の文字盤外周部につながっている。見返し部には黒染めした貝を用い、透けて見える貝特有のテクスチャーが本作にミステリアスなアクセントを加えている。また、シルバーカラーのインデックスと時分針によって引き締まった印象となっている点にも注目だ。
もう一方は、漆黒の夜空に浮かぶ月を表現したモデルである。文字盤中央部には放射状の凹凸を設けた白蝶貝によって満月が表現されており、ゴールドカラーのインデックスと時分秒針が月光を思わせる仕上がりだ。見る角度によって表情を変える白蝶貝と文字盤外周部のコントラストが効いており、夜空にぽっかりと浮かぶ月のミステリアスさが取り込まれていると言えるだろう。
新たな1年の始まりに「HINODE COLLECTION」
2025年の幕開けに合わせて発表されたのが「HINODE COLLECTION」の4モデルだ。このコレクションは、機能やデザインを軸に分類されていた従来のブランド展開とは別に、ひとつのテーマに沿ったブランド横断コレクションとなり、新たな一年の門出を記念してゴールドカラーを印象的に用いたラインナップとなっている。また、すべてのモデルは光発電エコ・ドライブを搭載し、文字盤にはサステナブル素材である再生ポリカ―ボネートを採用している点も共通点だ。
エクシード エコ・ドライブ電波時計 ダイレクトフライト
ドレッシーな3針モデルの「エクシード エコ・ドライブ電波時計 ダイレクトフライト」のRef.CB1144-60Eは、渦を巻くようなパターンを中央に描き、ゴールドのラメを練り込んだブラックの文字盤が特徴のモデルだ。3時位置と9時位置には、初日の出が水平線に光が広がる様をイメージし、金の蒔絵パターンを配置している。また、サファイアクリスタル外周部に施したゴールドリング(円)が人と人との結びつき(縁)を表現している。

光発電エコ・ドライブ(Cal.H147)。フル充電時約2年駆動(パワーセーブ時)。Tiケース(直径38mm、厚さ7mm)。日常生活用防水。限定450本。19万2500円(税込み)。
アテッサ ACT Line エコ・ドライブ電波時計 ダイレクトフライト
先進機能でビジネスマンをサポートする「アテッサ ACT Line エコ・ドライブ電波時計 ダイレクトフライト」Ref.AT8184-57Eは、スポーティなスタイリングを備えつつ、ゴールドカラーによって煌びやかに仕立てられている。引き締まったブラックの文字盤にゴールドのラメを練り込み、暁に輝く星々を思わせる仕立てである。外装にはデュラテクトプラチナが施され、文字盤に取り入れられたゴールドカラーに負けない明るい輝きが加えられている点にも注目だ。

光発電エコ・ドライブ(Cal.H800)。フル充電時約10ケ月駆動(パワーセーブ作動時)。Tiケース(直径42.0mm、厚さ10.8mm)。10気圧防水。限定1300本。15万9500円(税込み)。
シチズン「シチズンコレクション エコ・ドライブ電波時計 ダイレクトフライト」
「シチズンコレクション エコ・ドライブ電波時計 ダイレクトフライト」Ref.CB5879-53Eもスポーティなデザインを持つモデルだ。先のRef.AT8184-57Eに対して、全体的に丸みを帯びたシェイプであり、ゴールドカラー部の面積が広く取られていること、プッシュボタンとリュウズにもゴールドカラーがあしらわれていることから、柔らかで華やかな印象にまとめられている。

光発電エコ・ドライブ(Cal.E660)。フル充電時約3年駆動(パワーセーブ作動時)。SSケース(直径43.0mm、厚さ12.0mm)。10気圧防水。限定1300本。6万8200円(税込み)。
シチズン「クロスシー hikari コレクション エコ・ドライブ電波時計 ティタニア ハッピーフライト」
「クロスシー hikari コレクション エコ・ドライブ電波時計 ティタニア ハッピーフライト」Ref.ES9497-53Eは、ゴールドの中でもデュラテクトサクラピンクと呼ばれるカラーに仕立てられた女性向けモデルだ。文字盤全体にはゴールドのラメを練り込み、ラボグロウン・ダイヤモンドをセットして新年への希望と高揚感を表現している。ラボグロウン・ダイヤモンドは、角型と丸形の台座を使用して輝きに変化を加えている。

光発電エコ・ドライブ(Cal.H060)。フル充電時約3年駆動(パワーセーブ時)。Tiケース(直径27.0mm、厚さ8.2mm)。5気圧防水。限定1100本。13万2000円(税込み)。
オールブラックのシチズン クロスシー

ブラックカラーによって、上品かつ凛としたデザインにまとめられた「クロスシー」の限定モデル2種が追加された。いずれもブラックのモノトーンでありながら、艶感とマットな質感を組み合わせ、ドレッシーさとカジュアルさを調和させた印象にまとめられている。文字盤、ケースシェイプ、ブレスレットは、クールでハンサムな印象の中に女性らしい柔らかさを感じさせるデザインであり、コーディネートに取り入れやすいモデルとなっている。

光発電エコ・ドライブ(Cal.H246)。フル充電時3年駆動(パワーセーブ時)。SSケース(直径29.0mm、厚さ7.6mm)。5気圧防水。世界限定1000本。7万9200円(税込み)。

光発電エコ・ドライブ(Cal.H060)。フル充電時3年駆動(パワーセーブ時)。SSケース(直径25.0mm、厚さ7.2mm)。10気圧防水。世界限定1300本。7万1500円(税込み)。
また、いずれのモデルの文字盤にも、垂直方向に向かってラメがちりばめられ、ブラックモノトーンの中に華やかさやきらめきが加えられている。搭載されるのは光発電エコ・ドライブムーブメントで、世界4エリア(日本、中国、ヨーロッパ、北米)で電波を受信する多局受信型電波時計となり、ダイアル外周部にはタイムゾーンの都市名が表記されている。その中でも「東京」の位置には、ゴールドのハートマークがセットされ、クールな中にも遊び心のあるモデルであると言える。
金属アレルギーに配慮した「クロスシー」の新作
表面硬化技術デュラテクトの新色となる「デュラテクトアンバーイエロー(以下アンバーイエロー)」を採用した「クロスシー hikariコレクション」の新作が発表された。一般的な金めっきでは、アレルギーを起こしやすいニッケルが使用されるが、アンバーイエローではニッケルを用いず、ニオブチタン合金によって金色を実現している。

光発電エコ・ドライブ(Cal.H060)。フル充電時約3年駆動(パワーセーブ時)。Tiケース(直径27.0mm、厚さ8.2mm)。5気圧防水。10万2300円(税込み)。
アンバーイエローの名の由来は、樹木から出た樹液が化石化した“琥珀(アンバー)”であり、肌への優しさや高い硬度、美しい外観を象徴している。また、長い年月をかけて生み出される琥珀のように、“長年の使用に伴って愛着がわくように”という想いが込められている。
デュラテクトは、素材の上に複数の膜を重ねることで硬さを高め、特有の色味を生み出している。アンバーイエローの色調は、肌なじみが良く、さまざまなシーンに合わせやすい落ち着いた金色となるように製造条件を調整し、従来の金色のイメージとは異なるクラシカルな雰囲気に仕上げている。さらに、アンバーイエローはデュラテクトの中でもトップクラスの硬さを誇り、一般的な金メッキと比べて約10倍〜20倍の耐傷性を実現している。
発表された新作は、アンバーイエローの魅力を引き出すデザインにまとめられている。光の環をイメージした、細く仕立てられたベゼルと艶のある白蝶貝の文字盤が特徴のモデルとなる。12時、6時、9時位置のインデックスには立体的な丸形とひし形のカットパーツを配置し、風防には光の粒をイメージした「ミルグレインリング」を刻印して、差し込む光が優しく広がる様子を表現している。
白蝶貝とシルバーカラーのケースが艶やかな「クロスシー」新作
アンバーイエローのモデルとデザインを共有する新作もラインナップされる。hikariコレクションの特徴である細いベゼルは光の環をイメージし、12時、6時、9時位置に立体的なインデックスで光が広がる様子を表現する。風防には光の粒をイメージした「ミルグレインリング」を刻印し、文字盤の白蝶貝とともに、光によって生まれる表情の変化をデザインに取り入れている点が本作の特徴だ。また、ケースにはデュラテクトプラチナを用い、明るく輝くシルバーカラーのケースに仕立てている。

光発電エコ・ドライブ(Cal.H060)。フル充電時約3年駆動(パワーセーブ時)。Tiケース(直径27.0mm、厚さ8.2mm)。5気圧防水。9万900円(税込み)。