速報! M.ヒロタ&ゾーネが新作「レジェンド・ムーンフェイズ」とともに復活!

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2025.04.01

※2025年4月1日0時に公開した、エイプリルフールネタとしての記事となります。もろもろご容赦くださいませ。


広田雅将が東京都・麹町で創業したM.ヒロタ&ゾーネ(M. Hirota & Söhne)より、2025年新作モデルが発表された。「レジェンド・ムーンフェイズ」である。6時位置に配された、広田雅将の顔が精密に描かれたムーンフェイズディスクが優美でありながら、神秘的な雰囲気も備えている。なお、本作はプロダクトマネージャーである細田雄人が出した「とりあえずムーンフェイズに広田の顔を描きたい」というアイデアの下、デザイナーであり『クロノス日本版』のクリエイティブディレクターでもある渡邉直人が形にしたタイムピースとなっている。

渡邉直人:イラスト
Illustration by Naoto Watanabe
細田雄人:アイデア・文
Idea & Text by Yuto Hosoda
[2025年4月1日公開記事]


M.ヒロタ&ゾーネが復活!

 伝説が甦ります。

 かつて東京・千代田区麹町近辺には、数多くの個性的な時計師がしのぎを削っていました。わずか1km四方に工房が点在するその姿からこの地は「日本のグラスヒュッテ」と呼ばれ、今でも多くの高級時計ブランドの日本法人が本社を構えています。

 そんな時計の聖地、麹町を築いたのが伝説の時計師「広田雅将」です。広田はかつて所属する会社の引越しで麹町を訪れ、仕事の傍ら、趣味だった腕時計の製造を始めたといいます。その独特の感性とマニアならではの視点から、彼が手掛けた多くの時計は、同世代の時計師に多大な影響を与えたとされています。

 ところが、彼の情熱が時計製作から、いわゆるゾンビウォッチの収集に移るにつれブランドは自然消滅。当時のアーカイブなどもほとんど残っておらず、今では同年代の時計師が残したごく一部の伝聞によって、その存在が確認されるだけに留まっていました。

 しかし、今年創刊20周年を迎えるクロノス日本版編集部では、名実ともに伝説となったこの時計師を、現代に甦らせることに成功しました。

 彼と交流のあった時計師たちによる証言、および広田が後年に収集をしたゾンビ時計から広田の好みをプロファイリング。こんなデザインの時計を作っていたであろうという優れた想像力から、見事にその姿を復活させたのです。


「レジェンド・ムーンフェイズ」概要

 M.ヒロタ&ゾーネの「レジェンド・ムーンフェイズ」最大の特徴は、その絶妙なバランス感にあります。すべてのオタクが喜ぶ、アイコニックなケースデザインとリーフ針。そしてスモールセコンド中央に鎮座する、伝説の時計師を象った「ヒロタフェイス™️」ムーンフェイズが、大きな所有欲を掻き立てます。

 特にヒロタフェイス™️の製作には、並々ならぬ情熱を注いでいます。伝説の時計師、広田雅将とされる人物の写真をとあるルートで入手した後、この写真を最新のスキャナーでスキャン。さらに最新の印刷技術を用いて、やはり最良のインクでプリントしています。

 文字盤はヒロタフェイス™️のセクシーさを極限まで高める、スレートグレーを採用しました。インデックスや針のゴールド(真鍮)と呼応して、時計に最大限の魅力を与えます。

 ムーブメントには自社開発・製造のCal.Hirota No.1が搭載されます。直径26mm、厚さ5.8mmというオーソドックスなスペックながらも拡張性に優れ、また、オタク好みの高い耐久性を誇ります。

 仕上げを見ましょう。地板に「コウジマチ ペルラージュ™️」、受けには「コート・ド・ネリマ™️」という、オリジナルの仕上げが入れられました。ふたつのあまりにも美しい装飾は、この凡庸なムーブメントに非常に強い個性を与えます。

 レジェンド・ムーンフェイズは18KWGゴールドをベースに、少しだけ金の含有量を減らした「1Kヒロタゴールド™︎」ケースモデル、1974本の数量限定で販売される18KRGケースモデルの2型で展開されます。

M.ヒロタ&ゾーネ「レジェンド・ムーンフェイズ」
手巻き(Cal.Hirota No.1)。12石。1万8000振動/時。パワーリザーブ約32時間。1Kヒロタゴールド™︎ケース(直径34.6mm、厚さ12mm)。非防水。予価1974万円(税込み)。

M.ヒロタ&ゾーネ「レジェンド・ムーンフェイズ」
手巻き(Cal.Hirota No.1)。12石。1万8000振動/時。パワーリザーブ約32時間。18KRGケース(直径34.6mm、厚さ12mm)。非防水。世界限定1974本。予価2016万円(税込み)。

 販売価格は「1Kヒロタゴールド™︎」ケースモデルが予価1974万円(税込み)、18KRGケースモデルが予価2016万円(税込み)。プロダクトが完成次第、練馬のM.ヒロタ&ゾーネブティックで販売が開始されます。